
連載
社会部、ワシントン・エルサレム特派員などを歴任した大治朋子専門記者によるコラム。
<ka-ron> 大きな腐敗に目を向ける――。 ドイツのベルリンに本部を置く国際NGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」(以下TI)が10日に発表した「2025年腐敗認識指数」は、そんな視点を改めて想起させる内容だった。 TIは世界銀行や世界経済フォーラムなど13種のデータを統合し、各国
<ka-ron> 交流サイト(SNS)上の写真や動画が偽物だったとしても、もはや驚く時代ではない。 先日の衆院選でも、野党の代表が資産を没収されて国外に追放されたという虚偽動画が拡散されたり、新党のロゴが中国の政党風にすり替えられたりした。 こうした映像は専用のソフトがあれば誰でも簡単に作ることが

<ka-ron> 米国の大統領選の結果を見ていて、いつも不思議に思うことがあった。民主党候補が勝てば手厚い生活保護を受けられるはずの有権者たちが、なぜ「金持ち優遇」ともいわれる共和党のトランプ氏に投票するのか――。 この謎に正面から取り組んだ調査がある。米コロンビア大学や英オックスフォード大学など

<ka-ron> 「世界秩序の断絶」と「残酷な現実(ブルータル・リアリティー)の幕開け」。先日開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、カナダのマーク・カーニー首相(元カナダ銀行総裁)が演説の冒頭に語った言葉だ。 米国という超大国による力の支配が進む現状を念頭に「中堅国の連携」を呼びか

<ka-ron> 「ポンコツ」「人間のくず」「バカ」。横浜市の山中竹春市長(53)が市幹部職員らに繰り返した暴言や中傷だという。 同市の久保田淳人事部長が告発して明るみに出た。市には内部通報制度はあるが人事課が窓口。通報しても自分に情報が来るだけなので、公表に踏み切ったという。 山中市長は横浜市立

<ka-ron> 米大統領執務室での記者とのやり取りだった。自身の世界的な権力に歯止めをかけるものは?と聞かれたトランプ大統領は、「一つある。私自身の道徳心と私自身の精神だ。それが私を止められる唯一のものだ」と答えた。「国際法は必要ない」とも付け加えた。 どうやら「私がルール」ということらしい。
<ka-ron> 米国とイスラエルは再びイランを攻撃するのだろうか。 イランのペゼシュキアン大統領は先月27日公開のインタビューで、米国やイスラエルがイランに「全面戦争」を仕掛けていると語った。その2日後、訪米中のネタニヤフ・イスラエル首相はトランプ米大統領と会談。共同記者会見でトランプ氏は、イラ

<ka-ron> 過激派組織「イスラム国」(IS)がデジタル上で若者を食い物にしているようだ。 先日オーストラリア・シドニーでユダヤ教の祭典を祝う集会を狙った銃乱射事件の容疑者の一人(24)はかつて、ISに関する別の事件でも捜査対象になっていた。 若者の「感染」は各地で起きている。報道によると、パ
<ka-ron> オーストラリアのシドニーで、ユダヤ人を狙ったとみられるテロ事件が起きた。 人気の観光地ボンダイビーチ近くで14日、武装した父親と息子が発砲。15人が死亡し約40人が負傷した。2人は現場で拘束され、1人は死亡、1人は重体だ。 事件の詳細はまだ不明だが、米紙ニューヨーク・タイムズによ

<ka-ron> 映画「ネタニヤフ調書 汚職と戦争」(全国で順次公開中)を製作総指揮した在米映画監督のアレックス・ギブニー氏にオンラインでインタビューした。米アカデミー賞の受賞歴もある彼に、製作の「内幕」を聞いた。 イスラエルのネタニヤフ首相は2019年11月、収賄や詐欺、背任の罪で起訴された。起

