Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

毎日新聞
  • 12月22日MOTTAINAIキャンペーン20周年記念シンポ 参加無料

連載

崩れる1国2制度・市民はいま

毎日新聞デジタルの「崩れる1国2制度・市民はいま」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

崩れる1国2制度・市民はいま

香港・出版も販売も…国家安全法の影 解釈は中国次第

毎日新聞2020/7/17 09:00(最終更新 7/18 01:01)有料記事2530文字
芸鵠書店の連安洋店長。店内には抗議デモに関する書籍も多く並べられている=香港・湾仔で2020年7月7日、福岡静哉撮影
芸鵠書店の連安洋店長。店内には抗議デモに関する書籍も多く並べられている=香港・湾仔で2020年7月7日、福岡静哉撮影

 香港中心部を走るヘネシーロード沿いの古ぼけたビル。最上階の14階でエレベーターを降りると、2019年6月から続く政府への抗議デモに連帯を示すたくさんのステッカーが目に飛び込んできた。「香港に自由を」「最後まで闘おう」――。

「文字すら禁止される」

 このフロアにある「芸鵠(げいこく)書店」の連安洋店長(36)が「デモ参加者が次々と貼っていったのです」と教えてくれた。書店はデモに好意的なことで知られ、行進ルート上にあることから多くの人が店内で涼をとり、喉を潤していったという。

 広々とした店内には文化、芸術、社会学、哲学など幅広い分野の書籍が並ぶ。「自由の6月」「香港抗争」。抗議デモについての本も少なくない。

 連さんは学生時代、美術や絵を学んだ。民間企業でイラストレーターとして活躍していた14年、普通選挙の実現を目指し中心部の幹線道路を占拠する大規模デモ「雨傘運動」が起きた。連さんも参加したが、運動は79日間続いた後、警察に強制排除されて終わった。

 挫折の中で「他に社会に貢献できる道はないか」と考え続けた。以前から関心のあった農業に従事した後、18年に店長となった。「批判的な思考力を養うことはとても大切だ。幅広い『知』を市民に提供したい」。そんな思いからだ。

 中国による香港への統制を強化する「国家安全維持法」(国安法)が6月30日に施行されると、香港政府は民主活動家の黄之鋒氏ら3人の著作について「国安法違反の疑いがある」として公立…

この記事は有料記事です。

残り1908文字(全文2530文字)

あわせて読みたい

Advertisement

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

    [8]
    ページ先頭

    ©2009-2025 Movatter.jp