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毎日新聞
小泉進次郎前農相(左)から引き継ぎ資料を受け取る鈴木憲和農相。目指す農政の方向性に違いが表面化しつつある=東京都千代田区の農林水産省で2025年10月22日午前9時4分、中津川甫撮影
小泉進次郎前農相(左)から引き継ぎ資料を受け取る鈴木憲和農相。目指す農政の方向性に違いが表面化しつつある=東京都千代田区の農林水産省で2025年10月22日午前9時4分、中津川甫撮影

 コメ政策を巡り、新旧農相で見解の違いが表面化している。コメ不足による米価高騰を受け、小泉進次郎前農相が新たに掲げたのは「需要に応じた増産」。しかし鈴木憲和農相は従来の「需要に応じた生産」との表現に戻し、「増産」の言葉を使わなくなった。わずかな言葉の違いに感じられるが、2人のこれまでの発言を分析すると、その相違が大きいことが分かる。

どうする「行き先のないコメ」

 鈴木氏が小泉氏との考え方の違いを明確に示したのは、11月11日の民放番組の出演時だった。

 鈴木氏は、増産にかじを切った前政権の石破茂前首相・小泉氏の路線から方針転換したのかを問われ、「単純に増産をすれば、(需要がなく)行き先のないコメを『どうするんだ』という話になる」と力説。最近は2025年産の新米が出回っており、「不足感はもう解消されていて、十分に供給量が確保されている状況だ」とも述べた。

 その上で「要は私のやり方は需要を先に作る。これは海外も含めて、需要をちゃんと確保して、そこに向かって増産をしていく。これが大事だ」と強調し、需要がない中で増産することは「順番が逆なのかなと思う」と主張した。

小泉氏、旧来の農政「難しい」

 一方、小泉氏は過去に同番組に出演した際、「増産」という言葉をあえて強調した理由について「私の中で今の危機感は、これから農業者がものすごく減っていく時代に突入すること。リスクとして日本のコメの生産力自体がものすごく落ちか…

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