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紙屋研究所

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書評

酒を飲みにいける健康はまだある。 なので、気の合う人たちと飲みにいく。 だいたい1軒目はいいんだけど、2軒目以降のバーとかにいくと、自分が飲んでいる蒸留酒系の酒について何を飲んでいるのか全然知識がない。 昨日も飲みにいったところで、よく飲む……

はてなブックマーク - 山内聖子『BARレモンハート 意外に知らない酒の基本知識』(古谷陸監修)

日本共産党が『資本論』の…というか志位和夫の『Q&Aいま『資本論』がおもしろい』(赤本)の一大学習運動を始めている。 www.jcp.or.jp どんな本であっても読むこと自体でその人の幅は広がる うん、『資本論』の学習運動をすること、そのために志位の解説本…

はてなブックマーク - 社会はそんなふうに変わるのか?

「みんなで話し合あってみんなで決める」が民主集中制なのか 民主集中制を議論する際に日本共産党はどのようにこの組織原則を説明するだろうか。例えば2024年の入党の呼びかけではこう説明している。 暮らしでも平和でも、希望がみえる新しい政治へ あなたの…

はてなブックマーク - 後房雄『日・伊共産党の「民主集中制」格闘史』

この小説は航空輸送会社の話である。 飛行機が世界に登場してしばらくして輸送にも使われるようになった時代の話だ。スピードを考えれば、船や鉄道よりも速く貨物を届けることができるという利点がある。しかし、夜間飛べないということがその利点を帳消しに…

はてなブックマーク - サン=テグジュペリ『夜間飛行』

知り合いの招きで長野を訪れ、その人の案内で松代大本営跡に行く機会があった。 松代大本営跡(象山地下壕、イ地区) 市民グループが資料館までつくって計画の全容を示す地図を張り出していた。 その中に「賢所」という記述があった。 松代大本営追悼碑を守…

はてなブックマーク - 松代大本営と『スターリン秘史』と終末期の戦争指導

なぜか愛知の西尾出身だというと「小笠原水軍を知っているか」と言われ、「知らない」と言ったので、小川雄『徳川海上権力史論』(講談社選書メチエ)を読めと友人から命じられた。 全く知らなかったので、ググってみると幡豆(旧幡豆郡幡豆町)の在地勢力だ…

はてなブックマーク - 小川雄『徳川権力と海上軍事』&「今川氏発祥の地」

今年は戦後80年である。 日本反核法律家協会が監修の『「原爆裁判」全資料』(かもがわ出版)が刊行される。 三淵嘉子をモデルにしたNHKドラマ「虎に翼」で有名になった「原爆裁判」の全資料が初めて活字になった貴重なものだ。 本にする作業としては、AIやO…

はてなブックマーク - 日本政府は“原爆投下は戦争を早く終わらせた”論を裁判で主張していた

2月のドイツ総選挙で、左翼党が躍進した。 左翼党議員であるハイディ・ライヒネックが、極右との協定を結ばないとしてきた戦後ドイツの伝統を大政党であるメルツの党(キリスト教民主同盟)が破ったことを厳しく批判した国会での演説がSNS(Tiktok)で大反響…

はてなブックマーク - 「排外主義とのたたかい」に部落運動の歴史からどんな教訓が得られるか

はてなブックマークで誰かが紹介していて、ぼくは知らなかったので読んでみたのだが、面白くてあっという間に引き込まれてしまった。 パリ・ロンドン放浪記 (岩波文庫) 作者:ジョージ・オーウェル,小野寺 健 岩波書店 Amazon 1933年に書かれたジョージ・オー…

はてなブックマーク - ジョージ・オーウェル『パリ・ロンドン放浪記』

白石正明『ケアと編集』を読んでいるときにこの本が紹介されていて、それで知った。 斎藤環・水谷緑『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』は精神医療の方法の一つだが、本書にはそういう断り書きが全くない。 まんが やってみたくなるオープンダ…

