囲碁界最長の歴史を重ねてきた本因坊戦が今期から新たな装いとなった。挑戦者を決める道のりは最終関門がリーグ戦から16人の本戦トーナメントに、タイトルマッチは2日制七番勝負から1日制五番勝負へとリセットされた。
昨年、11連覇中の本因坊文裕(井山裕太王座)にストップをかけた一力遼本因坊は、そのあと天元位を奪取、棋聖位を防衛して現在3冠を保持し、第一人者への地歩を固めている。今年の戦績は12勝8敗と好調とはいえない。初防衛戦に向けて一力は「今春に河北新報社の取締役になり、少し囲碁に集中できないと感じる時期があっ…
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