【革命機ヴァルヴレイヴ】鰤並みのライブ感 エルエルフ「ボクジャナイ」 2話まとめ
「革命機ヴァルヴレイヴ」 プロデューサーが語る作品誕生・企画の秘密 池谷浩臣(サンライズ)×丸山博雄(MBS)(1/2) | アニメ!アニメ!
なので、観てくださる方も「このキャラは好きかも」とか「この人物はあまり気にいらない」とか(笑)、わいわい言いながら楽しんで観てもらえたらうれしいです。深夜放送なのでほんとすみませんが、できればリアルタイム視聴をオススメしたいです。
とにかく今、考えているのは、毎週、楽しみに見ていただけるものを、どうやってお届けできるだろうか、ということが一番です。
「次はいったいどんな話になるんだろう」と、単純に胸がワクワクする。そんなアニメーションに出来たらいいな、と。アニメが好きだったり、メカが好きで見てくれる方々やスタッフ含めてみんなが、毎週遊べる砂場みたいなものになれたら幸いですね。メカ、キャラ共に松尾監督のこだわりの演出も見どころだと思います。
このアニメが「砂場」って表現は面白い。
ようは、きっちり組み立てられた建造物ではない。
ワクワクするような広い空間が準備されて、そこで自由に遊んでいいよと。遊ぶための作品という前提が面白い。
わいわい言いながら楽しむっていうのも、ネット前提なのがすごい。
ヴァルヴレイヴの話からはずれます。
アニメや漫画って、楽しみ方は時代によって変わってきたなと感じます。
ぼくより前の世代だと、おそらく「雑誌」がメインの場だったでしょう。
ぼくにとっての大きな転機は、90年代でした。
草の根BBSという、パソコン通信を使って、交流できるようになった! 知らない人と。
草の根BBSって、誰かが自主的にPCつけっぱにして、そこに電話回線で直接つないで掲示板に書き込むBBS。今思うととんでもない労力です。
お金もアホみたいにかかるので、テレホタイム(夜11時からはつなぎ放題になる)に接続しました。
他にもニフティサーブなどがありましたが、個人的には草の根BBSの少人数の部室感が好きでした。
当時の雰囲気を知るにはこの二作品がいいかと。
一人でアニメ・マンガ・小説を見ていた時、悩みもいっぱいあったんです。
「マニア(あえてヲタクとはいわない)って、何歳まで続けられるんだろう」
今でこそ「そんなもん、いくらでも、何歳でも、楽しめるに決まってるじゃん。仕事したって結婚したって子供できたって棺桶に足突っ込んだって、楽しめばいいし、同好の士は世界中にいるよ。必要に迫られるなんてことは案外無いし、あったとしてもきらいになるわけじゃなかろ。途中で環境変わって忘れちゃうようならその程度だってことだ」と言えるんですが、それはこういう経験とか、現状を知っているから。
高校、大学と進むにつれ、何歳までアニメ見られるんだろう?やはり25、いや30、間をとって28?なんて悩み続けていました。
今みたいなインターネットでみんなでニコニコ動画見るなんて想像だにしていませんから、居心地のいいその瞬間を失いたくなかったんです。
結果、今もその仲間の一部とは仲良くしていますし、さらに新しい仲間も増えました。
「誰かきっと話せる人がいる」という楽しさで満ちるようになりました。
インターネット時代の、21世紀の、会話の「場」は、広いよ!
広すぎてどこから手をつければいいかわからなくなるよ!
だからこそ、色々なアニメ・マンガは「共通言語」を持ってきます。
それはパロディだったり、あるいはネットスラングだったり。
また、例えば「いかにもライトノベル的」なんてのも共通言語だと思います。
あとは、昔からある緻密な世界観やストーリー展開の「作品」。
みんなで芸術館にいって「ここのディティールが」「ここは○○様式で」みたいに話し合う……かのようにアニメを見るのがもう楽しい。
思いついたらブログや同人誌も作れる。形に残せる。
そこまでするまでじゃなくても、Twitterがある。ハッシュタグさんありがとう、すぐ同好の士が見つかるよ!
興味深いのは、ここで、僕の中で逆転現象が起きたこと。
基本、アニメ・マンガが大好きで、その話がしたくて、「場」を求めていたんです。
それは今も変わりません。未だにプリキュア5とかけいおん!とかアイマスとか凸守とか山田葵とかみつどもえとかガルパンとか上坂すみれとかアスカとかアスカとかアスカとかの話したくて、うずうずうずうずしてますよ。
でも、「今期何見てる?」って言うようになってる自分にも気づきました。
もう話す「仲間」がいるから、そこで会話の題材となる作品を、逆に「場」にしているんですよ、ぼくが。
「題材があるから場を求めている」んじゃなくて、「自分のいる地点で、砂場となる題材を求めている」にひっくり返っていることが稀にある。
これ自体が、意外にも楽しいじゃないかと。
ヴァルヴレイヴが、それでした。
最初は「うわーよくわからんけどおもしろー!どうなんのこれ!でもなんかおかしくね!?」とワクワクしながら楽しんで、ネットを見たら賛否両論やっぱりあって、でもやっぱり楽しんでいる見ている人たちが「砂場」として全力で遊んでる。
自分は「アニメ好き」という「公園」を既に持っていて、楽しむための「砂場」、言い換えれば「共通の話題」として、入り口にたってる。
製作者が「砂場」としてこの作品を作ったとしたら、まんまと手のひらの上です。
最初から、「会話する場ありき」の作品なんだなーと考えると、ちょっと感慨深いのですよ、その「場」が見つからなかった人間としては。
雑誌やBBSで話し合っていた頃よりもスピードの早い「場」全てについていくのはちょっと、ぼくには無理。
だけど、キャッチボールしたければ人の集まる場へ、自己発信したければブログやpixivへ、そしてとにかく砂場で遊びたければニコニコへ、と選択できるってすごい。
ほんと、現状アニメが「場」であり、「場」でアニメを語り合えるって、幸せだよ。
それでもやっぱり、自分だけ勝手に反応しちゃうポイントってあるもので。
共感してもらいたいわけじゃないし、人と語り合いたいわけでもないんだけど、どうしようもなく心に残ってしまった。なんてこと。
そんなときはみんなと砂場ではきっと遊ばないかもしれない。
以前のように、一人隅っこで黙々とノートに思いを書き溜めるかもしれない。
これも、きっと一生続く気がします。
みんなでわいわい騒いだり。
大切に心の小箱にしまいこんだり。
面白いものだらけすぎて、逆に「何か見損ねていないか?」と焦ってばかりの日々です。
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