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毎日新聞

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戦争とトラウマ

アルコール依存や家庭内暴力……。戦地での過酷な体験から、旧日本兵や家族の苦しみは戦後、長く続いています。

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戦争トラウマ、初の実態調査 国が旧陸海軍病院の資料など照会へ

毎日新聞2024/8/16 05:00(最終更新 8/14 20:56)有料記事English version783文字
厚生労働省が入る中央合同庁舎=東京都千代田区霞が関で2023年1月31日、奥山智己撮影
厚生労働省が入る中央合同庁舎=東京都千代田区霞が関で2023年1月31日、奥山智己撮影

 過酷な戦場の現実や加害行為のため、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などに苦しんだ旧日本軍兵士や家族の実態について、厚生労働省は近く、初めての調査を本格化させる。旧陸海軍病院を前身とする国立病院機構などに対し、治療を受けた兵士のカルテなどの資料が残っていないか照会し、協力を求める方針。厚労省は関係資料などを収集・分析した上で、戦後80年を迎える2025年度に公開、展示する。

 戦争で心を病む兵士がいることは、第一次世界大戦(1914~18年)の頃から指摘され、日本では戦争神経症と呼ばれた。現在、戦争トラウマと呼ばれる症状に近いと考えられる。だが精神の強さを強調する軍は患者の存在を否定した。戦後も長らく、当事者や家族は「恥」と考える意識が強く多くを語らなかった。

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