『最強のエンジニアになるための話し方の教科書』(亀山雅司,マネジメント社,2020年3月1日)を読了した。
プロジェクト・マネジャーは仕事の 90 % がコミュニケーションだと言われています。プロジェクト・マネジャーは,プロジェクト・メンバーをはじめ,上部組織,発注者,外注者,ステークホルダーや専門家などの関係者に業務を説明し,納得してもらう必要があります。トラブルやスケジュールに変更があるときなどは,そのつど関係者と合意する必要があるからです。(位置 No. 194)
プロジェクトをマネジメントするときは,コミュニケーションに重きを置くべきである。
エンジニアの話し方は,正しい意見を認めてもらうための会話です。会話の目的は,相手の意見をおさえ,いかに自分の正しい主張を通すかにあります。
そのため,会話は相手との戦いであり,会話は最初から対立しています。(位置 No. 216)
エンジニアとしての未熟さが,相手との対立を生んでしまうのである。
会話は何かを達成したり,解決したりするのが目的であって,「何が正しいか」はほとんどの場合,必要ありません。(位置 No. 757)
正しいことを貫くのではなく,何かを達成したり,解決したりすることを目指した会話を心がけるべきである。
話し方改革の戦略化(位置 No. 1682)
- 相手に明確な意見や価値観がない場合は,相手の意見を創る
- 議論の範囲と目的を会話の最初で枠取り(フレーミング)する
- 相手に責任が生じない説明内容にする
- 相手の思考を目的地まで道案内(思考のナビゲーション)する
私の話し方も,上記の戦略で改革してみるべきである。
最強のエンジニアになるための話し方の教科書 [ 亀山 雅司 ]
『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる 17 の秘訣』(本田健,大和書房,2013年9月6日)を読了した。
実業家として成功したいなら,三つの要素が絶対にいる。何かをやろうと決めたら,その目標に向かって,戦略を立てること。そして,それを実行すること。それがうまくいくかどうかについて悩んで時間をつぶさずに,それをやり遂げる情熱だ。(位置 No. 151)
戦略を立て,実行し,やり遂げる。それにより実業家として成功できる。言うは易く行うは難しである。
サービスの量と質と報酬
君が提供したサービスの量と質 = 君が受け取る報酬額(位置 No. 306)
提供するサービスの量と質に見合う報酬を受け取っているかを常に問い直すべきである。
君が金持ちになりたいなら,会社員でいるという期間はできるだけ短いほうがいい。自分の学びたいスキルを学ぶ学校ぐらいの気持ちで行ったらいいだろう。それぐらい軽い気持ちで行かないと,君は,現代企業社会の洗脳の犠牲者になってしまう。(位置 No. 374)
私が会社員になって 20 年近くになる。私自身,現代企業社会の洗脳の犠牲者になってしまっていると思われる。
『自分が好きなこと』は,もっと静かで,落ち着いたものなのだよ。周りの人間が評価してくれなくても,それをやるだけで楽しくてしょうがない,時間を忘れてしまう,そんなことだ。(位置 No. 648)
楽しくてしょうがなく,時間を忘れてしまうことはあるだろうか。私は自分が好きな Web ページや Blog に,かなりの時間を費やしている。
人生は,『考えること』と『行動すること』の二つでできている。いままで考えてきたことと,思考の結果行動してきたことの集大成が君だ。(位置 No. 824)
『考えること』と『行動すること』の二つがなければ人生は成り立たない。考えるだけでなく,行動すべきである。
自分が口を開くときには,真実のみを話しなさい。いい加減なことを口走ってはいけない。本当にその気がないことを言わないことだ。自分の真実を話さなければ,君の言葉のパワーはなくなってしまうからね。(位置 No. 1189)
いい加減なことを口走る癖はなくしていくべきである。
偉い人には,あたかも彼が偉くないかのように接しなさい。そして,偉くない人には,あたかもその人が偉い人のように接しなさい。そうすると,そのどちらからも君は驚きの目で見られるだろう。(位置 No. 1304)
