30日に三重県鳥羽市の老舗旅館「戸田家」で打たれた囲碁の第79期本因坊決定戦五番勝負第3局で挑戦者の余正麒八段(28)を降し、3連勝で初防衛を果たした一力遼本因坊(26)。シリーズを通して危ない場面やミスもほとんどない安定した碁を披露し、日本囲碁界の第一人者の力を強く印象づけた。
「余さんが相手で厳しい戦いになると思っていたので、こうした結果になってほっとしている」。終局後の記者会見でこう語った。
前期、本因坊11連覇中だった「絶対王者」の井山裕太王座を破ってタイトルを初獲得。その後も天元を獲得し、自身初の3冠に輝くなど充実した1年となった。
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