
「闘う政治学者」が、なんだか丸くなっていた。
法政大教授の山口二郎さん(67)。
第2次安倍政権以降、一貫して野党側の立場で活動してきたが、「もうなんか、そろそろいいなという感じはしますね」とぽつり。
自民党の、というより高市早苗首相の「歴史的大勝」に終わった衆院選をどう見たのだろうか。
<主な内容>
・戦後政治の土台崩壊に驚がく
・「加害者」から「被害者」意識に
・非現実的になった野党の目標
・闘う政治学者の弱音
山口さんは2009年に誕生した鳩山由紀夫政権でブレーンを務め、旧民主党の流れをくむ立憲民主党の議員とも交流してきた。
今回、立憲と公明党が結成した中道改革連合には、それなりに期待していたという。
「私はやっぱりあの(中道)路線で、右派ポピュリズム化した自民党に対抗していくしかないと思っていましたから」
とりわけ山口さんが共感したのは、中道が「平和を守る」姿勢を前面に出していたことだった。
高市氏は非核三原則の堅持を明言しないなど、その右派的な言動が近隣のアジア諸国から警戒されている。
それだけに対立軸になり得ると考えたのだ。
ところがふたを開ければ、こうした訴えは有権者には全く響かず、中道は公示前の167議席から49議席へと激減。
枝野幸男氏や安住淳氏、岡田克也氏ら旧民主党政権を支えた面々もこぞって落選する、衝撃的な結果に終わった。
ちなみに今回の選挙では、護憲や戦争反対を強く訴えた政党は例外なく議席を減らしている。
「戦後政治の土台が本当に崩れたんだなと感じますね」と山口さん。
僕たち60代ぐらいの人間まではね、と寂しさをにじませる口調で言葉を継いだ…
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