偉い人と偉くない人,接し方を逆にすることが重要である。
お金の法則(位置 No. 1400)
- たくさん稼ぐ
- 賢く使う(節約)
- がっちり守る
- 投資する
- 分かち合う
お金の法則の 5 番目にある「分かち合う」という境地にはまだ達していない。
ビジネス = 人がお金を払ってもいいと思うぐらい価値あるサービスやものを提供すること(位置 No. 1620)
新規ビジネスを構想するときは,お金を払ってもいいと思うサービスやものであるかを起点とすべきである。
パートナーシップを成功させる五原則(位置 No. 1919)
- 問題があれば,できるだけその場で話をすること。その日のうちに解決すること
- 何かを決めるときには,二人の百パーセントの合意で決めること
- お互いの存在を自分の人生での奇跡として扱い,感謝すること
- 自分の幸せに責任をもつこと
- 夫婦は運命共同体であると認識すること
パートナーを持つことになったとき,この五つの原則を実践すべきである。
- どんなことも意図的に決める
- 人生の価値観,優先順位をはっきりしておく
- 決められないときは,自分が納得できるまで待つ
- 決断に失敗はないことを知る
- 一度決めたら断固たる態度で前に進む(位置 No. 2069)
様々な場面での決断は意図して行うべきである。早く決断できるよう,人生の価値観と優先順位をはっきりさせておく必要がある。
『架空通貨』(池井戸潤,講談社,2017年3月1日)を読了した。
価値は秩序を形成する。辛島は貴之の言葉をたぐった。「いい金と悪い金がある」。それが具体的に何を意味するかは定かでないが,悪い金があるとすれば,それはすなわち価値を持たない金だ。そして大概の場合”悪貨は良貨を駆逐する”。だが本当に駆逐されるものは金ではなく,その金を持つ人の生活であり人生であり,ときに良心である。(位置 No. 875)
悪貨は良貨を駆逐し,悪貨を手にした人の人生を破壊する。
金とは世の中を支配している不文律だ。一旦支配されたら最後,とことんそれに隷属しなければならない概念でもある。(位置 No. 1139)
支配されないため,経済的に独立できるだけの資産を持つべきである。
マネロンが完了するまでには三つの段階がある。
最初の段階を『プレイスメント(隠匿)』という。
第二段階は『レイヤリング(ろ過)』。
第三段階は『インテグレーション(同化)』。(位置 No. 3228)
マネーロンダリングが必要になったとき,三つの段階に分けて仕組みを作ることになる。
ここでは全てが部品である。人間も会社も,地位の高いも低いも無く,全て部品なのだ。だが,その部品にだってプライドがあり,夢も希望もある。部品は自分のことを部品だと思っていない。だが,その夢や希望を捨てたとき,部品は真の部品になる。それが悲しい。(位置 No. 3269)
夢や希望を捨てたとき,人間は部品になってしまう。
金は,この世の共通言語である。結局のところ,薄っぺらで自分の世界の無い人間たちにとって,最も手っ取り早く,そして分かり易い自己実現が金なのだ。(位置 No. 4009)
共通言語が金であるならば,金を多く持って生きる方がよい。
ビジネスで対価を得られるのは,相手の幸せを実現するから。(位置 No. 4638)
ビジネスの場面では,相手の幸せをイメージすることが重要である。
苦しみに立ち向かう
どんなにつらくても苦しくても,避けて通ってはいけないことがある。はっきりと自分の目で観察し,何かを感じなければ,一生後悔してしまうことだってある。(位置 No. 4736)
つらくて苦しいことにも目を背けず,感じ取ることで立ち向かうことができる。
『すべてを電化せよ!科学と実現可能な技術に基づく脱炭素化のアクションプラン』(Saul Griffitth 著,鴨澤眞夫訳,オライリー・ジャパン,2023年7月24日)を読了した。
すべてを電化するには,電力は現在の 3 ~ 4 倍必要だ。この電気は,家庭,企業,電力会社を対等に扱う「グリッド中立性」で発電,送電,蓄電する必要がある。(p. 16)
すべてを電化するには,現在の電力系統を増強する必要がある。それには時間がかかるが,私が生きているうちにすべての電化は実現するだろうか。
