私は副鼻腔炎もちで、常に鼻詰まりに悩まされます。特に気温が下がる秋から花粉の時期である春にかけては、ずっと鼻に違和感があります。
なので寝る前は鼻洗浄を欠かせないのですが、先月仙台のホテルに泊まったとき、洗浄キットを忘れてしまい、仙台のドラッグストアで洗浄キットを探しました。
すると、鼻炎薬コーナーに安価の点鼻薬を見つけました。安いしこれでいいやとこの点鼻薬を購入しました。
いざ使ってみると、ものすごい刺激。苦味が鼻から喉にかけて広がり、苦痛です。しかし、鼻詰まりは確かに解消されました。
すごい!まるで魔法みたい!
私はこれがクセになり、1日に数回使用することになりました。
しかし、どんどん鼻詰まりがひどくなります。点鼻薬を使うと、一瞬で鼻詰まりは解消されるのですが、3時間後にはまた鼻詰まりが復活します。
さすがにこれはヤバイと思い、点鼻薬の成分を調べました。
この点鼻薬には、「ナファゾリン塩酸塩」という成分が含まれています。

調べるとこの成分、非常に危険なものだったのです!
市販の点鼻薬に含まれている「ナファゾリン」や「テトラヒドロゾリン」、「オキシメタゾリン」などは「血管収縮剤」と呼ばれる成分です。
なぜ鼻が詰まるのかというと、鼻の粘膜の内側の血管が拡張して腫れを起こすからです。そこへ血管収縮剤を投入すると、血管が細くなり、腫れが引いて鼻詰まりが解消するというメカニズムです。
しかしこの効果は一過性です。
時間が経つとまた血管が拡張し、鼻詰まりを起こしてしまいます。ここで悪循環に陥ってしまうのです。
そして長期間この点鼻薬を使用すると、血管以外の箇所が肥厚する「肥厚性鼻炎」を起こし、最悪「粘膜下下鼻甲介骨切除術」が必要になるそうです。
めちゃくちゃやばい薬でした!
このような薬を何の周知もなく販売しているなんて驚きです。実際X(旧Twitter)で調べると、この点鼻薬を1日何回も点鼻する生活を十年も続けている人を見つけてしまいます。
ドラッグストアで普通に売られている薬ですもん。危険なものなんて思わないですよね。
ちなみに安全な点鼻薬は存在します。ステロイドが配合されている点鼻薬です。
即効性はないのですが、継続することで鼻詰まりが改善するそうです。
それに、鼻詰まりがひどいときは、まず耳鼻咽喉科への通院をお勧めします。
現在私は、睡眠時の鼻詰まりのとき以外は、血管収縮剤の点鼻薬を使用していません。
あとは医師から処方された薬と鼻洗浄で、日常の鼻詰まりは起きていません。
もしこの点鼻薬を使用して違和感を感じている方がいましたら、すぐに使用を中止し、医師へ相談してください。
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