
特集
半導体など多様な産業が集積し、国内外から多くの観光客も訪れる九州・山口発の多様な経済ニュースをお届けします。

佐賀県・呼子の名物「いかしゅうまい」の製造・販売で知られるJR九州のグループ会社「萬坊」(佐賀県唐津市)は、地元で営業する「海中レストラン萬坊」を全面的にリニューアルすると発表した。座席が船内の海面下にある国内唯一の店で、開業から約40年たち老朽化が進んだため、2026年春で営業を終える。新たにレ
RKB毎日ホールディングスが発表した2025年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比40.8%増の151億円だった。今年1月に買収した雑貨通販会社の売り上げが加わったほか、主力の放送事業も人材サービス関連などの広告が堅調に推移し、5.2%の増収だった。営業利益は約2倍の4億円、最終(当期)利益は8
西日本鉄道が発表した2025年9月中間連結決算は、営業利益が前年同期比3.0%増の130億円、最終(当期)利益は78.6%増の165億円で、ともに中間期としては過去最高だった。売上高も6.8%増の2222億円で過去2番目に高い水準となった。アジアを中心に国際物流事業が好調で、4月に福岡市・天神に開
九州フィナンシャルグループ(FG)が発表した2025年9月中間連結決算は、最終(当期)利益が前年同期比42.4%増の208億円だった。国内金利の上昇によって貸出金利息が増えた。傘下の銀行単体の本業のもうけを示すコア業務純益は肥後銀行が58.0%増の100億円、鹿児島銀行は30.9%増の128億円だ

◇観光体験作り 地銀主導で フグ、萩焼、名湯の宿… 山口県などに訪日外国人客を呼び込もうと、山口フィナンシャルグループ(FG)が旅行会社などと連携して観光コンテンツ作りに乗り出した。山口は訪日客の流入が少なく、人口減少で衰退が懸念されている。歴史や自然、文化に根ざした質の高い観光体験を提供すること
山口フィナンシャルグループ(FG)が発表した2025年9月中間連結決算は、最終(当期)利益が前年同期比33.1%増の215億円で、中間期としては5年連続の増益を確保した。日銀の利上げを背景に貸し出しの利息が増えたほか、保険ショップを手がける連結子会社の売却益が利益を押し上げた。 傘下の山口(山口県

トヨタグループ3社は、トヨタ自動車九州の小倉工場(北九州市)で、太陽光発電などの再生可能エネルギーを効率よく活用する「マイクログリッドシステム」の実証実験を開始した。 実験を始めたのはダイハツ工業(大阪)と豊田中央研究所(愛知)、トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)の3社で、工場のカーボンニュートラル
TOTOは2026年3月期の連結業績予想を下方修正した。当初予想から売上高は190億円減の7345億円、最終(当期)利益も20億円減の290億円となる見込み。国内住宅設備事業は調達費用が増え、米国事業は消費マインドの悪化でリフォーム単価が低下しているという。 また、25年9月中間連結決算は、売上高
第一交通産業が発表した2025年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比1.5%増の464億円で、中間期としては5期連続で増収となった。移動需要が順調に回復し、主力のタクシーやバス事業が好調だった。最終(当期)利益は13.9%減の4億円。運転手の採用を増やし、人件費が膨らんだことなどが減益要因となっ
地図情報大手ゼンリンが発表した2025年9月中間連結決算は、住宅地図データの販売などが堅調で売上高は前年同期比2.8%増の295億円となった。中間期としては過去最高で、5期連続の増収となった。最終(当期)利益は2億円(前年同期は1億円の赤字)。 竹川道郎社長は記者会見で「(企業向けの住宅地図データ
クラフティア(旧九電工)が発表した2025年9月中間連結決算は、最終(当期)利益が前年同期比13.4%増の149億円で、中間期としては過去最高だった。首都圏の再開発や関西の統合型リゾート施設関連の電気工事や空調工事が好調で、資材や人件費の高騰分の価格転嫁も進んだ。前年同期にあった大型工事の反動で、
福岡空港の運営会社「福岡国際空港」が6日発表した2025年9月中間決算(単体)は、最終(当期)利益が前年同期の約4.4倍となる30億円だった。売上高に当たる営業収益も19%増の341億円と、いずれも中間期として過去最高だった。韓国や中国を中心としたインバウンド(訪日客)需要が旺盛で、免税店や航空券
九州電力が発表した2025年9月中間連結決算は、最終(当期)利益が前年同期比65.9%増の1232億円と、中間期としては過去2番目の高水準だった。燃料費の変動を遅れて電気料金に反映する「燃料費調整制度」の差益が拡大し、利益を押し上げた。 売上高は2.0%減の1兆1277億円で、5期ぶりの減収となっ
西部ガスホールディングスが発表した2025年9月中間連結決算は、最終(当期)利益が前年同期比3.3倍の36億円だった。都市ガス販売や分譲マンション事業が伸びたのに加え、ひびきLNG基地(北九州市)の減価償却費が減少した。 売上高は14.5%増の1285億円。電力事業でも販売量を伸ばした。

◇企画助言や音楽家紹介 福岡市博多区の西日本シティ銀行新本店ビル内に2026年夏ごろオープン予定の「NCBホール」のアーティスティック・ディレクターに、世界的指揮者の井崎正浩さん(65)が起用された。 井崎さんは福岡市出身で、現在はハンガリーを拠点に、ソルノク市の音楽総監督、交響楽団の芸術監督とし
西日本フィナンシャルホールディングス(FH)が発表した2025年9月中間連結決算は、最終(当期)利益が前年同期比29.3%増の212億円で過去最高だった。貸出金利息が増えた。本業のもうけを示すコア業務純益は、傘下の西日本シティ銀行と長崎銀行の合算で30.2%増の270億円だった。また、26年3月期
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)が発表した2025年9月中間連結決算は、最終(当期)利益が前年同期比11.2%増の435億円で、2期連続の増益だった。信用コストが増加したが、国内の金利上昇を背景として貸出金利息が増えた。 銀行本業のもうけを示すコア業務純益は、傘下の福岡、熊本、十八親和、福岡

電気工事や空調設備を手がけるクラフティア(福岡市)。九州で親しまれた旧社名の九電工から10月1日付で名前を変え、経営多角化や事業エリアの拡大を目指している。「会社を新たなステージに引き上げる」という石橋和幸社長(66)が描くクラフティアの未来の姿とは。【聞き手・久野洋、撮影・玉城達郎】 ◇新たな景
◇駅ビル開発中止、特別損失 JR九州が発表した2025年9月中間連結決算は、最終(当期)利益が前年同期比1・4%減の223億円で、2期連続の減益だった。博多駅の線路上に複合ビルを開発する「空中都市プロジェクト」の中止に伴い、特別損失87億円を計上したことが響いた。 このプロジェクト特別損失として、

月刊けいざいのツボ
JR九州が9月下旬、博多駅(福岡市博多区)の「空中都市プロジェクト」の中止を発表した。駅の線路上に複合ビルをつくる計画で、3年前から計画を進めていた。周辺の再開発事業への波及を懸念する声も上がっている。 空中都市プロジェクトでは、地上12階、地下1階の新たなビルを、今年度中に本格着工し、2028年