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東アジアの小さな広告祭から垣間見えた国際広告祭の潮流

 はじめまして。六反孝幸と申します。2008年10月21日~24日にかけて、AD STARS 2008(釜山国際広告祭)が、韓国第二の都市・釜山で開かれました。世界の有名な広告祭と比べると、まだまだ小さな広告祭ですが、アジアならではのユニークさがありました。その様子をMarkeZineの読者の方々にお伝えしたいと思います。

東アジア発の広告祭「AD STARS」

 はじめに、私が「AD STARS」に参加したきっかけをお話します。AD STARSとの関わりを持ったのは、AD STARSの学生部門YOUNG STARSに参加することになったからです。 YOUNG STARS部門は、大学生3~4名一組のチームで、広告企画の課題(今年は、自殺防止のTVCM案)に24時間という制限時間で取り組むというコンペティションです。韓国を中心に、台湾、日本のチームで、全部で20弱のチームが参加しました。

 さて、「AD STARS」について簡単に紹介していきましょう。「AD STARS」は今年がはじめての開催です。世界の広告祭と比べると規模は劣りますが、以下のようなミッション掲げています。

釜山国際広告祭のミッション
釜山国際広告祭のミッション

 参加国は、ほぼ韓国、次いで、日本、台湾、中国という割合です。ちなみに、アジアには伝統があり、規模も大きい「Adfest」(Asia Pacific Advertising Festival)という国際広告祭があります。さらに2009年から「Media Spikes」という国際広告祭が、カンヌ国際広告祭の運営事務局と共同で、「Spikes Asia」という新しいアジアの広告祭を立ち上げました。【注1】その結果、アジアには、複数の国際広告祭が乱立する状態になります。【注2】そういった中で、AD STARSはどういった立ち位置を保とうとしているのでしょうか。

 【注1】当初は、カンヌ国際広告祭事務局単体で、「アジア・タイガー・アワード」を立ち上げる予定だったようですが、既存のアジアの広告祭であるMedia Spikesとの連携で、Media Spikesをベースに新しい賞Spikes Asiaを立ち上げることに落ち着いたようです。(参考記事:Haymarket and Cannes Lion reinvent Asian ad awards

 【注2】AdfestとMedia Spikesへの出品は、アジア太平洋地域で展開された広告に限定されていますが、AD STARSは、限定されないので、厳密には、AD STARSは「アジアの」広告祭ではありません。

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六反 孝幸(ロクタン タカユキ)

環境情報学部4年。小川克彦研究室(情報デザイン)、秋山美紀研究会(メディア研究)所属。 やり場のない若いエネルギーを企画を考える ことをはけ口に解消している23歳。体組成の ほとんどが「エロ」と「バカ」成分であること が、今年の健康診断で判明。2007年4月より 鈴木雅陽と組んで、おもしろ企画ユニット「いるかさんチーム」として活動中。モバイル広告大賞に入選した「オトノリ」プロジェクトのサイトはこちらへ

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2008/12/27 11:00https://markezine.jp/article/detail/6167

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