COVID では,ウィルスに 20 日先んじて対策する必要があったのに対し,気候変動では 20 年先んじて対策する必要があるのだ。どちらも事前準備と科学的根拠に基づく政策が必要な問題である。(p. 22)
20 年先の電力需要を見越して,電力系統の増強を計画すべきである。
我々には 10 年ある,という考えは,「約束された排出量」のことを忘れている。これは,耐用年数を通して二酸化炭素を排出するインフラストラクチャに,すでに投資してしまったためにロックされている排出量のことだ。(p. 41)
電力系統の耐用年数は長い。耐用年数に満たない系統を置き換えていく必要がある。
自由市場のソリューションにどれだけ期待しても,動作の遅い自由市場に頼っていては手遅れだという事実は変わらない。(p. 46)
脱炭素化は経済だけを追求するものではない。自由市場のソリューションには限界がある。
各国は複雑な地球科学システムを安定化させるために終結した。科学が問題を特定し,エンジニアが解決策を生み出し,政治は適切な規制環境を整えたのである。(p. 61)
科学が特定した問題について,解決策を生み出すのがエンジニアの役割である。
今回の敵――化石燃料――は,我々の既存の経済になくてはならないものである。今回の我々は,最悪のインパクトが感じられるよりずっと前に行動する必要がある。気候反応にはタイムラグがあるためだ。こうしたことから,気候変動は「super wicked hard problem (最悪に意地の悪い困難問題)」――ほとんど解決不能なタスクのための特別なカテゴリーとして定義されている問題――として描かれてきた。(p. 63)
最悪に意地の悪い困難問題に立ち向かうことに,挑戦心を持つべきである。
完全な脱炭素化の本当に現実的な計画は単純だ。すべてを電化せよ,である。
気候変動を解決するのに必要な技術は,もう手中にある。また,すべてを電化した暁には,われわれは必要エネルギーを半分にできる。(p. 106)
すべてを電化するというのはシンプルな解決策だが,実現は容易ではない。
ここまでに示したように,アメリカを駆動する 1500 ~ 1800 GW の電気の大部分は再生可能エネルギーでまかなえる。これが現在の 3 ~ 4 倍の発・送電量となることは覚えておいてほしい。古い送電網のチューンナップでやるようなことではないのだ。21 世紀のルールとインターネット的な技術による 21 世紀の新しい送電網の構築が必要である。(p. 137)
送配電業界にいると,新しい送電網の構築は言うほど易しくないと感じる。
電力の「パケット」が数百億の接続負荷の間を高速に行き交い,これらを蓄電やバランス取りのために利用できることを可能にする,同じような分散電力ネットワークプロトコルの実現こそわれわれの目標となるはずだ。このアナロジーはインターネットが純粋にデジタルであること,送電網上の電力フローの管理は個体的なパケットではなく電圧と電流の管理であることから,かなりの破綻があるが,それでも依然としてアメリカが目指すべき方向を示す北極星として適切だ。(p. 162)
インターネットのように電力フローを管理するのは魅力的だが,現実的に可能なのか疑問もある。
アメリカのライフスタイルはローンの上に構築されてきた。自動車ローンと住宅ローンはともに 20 世紀のアメリカ人の発明品だ。アメリカは,というか現代の世界は,人口の大多数が多額の資本製商品を買うことを助けるこれらの金融装置なしには今のような姿にはなっていなかった。(p. 213)
新しいライフスタイルを構築するため,新たな金融商品が生み出される可能性がある。
ヨーロッパやアジアに小型でエネルギー効率の良いクルマがある理由のひとつは,高いガソリン税が運航コストを引き上げていることだ。(p. 229)
日本の軽四は,高いガソリン税を背景として成長したコンテンツである。
カーボンゼロの実現には,”ゼロ”次世界大戦を戦い抜かなければならない。(ゼロ次世界大戦 (World War Zero) はジョン・ケリーの造語で,経済全体の炭素排出をゼロにするための戦時努力,というわれわれのやるべきことを見事に要約しているので私も使用する。)(p. 263)
