VTuberグループ・ぶいすぽっ!のメンバー/画像はぶいすぽっ!公式サイトから
VTuberグループ・ぶいすぽっ!が1月28日、公式Xを通して誹謗中傷等への対応状況を報告した。
発表によると、性的表現のあるイラストを販売し、著作権侵害を繰り返していた人物を特定。示談が成立したという。
示談の内容は該当するイラストの全削除と販売停止、今後著作権侵害等を行わないことの確約。そして、損害賠償金として2000万円の支払義務が課されたと発表している。
なお、示談で取り決めた内容を遵守し、「かつその一部として250万円の支払いを遅滞なく完了すれば残部の支払義務を免除する」という。
ぶいすぽっ!は暴力や性的描写のある二次創作が禁止
ぶいすぽっ!は、株式会社Bravegroupのグループ企業であるバーチャルエンターテイメントが運営するVTuberグループ。
e-Sportsといったゲーム領域に強みを持つタレントに特化したグループだ。橘ひなのさん、小森めとさん、胡桃のあさん、一ノ瀬うるはさんらが所属している。
グループの二次創作ガイドラインでは、「暴力的、グロテスクなもの、または性的描写に該当する一次創作コンテンツの利用や二次創作活動」を禁止している(外部リンク)。
なお、今回の発表では「複数の類似案件(性的イラスト販売による著作権侵害事例)」においても関係する人物を特定し、損害賠償請求を進めていると報告。
SNSにおける誹謗中傷への対応として、プラットフォーマーに対する複数の裁判や交渉も行っていると付記した。

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VTuberへの誹謗中傷、近年は逮捕されるケースも
VTuberへの誹謗中傷対策は年々強化されており、ぶいすぽっ!のように対策組織を置いているケースも少なくない。
VTuberシーンを牽引するにじさんじを運営するANYCOLOR株式会社と、同じくホロライブの運営・カバー株式会社は、同業他社という垣根を超えて協力体制を構築。
大手YouTuber事務所・UUUMなどと対策組織を設置して、日々対応に当たっている。

UUUM、ANYCOLOR、カバーが誹謗中傷の抑止で連携強化「悪意には断固たる措置を」
インターネット上の誹謗中傷対策を強化すべく、大手YouTuber事務所のUUUMと、VTuberプロダクションを運営するANYCOLOR社とカバー社が連携を強化する。UUUMが代表理事をつとめるクリエイターエコノミー協会は5月22日、前述した3社による「誹謗中傷対策検討分科会」の設置...
対策の成果はたびたび公式サイトなどを通して公表されており、示談で決着がつくケースや、問題になっているサイトの閉鎖など顛末は様々だ。
中には業務妨害容疑で逮捕された人物もおり、刑事と民事で責任を追求されるケースも存在する。

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誹謗中傷に対応してきたVTuberグループの運営企業

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