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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音楽や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

In The Wake Of Poseidon / King Crimson

In The Wake Of Poseidon / King Crimson (1970)

1970年に発売されたキング・クリムゾンKing Crimson)のセカンド・アルバム。邦題は「ポセイドンのめざめ」。ファーストのメンバーはアルバム制作前に脱退し、ロバート・フリップ(Robert Fripp)と作詞担当のピート・シンフィールド(Peter Sinfield)のみ残留している。ただレコーディングには旧メンバーも参加しており、総勢8名がクレジットされている。自分もこの邦題には聞き覚えがあったのだが、実は発売時にタイトルの”wake”を誤訳しており、本来は「ポセイドンの跡を追って」というような意味になるのだそうだ。ま、昔の邦題なんてやりたい放題でメチャクチャだから誰も気にしていないだろうと思ったら、後にフリップ翁がそう訳されているのを知って憤慨していたのだとか(苦笑)。

ファーストと同じくヴォーカルはグレッグ・レイクGreg Lake)だが、03「Cadence andCascade」のみゴードン・ハスケル(GordonHaskell)に代わっている。フリップはこのゴードン・ハスケルが気に入らなかったらしく、後の編集盤ではヴォーカルを差し替えたりとイケズをしている様子。近年でもライヴでは必ずといっていいほど演奏される02「Pictures of a City」などが収録されていてなかなか聴き応えがあるアルバム。この詩の世界は全然理解出来ないが、70年代初期のイギリスらしい神秘的な雰囲気は満載なので、特にジャッコ(Jakko Jakszyk)がヴォーカルをとる最近のラインナップで演奏されるとしっくりくるんだろうナ。昔はこの手の展開の音楽が全然ダメだったが、最近はもうしっかりと耐性が出来て楽しめている(→でもピンク・フロイドはアルバムを5枚も持っているのに相変わらずダメ…)。

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