カーボンゼロを目指す戦いを戦争と捉えるほどの危機感は,まだ十分に醸成されていない。
エンジニアなら,やるべきことはたくさんある。電化された未来の細部を形作っていく仕事に取り掛かろう。新しい送電網をデザインしよう。いろいろなものをより高信頼で頑健で手ごろなものにしよう。パフォーマンスの最後の何パーセントかを絞り出すのだ。(p. 326)
新しい送電網をデザインしようというが,具体的なイメージを持つことは容易ではない。
本書の論点は非常に明確だ。
- CO2 削減は待ったなしで,現在のペースでは実はまったく追いつかない。
- 使用エネルギーをすべて電気にすれば早期のゼロ排出が達成可能。
- その実現に必要なものは量産体制の構築と金融的サポート。
- これらすべてに早期の政策変更が必要であり,社会的働きかけが重要。
この 4 点である。(p. 383)
論点は明確だが,政策がこのように変わっていくかについては疑問である。
『世界の再生可能エネルギーと電力システム[全集]』(安田陽,インプレス R&D)を読了した。
アデカシーとは,電力システムの設備が充分に用意されている(電気が足りている)ことを示す指標です。(p. 314)
アデカシーという指標を覚えておくべきである。
ゼロリスク的な発想ではなく,かけるべき対策コストと予想される被害コストとの適度なバランスをとった合理的な対策手法を考えなければなりません。その考え方は一般に,リスクマネジメントと呼ばれています。(p. 317)
リスクマネジメントの考え方を実践できている人は少ない。
科学技術問題,とりわけエネルギー問題に関する最適化問題を解くには,「技術だけで何でも解決しよう」とするのではなく,経済や政策など幅広い分野もウォッチしなければ,真の最適解には到達できないように思います(同時に,技術的な基礎理論を踏まえずに経済や政策の理論だけで攻めても局所解に陥りがちです)。(p. 363)
エネルギー問題に立ち向かうためには,技術的な知識・経験に加えて,経済,政策の理論も必要となる。
このように,公共事業では CBA という文化が既に成熟しているようです。事実,国土交通省ではその名も『費用便益分析マニュアル』という文書を発行しています。(p. 400)
国土交通省『費用便益分析マニュアル』を読んでみるべきである。
政府も失敗する可能性があります。むしろ,政府は絶対的な無謬性があり失敗することはない,と考えること自体,リスクマネジメント的な発想からいうと危険です。(p. 442)
政府も失敗する可能性があるならば,自分の生活を守る手段は自分でも用意しておくべきである。
また,再生可能エネルギーの外部コストが十分下がったとしても,やはり個々の発電所が近隣住民や地域社会にとって「迷惑設備」と捉えられてしまうケースもあります。このようなケースは,NINBY (Not In My Back Yard : 私の裏庭にはお断り) 問題と言われ,日本語で言うなれば「総論賛成,各論反対」という状態です。(p. 459)
「総論賛成,各論反対」という状態を乗り越えなければ,現代の問題を解決することはできない。
系統連系問題に関する言説(もしくはマインドセット)を日本と海外で対比すると,以下のようにまとめることができるでしょう。(p. 547)
海外に比べて,日本の電力システムは遅れている。電力システムはブルーオーシャンなのだろうか。
なぜ欧州で(欧州以外の世界各国で) DLR を始めとする送電線の柔軟な運用方法が開発されているかというと,それは「今あるアセットを賢く使う」ことが送電会社にとっても市民にとっても便益があるからです。(p. 641)
「今あるアセットを賢く使う」というのは,シンプルだが有効な考え方である。DLR のような今あるアセットを使う技術に活路を見いだすべきである。
『仇敵』(池井戸潤,講談社,2017年3月1日)を読了した。
「ミスは誰にでもあるんですよ,松木くん。ところが,そのミスがさらに大きくなる,取り返しのつかないところに行ってしまうのは,もう一つのミスが重なるときなんです」
「もう一つのミス?」
