
子育て家庭に、長引く物価高が重くのしかかる。子ども食堂の運営団体には、ひとり親だけでなく共働き世帯からもSOSが届く。衆院選の各党の政策には子育て世帯への手当拡充や給付策などが並ぶが、専門家はあえて問いを投げかける。「子どもを支える人たちを支える政策が必要ではないか」 ◇「まず米を」シングル家庭に

2月6日。東京都に住むITエンジニアの斎藤さん(50代、仮名)は自宅でひたすら書類を積み上げていた。中学受験を終えたばかりの次男・翔太さん(12歳、仮名)が、3年半でこなしたテキストや使用済みノートだった。翔太さんの背丈の2倍を超える量を目にして胸が締め付けられた。 「こんなに努力したのに」 親と

眠りについた1、2時間後、高所から落下しているような感覚に襲われる。目が覚めているのかどうかも曖昧なまま、手足をバタつかせながらその恐怖と闘う。パジャマは汗でビッショリだ。 名古屋市出身の大学2年の舟橋遼亮さん(19)は、中学受験を目指していた小学5年の時、パニック発作を起こした。引き金は塾の「ク

母の暴力が始まったのは小学3年の頃だった。 シングルマザーの母と長女の自分、5歳年下の弟との3人暮らし。 放課後、札幌市内の自宅で母に宿題を見てもらっている時、長女は分厚い国語辞典で頭を殴られた。 容赦ない力の強さ。 「甘」という漢字が書けなかった。母は無表情だった。 休日の昼過ぎ。 居間で母に買

令和のリアル
東京都に住む隆さん(40代後半、仮名)は、我が子の中学受験の伴走もこなす医師だ。 だが、かつては開成中に合格したものの、中2以降の中高5年間を「海底」で過ごした後、浪人や留年まで経験した筋金入りの「深海魚」だった。 母のすさまじいまでの「サポート」を得て合格しながら、なぜ堕落したのか。自身の経験が

令和のリアル
「あなたに似たんじゃないの?」 子どもの成績不振の原因を「親ゆずり」と決めつけて、押しつけあったことはないだろうか。冗談めいたやり取りも、必ずしも荒唐無稽(むけい)とは言い切れないかもしれない。 学力への遺伝的な影響を語る――。慶応義塾大の安藤寿康・名誉教授(行動遺伝学)は、そんな教育業界の「タブ

厚生労働省は、全国の児童相談所が2024年度に相談を受け、児童虐待として対応した件数は22万3691件となり、前年度より0.8%減ったと発表しました。減少は1990年度の統計開始以来初めてです。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「児童虐待の相談件数が初めて減少」を解説します。Q どん

娘が目指す海女を題材に絵本づくりをしていた三重県鳥羽市の離島・菅島の海女、小寺めぐみさん(43)を1年前、脳出血という病が襲った。一命を取り留めたものの言葉と右半身に後遺症が残った。もう娘と共に海に潜る日は来ないかもしれない。だからこそ、絵本を完成させたいという思いが募った。 絵本は未完に終わるの

三重県桑名市の2025年の出生数が、9年ぶりに増加した。24年は738人だったが、25年は11人増の749人だった。移住者への市の補助金を利用して転入した家族に赤ちゃんが生まれるケースが目立っており、市は「人口減少対策の効果が出始めている」と分析している。【荒川基従】 市は住民基本台帳などから出生

高市早苗首相が19日、衆院を解散する意向を正式に明らかにした。投開票日は2月8日に設定され「政治空白」は避けられず、予算編成も遅れる見通しだ。物価高などで生活防衛に立たされている有権者からは、喫緊の課題への対応が先送りとなる現状に不満や不安の声が上がった。 「居場所がなく、社会の夜をさまよう子ども

年の瀬が迫る12月、東京都内に住むあかりさん(49歳・仮名)はちょうど1年前を思い返して胸がざわついた。それは、中学受験が目前に迫る中、小学6年だった娘・りおさん(12歳、仮名)に第1志望校の変更を迫ったあの日のことだ。 <主な内容> ・「全落ち」の経験 ・募る焦り ・母の提案 ・受験体験記に娘が

うらやましい……。三重県に住む加藤伸二さん(40歳、仮名)は、中学受験の過熱ぶりが報じられるなか、羨望(せんぼう)のまなざしを首都圏の受験家庭に向けた。三重県内の小学校に通った長男・翔太さん(13歳、仮名)は2024年に開成中学(東京都)と灘中学(兵庫県)に合格。現在は単身、神戸市内の食事付きマン

デンマークの玩具メーカー、レゴグループは、特注チップが内蔵された「レゴスマート」を3月に一部地域で発売すると発表しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「レゴスマートの登場」を解説します。Q レゴスマートってどんなものなの?A レゴスマートは、特注チップが内蔵された新しいレゴブロ

最長で9連休となった年末年始。仕事始めを迎えるのはつらいものだ。少しでも気持ちよく働き始めるにはどうすればいいのだろうか。 自律神経研究の第一人者として知られる順天堂大医学部の小林弘幸教授に聞いた。 ◇休み明けの体はどんな状態? 休日が続いた後に仕事を始める時、体はどんな状態なのだろうか。 「車で

自信があった。体力的にも精神的にもタフだと思っていた。それでも、子育てをするうちに追い詰められていった。誰に相談していいのか分からなかった。 岩手県紫波町の理学療法士、豊田舞子さん(38)は2025年4月、JR紫波中央駅前に子育て中の母親など女性の心と体を癒やすサロンを個人で開設した。 「一人でも

江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の玄孫(やしゃご)で徳川慶喜家第5代当主の山岸美喜さん(57)が、「祭祀(さいし)承継権」を東京都台東区の「上野東照宮」に引き受けてもらう方向で調整していることが分かりました。今回は「徳川慶喜家の墓を上野東照宮が管理へ」について解説します。Q 徳川慶喜ってどんな人なの?

お正月に子どもたちに渡すお年玉。金額や渡し方などはどうすればいいのでしょうか。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「最近のお年玉事情」を解説します。Q 年齢にもよると思うけど、子どもたちはどのくらいお年玉をもらっているの?A 学研教育総合研究所が小学1年~高校3年の男女計2400人を対

冬ごもり特選集
元首相が選挙演説中に凶弾に倒れるという戦後史に例を見ない事件の裁判員裁判が奈良地裁で開かれています。 起訴された山上徹也被告(45)は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に家族を壊された恨みから安倍晋三元首相を銃撃したとされています。 事件では、発生直後から旧統一教会の存在がクローズアップされ、報

もうすぐお正月。風物詩として子どもたちが楽しみにしているものの一つがお年玉だ。長く続く文化だが、金額や渡し方には世相がにじむ。来年のポチ袋には、どんな時代の空気が込められるのだろうか。 ◇お年玉にも「物価高影響」4割 学研教育総合研究所が小学1年~高校3年の男女計2400人を対象として11月に行っ

近年、学童保育所の利用児童数は増加している。一方、ハード面の整備が追いつかず、人手不足も慢性化している。子育て支援が進む中、学童保育所の現状を取材した。 保護者の育休中は子どもの保育を受けられない「育休退所」が、学童保育(放課後児童クラブ)でも課題になっている。 札幌市内の放課後児童クラブでは保護