
特集
歌舞伎ファンの皆さんへ、人気俳優のインタビューや最新ニュース、担当記者による舞台評などをお伝えします。
昼の序幕が「お江戸みやげ」(川口松太郎作、大場正昭演出)。結城紬(つむぎ)の行商人、お辻(鴈治郎)は朋輩(ほうばい)のおゆう(芝翫)と芝居小屋で見た女形の阪東栄紫(巳之助)に一目ぼれ。しまり屋のお辻の変化を鴈治郎がユーモラスに見せ、ハラハラと見守るおゆうの好人物ぶりを芝翫が描きだした。恋人同士の巳
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平敦盛は平家の頭領、清盛の弟、経盛の子。無役であったため、「無官太夫」と呼ばれる。「平家物語」の「敦盛最期」に、源氏方の武将、熊谷直実に討たれた際のようすが描写される。 平家が源氏に敗れた「一の谷の戦い」(1184年)の後、騎馬で沖に停泊中の平家の船に向かうところを「敵に後ろを見せるのか」と声掛け

<金曜カルチャー 西部発 文化&芸能> 新作歌舞伎「あらしのよるに」(今井豊茂脚本、藤間勘十郎演出・振り付け)が2月7~20日、博多座(福岡市博多区下川端町)で上演される。開幕を前に、中軸を担う中村獅童(53)、中村壱太郎(35)が福岡市内で取材会に臨んだ。 同名の人気絵本シリーズ(作・きむらゆう

力士の整髪料として大相撲で使われるびんつけ油。角界とは異なる用途で、歌舞伎界では重宝されている。白塗りの下地として顔に塗れば、激しい動きで汗をかいても化粧が崩れることはない。江戸末期から180年以上続く老舗の化粧品メーカーが製法を今に受け継ぎ、伝統芸能を支え続けている。 和歌山市の「シマムラ」は江
「新春浅草歌舞伎」の1部は序幕が「梶原平三誉石切」。染五郎の梶原がさっそうとして「物語」もきかせる。又五郎の六郎太夫が娘の梢(左近)への思いなど情味十分に舞台を締める。橋之助の大庭、男寅の俣野。 中幕の舞踊「相生獅子」は鶴松(20日より男寅)と左近。前シテは華やかで後シテに勢い。「藤娘」は莟玉で、
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赤穂浪士の吉良上野介への敵討ちをモデルにした「仮名手本忠臣蔵」(1748年、人形浄瑠璃で初演)でも指折りの人気場面が、十一段構成の七段目「祇園一力茶屋の場」である。 浪士を率いる大星由良之助は本心を隠すため、京・祇園町で遊興にふける。その大星に敵討ちの徒党入りを懇願するのが寺岡平右衛門。 身分の低

御殿女中の敵討ちを主題にした名作の17年ぶりの上演で見応えある公演となった。国立劇場文芸研究会補綴(ほてつ)。 序幕が「営中試合」。町家生まれの中老、尾上(時蔵)は局、岩藤(彌十郎)に剣術の試合を申し入れられて困惑するが、尾上の召使で武家出身のお初(八代目菊五郎)が代わりを申し出る。 娘らしくきび

力士の整髪料として大相撲で使われるびんつけ油。角界とは異なる用途で、歌舞伎界では重宝されている。白塗りの下地として顔に塗れば、激しい動きで汗をかいても化粧が崩れることはない。江戸末期から180年以上続く老舗の化粧品メーカーが製法を今に受け継ぎ、伝統芸能を支え続けている。 和歌山市の「シマムラ」は江
昼の序幕は舞踊3題。「正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)」は巳之助の五郎、歌昇の朝比奈。朝比奈が女性の所作をする「わりみ」と五郎の勇ましさの対比がきく。「萬歳」は梅玉の萬歳と幸四郎、勘九郎の軽やかな才造。「木挽の闇爭(だんまり)」では巳之助の五郎、隼人の十郎、歌昇の工藤ら若手がだんま

