
インドの首都ニューデリーで9日に開幕した主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の夕食会招待状で、同国のムルムー大統領の肩書が「バーラト大統領」と英文表記され、波紋を呼んでいる。「バーラト(Bharat)」は現地語でインドを意味し、憲法にも併記されているが、これまで英文では「インド(India)」の表記が用いられてきた。「インド」は英植民地時代の名残とみて表記変更を歓迎する声もあり、国内で論争が起きている。
バーラトは、古代インドの大叙事詩「マハーバーラタ」にも登場するバラタ族に由来する。地元メディアによると、与党インド人民党(BJP)関係者からは、バーラトの使用を歓迎する声が上がった。プラダン教育相兼技能開発・起業促進相は5日、表記変更について「植民地時代の思考からの脱却」と評価した。
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