囲碁の第79期本因坊決定戦五番勝負(毎日新聞社・日本棋院・関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛)の第3局が30日、三重県鳥羽市の老舗旅館「戸田家」で打たれ、同日午後6時16分、一力遼本因坊(26)が挑戦者の余正麒八段(28)に258手で白番中押し勝ちし、3連勝のストレートで2連覇を果たした。一力本因坊は棋聖と天元を合わせて3冠を堅持した。余八段は7大タイトル戦6度目の出場となったが、初獲得は果たせなかった。残り時間は余1分、一力2分。
両対局者によるタイトル戦は初めて。本因坊位の初防衛を目指す一力本因坊が第1局で、初獲得を狙う余八段に先勝。第2、3局も持ち味の読みの速さと正確さを随所に披露して勝利し、関西棋院所属棋士として62期ぶりの挑戦者となった余八段を退けた。【武内亮、最上聡】
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