松竹は8日、歌舞伎俳優の松本白鸚さん(83)が体調不良のため、東京・歌舞伎座「寿 初春大歌舞伎」(25日まで)の公演をすべて休演すると発表した。代役は中村東蔵さん(87)。 白鸚さんは出演予定だった6日の舞台も休演していた。
京都・南座の顔見世興行は、八代目尾上菊五郎、六代目尾上菊之助の襲名披露。 昼の部ではともに動物が主役の舞踊に挑んだ。菊之助の「玉兎(たまうさぎ)」は月から飛び出た兎が踊る。折り目正しく軽快で、芝居心もたっぷり。菊五郎の「鷺娘(さぎむすめ)」は人間に恋した鷺の精が娘の姿で水辺に現れる。傘を用いた踊り
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本名題は「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」だが、「白浪(しらなみ)五人男」、「弁天娘女男白浪(めおのしらなみ)」の方が通りはいいだろう。河竹黙阿弥作で文久2(1862)年初演。八代目尾上菊五郎襲名披露演目として京都・南座「吉例顔見世興行」夜の部で25日まで上演中だ。 八代目菊五郎演じ
3部制で各部の色合いが異なる。1部は獅童とバーチャルシンガー、初音ミクが中心の超歌舞伎「世界花結詞(せかいのはなむすぶことのは)」(松岡亮脚本、藤間勘十郎演出・振り付け)。源氏を滅ぼす陰謀を企(たくら)む藤原純友の遺児、鬼童丸(歌昇)と源頼光(獅童)、袴垂保輔(獅童2役)らの戦い。映像と「関の扉(

有望な若手俳優ひしめく歌舞伎の花形世代。中でもこの1年余、メキメキと実力を伸ばしているホープが尾上左近さんだ。現在19歳。少年・青年役だけでなく、女形にもウイングを広げ、歌舞伎ファンを楽しませている。 2026年は1月に東京・浅草公会堂での「新春浅草歌舞伎」、そして5月には三代目尾上辰之助襲名とい

<金曜カルチャー 西部発 文化&芸能> 人気絵本が原作の新作歌舞伎「あらしのよるに」が2026年2月7~20日、博多座(福岡市博多区)で上演される。ヤギのめい役を演じる中村壱太郎が取材会で意気込みを語った。 嵐の夜、オオカミのがぶ(中村獅童)とヤギのめい(壱太郎)が出会い、友情を育む物語。「年齢や

京都に年の瀬を告げる恒例の歌舞伎公演「吉例顔見世(きちれいかおみせ)興行」を控え、京都市東山区の劇場「南座」で26日、出演俳優の名前を墨書した看板を掲げる「まねき上げ」が行われた。 肉太な線が特徴の「勘亭流」と呼ばれる書体で、客が隙間(すきま)なく入るようにとの願いを込め、看板いっぱいに書かれてい

高知県四万十市出身の歌舞伎俳優・市川翔乃亮(しょうのすけ)さん(29)=本名・宗崎勇都=が21日、故郷で初めての自主公演を行った。 翔乃亮さんは3歳から日本舞踊を始め、地元の県立中村高を卒業後、上京して国立劇場の養成所に入所。2年の研修を経て、市川笑三郎(えみさぶろう)師匠に弟子入りし活動している
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「鳥獣人物戯画」は京都・高山寺所蔵の絵巻物である。同寺のホームページによれば、甲乙丙丁の4巻からなり、甲は擬人化された動物、乙は実在・空想上を合わせた動物図譜、丙は前半が人間風俗画、後半が動物戯画、丁は勝負事を中心にした人物を描く。甲乙巻が平安時代後期の成立、丙丁巻は鎌倉時代の制作と推定されるとの
昼の序幕は「御摂(ごひいき)勧進帳 安宅の関」(利倉幸一補綴(ほてつ))。巳之助の弁慶は線が太く稚気に富み豪快さもあって役にふさわしい。新悟の義経、市蔵の斎藤次、橋之助の富樫ら周囲もそろう。 続いて舞踊「新口村」。死を決意した梅川(雀右衛門)と忠兵衛(扇雀)の心情を清元に乗せて2人が静かにはかなく

歌舞伎俳優の八代目尾上菊五郎さんと長男・六代目尾上菊之助さんが28日、清水寺境内の「音羽の滝」(京都市東山区)を参拝した。襲名披露公演となる「吉例顔見世(きちれいかおみせ)興行」(京都・南座、12月1日~25日)の大入りを願った。 午前11時ごろ、菊五郎さん、菊之助さんの親子が「音羽の滝」に到着。