<ka-ron> 映画「手に魂を込め、歩いてみれば」(5日から全国順次公開)は、故郷のパレスチナ自治区ガザ地区を撮影し続けた25歳のフォトジャーナリスト、ファトマ・ハッスーナさんの物語だ。 映画の公開を前に来日した、フランスを拠点に活動するイラン人の監督、セピデ・ファルシさん(60)にインタビュー

<ka-ron> 宮沢賢治の故郷である岩手県花巻市を訪ねた。 市内を流れて北上川に合流する豊沢川の上流。その山奥にある通称「なめとこ山」は、賢治の童話「なめとこ山の熊」に登場する。 マタギ(猟師)の小十郎とクマの物語だ。 小十郎は畑を持たない。やむをえず猟師をしている。クマを撃っては、「熊。おれは
<ka-ron> 政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者が名誉毀損(きそん)容疑で逮捕された。 立花容疑者は、パワハラ疑惑による昨年11月の出直し選に臨み再選された斎藤元彦・兵庫県知事を支援した。知事を陥れた「黒幕」として、当時の県議会調査特別委員会(百条委)で委員を務めていた元県

<ka-ron> イスラエルでプライバシー保護などを理由に上映禁止となった映画「ネタニヤフ調書 汚職と戦争」(全国で順次公開中)を見た。 米アカデミー賞の受賞歴がある在米映画監督のアレックス・ギブニー氏に情報提供されたという約1000時間にものぼる取り調べの映像。これに関係者らへのインタビューを交

<ka-ron> 米国でいま、10代の子供がいる親たちを震撼(しんかん)させているのが米国発のオンライン捕食者集団「764ネットワーク」の存在だ。被害は世界規模で拡大している。 764とは、テキサス州の郵便番号の3ケタ。約5年前、地元の男が組織の名称に使った。現在は類似の組織が世界規模で増殖し、そ

<ka-ron> 来日したイスラエルの企業家にインタビューする機会があった。 非営利法人「製造業者協会」の会長、ロン・トマーさん。医薬品会社ユニファームのオーナーだ。ハイテク分野で日本企業との連携を強めるために訪問したという。 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスがイスラエルを越境攻撃した

<ka-ron> イスラエルと、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによる戦闘が停戦に入り、ハマスが拘束する人質と、イスラエルが収容するパレスチナ人が解放された。 「日本が大好き」というイスラエル人のガイ・ギルボア・ダラールさん(24)=9日朝刊掲載=も無事に戻った。帰還した人
<ka-ron> イスラエルと、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に13日、歓喜の声が響き渡った。 ハマスは2023年10月7日にとらえた人質のうち生存者を、イスラエルは刑務所で拘束するパレスチナ人を解放した。トランプ米大統領が中東諸国を巻き込み「腕力」でもぎとった成果といえ
<ka-ron> 2023年10月7日にパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルを急襲した事件から丸2年がたった。 食べ物も水も、容易には手に入らない。昼夜を問わず続く爆撃。そんな生活がもはや「日常」と化したガザだが、ここ数日は、やや静けさを取り戻しているようだ。 ハマ
<ka-ron> トランプ米大統領が先日、記者団に語った言葉が話題になった。イスラエルがパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区を併合する(自国の領土に組み込む)ことは「許さない」という発言だ。トランプ氏が中東イスラム諸国首脳とガザ地区の今後を話し合っていた席上、イスラエルに併合させないよう求められたと

毎日新聞朝刊2面に毎週月曜に掲載するコラム。2024年4月から下桐実雅子記者が担当します。

毎日新聞の海外支局長が交代で国際情勢を読み解きます。

欧州総局長、外信部長などを歴任した小倉孝保論説委員のコラム。

現代演劇と演芸が担当、年間350本以上の舞台を鑑賞する濱田元子・論説委員のコラム。2025年4月から担当しています。

海外特派員がそれぞれの赴任先の「街角」で感じたことを届けるコラム。

日本、北米、中東で20年余り調査報道を続けてきた経験をもとに、「虫の目」で事象を詳しく調べ、「鳥の目」で俯瞰し、川の流れを読む魚のように時代の潮流をとらえて分析します。