はてなブックマーク - 斎藤環・水谷緑『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』

あなたは以前のように共産党や左翼、社会主義についての未来を信じられるんですか、と聞かれることがある。 うんそうだね、以前のようにはもはやいかないね、と答えざるを得ない。 以前ももちろん自分なりに距離はとってきたつもりではいる。 批判的に見るべ…

はてなブックマーク - 川端康雄『ジョージ・オーウェル——「人間らしさ」への讃歌』

日本共産党の志位和夫議長による『資本論』ゼミ(「いま『資本論』がおもしろい」)が行われた。3時間半もあるが、聴講させてもらった。 www.youtube.com ぼくは若い人たちと長年地道に学んでいた『資本論』ゼミを組織側の弾圧により解散させられた側である…

はてなブックマーク - 高校の政経の教科書から考える——志位和夫の『資本論』ゼミを聞いて思ったこと

太田啓子弁護士が2019年に『宇崎ちゃんは遊びたい!』の「献血ポスター」に「環境型セクハラしてるようなもの」と批判したツイートについて、ぼくはその当時その批判を検証し、太田弁護士を(ある程度の範囲においてですが)批判し、それを本にまとめたこと…

はてなブックマーク - 太田啓子『100年先の憲法へ 『虎に翼』が教えてくれたこと』

お酒は好きな方だと思う。 仕事をすべて取り上げられて自宅に閉じ込められるという嫌がらせを受けたとき、そして不当解雇をされて新たな職場が見つからない今のようなとき、「規則正しい生活」をすることが奪われがちで、飲酒へのハードルも低くなることへの…

はてなブックマーク -  根岸康雄『だから、お酒をやめました。 「死に至る病」5つの家族の物語』

富裕層の定義は何だろうか。そう言われてみるとあまり考えたことはなかったのだが、本書を読むと「現金や投資資産を1億円以上持っている人のこと」(p.3)だそうである。野村総研の定義っぽいな…。*1 ふつうの会社員が投資の勉強をしてみたら資産が2億円に…

はてなブックマーク - 斗比主閲子『ふつうの会社員が投資の勉強をしてみたら資産が2億円になった話』

「自立」とか「ボランティア」とか「食育」とか「持続可能」とか「安全」とか「主権者教育」とか——その言葉だけ聞くと「いいこと」だとしか思えないよな。 だから、左翼であってもそのまんま使っちゃうことがある。まあ、ぼくもそうだ。 だけどそこには「込…

はてなブックマーク - 久保田貢『ロールアウト新自由主義の主体形成 学習指導要領の「ことば」から』

落語の語り口。いいですね。ぼくは好きです。 小さい頃から落語は聞いている。 と言っても本物の寄席に行ったのは20代の終わりになってから。 ずっとテープとレコードで繰り返し聞いてきた。 初めてラジオで聞いて(小学3年生くらいだっただろうか)そいつ…

はてなブックマーク - 井原西鶴『好色五人女』 牧美也子『好色五人女』

ぼくは今50代であるが無職である。 組織から仕事を取り上げられるというパワハラを受けている最中に、よく海に行った。泳ぐわけではない。昼間とか夕暮れ時、これからどうなるんだろうという不安な気持ちで海を眺めていたのである。 そして、今よく図書館に…

はてなブックマーク - マンスーン『無職、川、ブックオフ』

ぼくは高校のとき模試で第一志望の国立大学についてE判定をもらったことがある。自分でも「うわー」と思ったが、なぜかそのままあきらめずに受験し、合格した。まあ、その大学のその文科系学部にはなぜかその年だけ受験科目に数学がたまたまなかったというめ…

はてなブックマーク - 江森百花・川崎莉音『なぜ地方女子は東大を目指さないのか』

この本を作るにあたって、少しだけお手伝いをした。 小泉悠が護憲派と語り合う安全保障 作者:小泉悠 かもがわ出版 Amazon サブタイトルが「『日本国憲法体制』を守りたい」。 日本国憲法第9条そのものについては改憲すべきではないかという意見を持ちながら…

