空飛ぶ雲の上団五郎一座『アチャラカ再誕生』をDVDで見る。
これはケラと、いとうせいこうが中心となって作った劇団であるがこの公演だけで終わったようだ。いとうせいこう、井上ひさし、ケラリーノ、筒井康隆、別役実という有名どころが脚本を書いている。三谷幸喜が役者として出ている。
「アチャラカ喜劇」を蘇らせようという狙いらしいが、あんまり笑えなくてがっかりした。欽ちゃんとかドリフとか、たけしのやってるコントみたいなのが、延々と続く。浅草の、ああいうのか、である。
アチャラカというのは、歌舞伎やオペラという権威を、荒唐無稽なギャグよって笑いのめす、というものらしい。なるほど、河原者が笑いを武器に、御上を笑いのめす、というのはさぞかし痛快だったろう。これこそ反権力だ。
しかし「再誕生」されたそれは、脚本家も役者も、有名人でお金持ちで、地位も名誉もあって、そういう立派な人たちがアチャラカだ、スチャラカだとふざけても、さっぱり笑えない。
京都大学の卒業式とか、折田先生像と同じで、われわれはエリートだけどこういうおバカもできますよ、ということである。
折田先生を讃える会
http://sites.google.com/site/freedomorita/
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