「自分ひとりで解決しようとする,というミスですよ。会社というのは組織で動いていて,けっしてあなたの個人商店じゃない」(p. 14)
ミスは自分ひとりで解決しようとせず,組織で対応する。
経済的にはなんの価値も生まぬ行為が実は豊かだということを恋窪は知った。それはつまり,世の中の価値には,円やドルでは測れない別の尺度が厳然として存在していることを意味している。(p. 40)
貨幣では買えない豊かさが,世の中には存在する。
スキルを取得する一番の近道は自分の力で考え,解決していくことなのだ。(p. 54)
自分の力で考え,解決していく過程で,スキルを取得していく。
”貸すも親切,貸さぬも親切”。つまり相手の為を考えればあえて貸さないほうが良い時もあるということです。経営者も間違うことがある。その間違いに気づいたら,正しい道を示してやるのが,あなた方融資係の仕事なんです。(p. 63)
お金を貸すこと,貸さないこと,時と場合により,正しい道を選択する。
信頼関係こそビジネスの基盤
「ビジネスの基本はやはり人と人との信頼関係だ。ところが,金が絡むと古い友人を裏切ったり,悪意としか思えないような作為を平気でする。人間なんだから失敗は誰にでもある。会社が行き詰まることより,自分を信頼してくれた友人たちを平気で裏切ってしまうことのほうがよほど問題なのに,それに気づかず,取り返しのつかない過ちを犯す」(p. 168)
人と人との信頼関係の上にしか,ビジネスは成り立たない。
『新装版 銀行総務特命』(池井戸潤,講談社,2014年3月1日)を読了した。
クレジット・ファイルとは,融資先 1 社毎に作成される情報ファイルのことだ。この中に,会社概要や稟議書などその会社に関するあらゆる情報が詰め込まれる。(p. 20)
電力会社でも,特別高圧で電力を供給する 1 社毎に情報ファイルがまとめられている。クレジット・ファイルと似た仕組みである。
オブリゲーションを負う――という言葉を,銀行ではよく使う。取引先から接待などを受けたために,融資を断らなければならない場面で断れなくなる。そんな借りを作ってしまう状況をいうのである。(p. 38)
「オブリゲーションを負う」という言葉を使ってみよう。
結局のところ正解のないところに正解を作り,道理のないところに道理をこじつけていく,組織の論理の理不尽さ故か。(p. 190)
組織の論理を貫くため,正解が作られ,道理がこじつけられる。
マーケットの世界で,一人が永遠に勝ち続けることは不可能だと言われている。それなのに,いつのまにか宮野は「神」として崇められてしまった。神など,存在しない。神を創造するのは,他ならぬ人間である。(p. 202)
神など存在しないと知りながら,神として崇めてしまうのが人間である。
コンプライアンスとは,「なぜそうしたと問われたとき,理由が言えないことはするな」という倫理規範である。(p. 206)
理由が言えない行動はしない。
「法律の上で問題なくても,人として許されない行動ってのはあると思うんです。そういう事を気づかないのは特に銀行さんみたいなエリートに多いんじゃないですか。感情を踏みにじったとしても,銀行の記録には残らない。そして本人も,自分が殺されるほど恨みを買ったとは思っていない。そういうところに動機ってのは転がってるんですよ。根っからの善人が悪人にならなきゃいけないほど悲しいものはないです」(p. 235)
私にも,他人の感情を踏みにじったことはあるかもしれない。
融資の要諦は回収にあり――銀行で融資をする者なら忘れてはならない格言である。そして父の言葉は,必要な会社へ必要な金額を融資することの大切さを教えてくれた。自らの成績を上げるために不必要な設備資金を押しつける銀行のやり方は唾棄すべきことなのだと。(p. 251)
私は融資される立場にはなりうるが,確実に返済できる範囲で融資を受けよう。
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また,大相撲,グルメ・酒,資産形成,資格,プログラミングの記事を不定期で書いています。
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