はてなブックマーク - 『小泉悠が護憲派と語り合う安全保障』

いやあ、面白い本だった。 スターリンの図書室:独裁者または読書家の横顔 作者:ジェフリー・ロバーツ 白水社 Amazon スターリンの印象が覆る 率直に言ってスターリンの印象が覆った。 オビに「血まみれの暴君は『本の虫』でもあった」とあるんだけど、すっご…

はてなブックマーク - ジェフリー・ロバーツ『スターリンの図書室 独裁者または読書家の横顔』

光州事件を自分が小説にするとしたらどうする? …という不遜きわまることを考えてみた。 たぶん事件の全体像を先に書いてしまう気がする。または、無意識にそのことを考えて時系列で書いてしまうんじゃないだろうか。 つまりどうしても鳥瞰——巨視的なものか…

はてなブックマーク - ハン・ガン『少年が来る』

マルクス主義は社会民主主義をどう位置づけるか、位置づけ直すのか。 いわく「第一次世界大戦で自国の帝国主義戦争を支持したのが社会民主主義だ」「資本主義の改良で終わるのが社会民主主義だ」「軍事ブロックを肯定しているのが社会民主主義だ」…などが古…

はてなブックマーク - 松井暁『社会民主主義と社会主義』

以前(というかもう10年前)、ぼくが無料塾で教えている子*1が「偶数と偶数の和は偶数である」がどうしてもわからない、それをどう教えていいかわからない、ということをブログで書いた。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com その「子」が成人して、ぼくも参加し…

はてなブックマーク - 今井むつみ『学力喪失』

職を失ってしまったので、お金をケチるようになった。 電車代など高くてたまらないので、どうかすると片道20kmのところで自転車で移動したりなんかする。その帰りにお腹が空いてついケンタッキーに入って1000円超食べたので、つれあいに大笑いされた。 日常…

はてなブックマーク - 満薗勇『消費者と日本経済の歴史』

前に『ある日本共産党地区委員長の日記(一九七七年〜一九八四年)』を書いた鈴木謙次さんに公開書簡のような感想を書きました。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com その鈴木さんから返事が届きました。 ご本人の了解を得てここに紹介させていただきます(改行…

はてなブックマーク - 鈴木謙次さんからの手紙

リモート読書会で魯迅の「藤野先生」を読む。 めちゃくちゃ短い小説である。 阿Q正伝・藤野先生 (講談社文芸文庫 ロB 1) 作者:魯迅 講談社 Amazon 魯迅の自伝的な短編小説で、彼が日本に留学した時に出会った藤野厳九郎という解剖学の教師の思い出をもとに描…

はてなブックマーク - 魯迅「藤野先生」

自己批判は「自分の言動の誤りを、自分で批判すること」(大辞泉)であり、本来健全な精神の作用である。 内省と同じで、自分を絶対視せず、客観的に見つめ直すからである。 こういう作業が、自分の中でできればすばらしいと思う。 他方で、とてもデリケート…

はてなブックマーク - 自己批判が攻め道具になるとき——トロツキー三部作を読む3

前回のエントリの続きというか、補足。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 「生産的労働と教育の結合」は戦後の民主的(わかりやすくいうと左派的な)教育学・教育運動の一つの命題であった。そのもともとの命題は、前回見たとおり、マルクスにあるのだ。 マル…

はてなブックマーク - 生産的労働と教育の結合?

小学校の頃、学芸会で野口英世をやったことがある。 なんの役だったかはもう忘れたが…。 貧困から勉学によって脱出し成功するというのは近代草創期の人生のモデルである。それを教育の現場でもこのようにガッツリと教え込まれる。 「人生の成功譚」とか「人…

はてなブックマーク - ブレイディみかこ『両手にトカレフ』
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紙屋高雪の著作
『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』https://amzn.to/40sq50v『超訳マルクス』https://amzn.to/4hjoiRz『理論劇画 マルクス資本論』(構成担当)https://amzn.to/48sriHa『“町内会”は義務ですか?』https://amzn.to/4hEiD8X『どこまでやるか、町内会』https://amzn.to/3YJICUE『マンガの「超」リアリズム』https://amzn.to/3URyMOz『不快な表現をやめさせたい!?』https://amzn.to/3UtkbIW

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