6人組音楽ユニット・PAS TASTAの2ndアルバム『GRAND POP』のレビューが、アメリカの音楽批評メディア「Pitchfork」に掲載された(外部リンク)。
10点満点の点数は7.6。客演に柴田聡子さんとTAKU INOUEさんと迎えた「My Mutant Ride」や、ピノキオピーさんとの一曲「B.B.M.」など、複数の楽曲に触れてアルバムがレビューされている。
PAS TASTAの作品を「ここ数年のJポップの進化の縮図」と紹介
Pitchforkは1995年に個人の音楽レビューサイトとして創刊。
独自性と確かな審美眼によって支持を集め、2015年には『GQ』や『Vogue』を擁する大手メディア企業のCondé Nastに買収された。
2024年1月には『GQ』傘下に併合されるなど体制は都度変更されているが、今も世界で最も影響力のある音楽メディアの1つとして知られている。
今回『GRAND POP』のレビューを担当したのは、ライターのShy Thompson(シャイ・トンプソン)さん。
8月にVTuber/ラッパー・ピーナッツくんの楽曲「Wha u takin bout」(PAS TASTAのhirihiriさんが制作に参加している)を、Pitchforkの企画記事「2024年の夏を代表する26曲」に選出した人物でもある。

ピーナッツくん、世界的音楽メディアPitchforkの「2024年の夏を代表する曲」に選出
VTuber/ラッパーのオシャレになりたい!ピーナッツくんの楽曲「Wha U takin bout」が、米音楽メディア・Pitchforkによる「2024年の夏を代表する26曲(26 Contenders for the 2024 Song of the Summer)」に選出された。リストの中には、ミーガン・ジー・スタリオン(Me...
次回作への期待も込めた2ndアルバム『GRAND POP』のレビュー
Shy Thompsonさんのレビューでは、PAS TASTAが『GRAND POP』リリースに至るまでの経歴を簡潔に解説。PAS TASTAを「ここ数年のJポップの進化の縮図」と紹介した。
また、2023年リリースの1stアルバム『GOOD POP』については、「日本の広大なインターネットミュージックを包括していた」と綴っている。
2ndアルバムで最新作の『GRAND POP』は、インターネットミュージックに限らず「J-POP全体を視野に入れた」アルバムだと説明。
「byun G feat. JUMADIBA & LIL SOFT TENNIS」「亜東京 feat. キタニタツヤ」などをピックアップし、PAS TASTAの変幻自在とも言える音楽性を評した。
最後には「『GRAND POP』はJ-POPの統一理論を提示しているが、それは必ずしもPAS TASTAのゴールではない」とし、今後の作品への期待を覗かせている。

この記事どう思う?

「GRAND POP ODYSSEY」のチケット、ゲットできず……無念

PAS TASTA、ピノキオピーを迎えた新曲を発表 初の全編ボーカロイド楽曲
6人組音楽ユニット・PAS TASTAが、ボカロPのピノキオピーさんを客演に迎えた新曲「B.B.M.」を10月9日にリリースした。リリースと同時に、映像作家・レーズンさんが手がけたMVも公開されている。PAS TASTA「B.B.M. ft. ピノキオピー」MV11月にリリースが予定されている2n...

PAS TASTA、2ndアルバム『GRAND POP』発表 先行配信曲にJUMADIBA、LIL SOFT TENNISが客演
音楽ユニット・PAS TASTAが9月18日、2ndアルバム『GRAND POP』のリリースが決定したことを発表した。発売は11月ごろを予定している。あわせて、本アルバムから楽曲「byun G」が先行配信された。また、東京・渋谷のSpotify O-EASTで12月8日(日)に開催されるワンマンラ...

「フジロック」にPAS TASTA、TAKU INOUE、group_inouら出演決定
野外音楽フェス「FUJI ROCK FESTIVAL’24(フジロック)」の出演アーティスト第6弾が発表された。PAS TASTA、TREKKIE TRAX CREW、TAKU INOUEさん、石野卓球さん、group_inou、KEN ISHIIさんらの出演が決定している。「FUJI ROCK FESTIVAL’24」出演者(5月17日時点)/画...

R-指定は、孤独な王者である──理解も批判も同情も拒絶する「キングオブディス」の正体
そもそもR-指定は、どのようなデビューを果たしたのか。R-指定がはじめて全国区にその名を轟かせたのは、「楽曲」によるものではない。R-指定がKOPERUやDJドイケン(現KennyDoes)らと組んでいたコッペパン、関西のクルー・TinyTitanBox、もしくはソロアルバムが全国的...
関連リンク
関連キーフレーズ
0件のコメント
ポップポータルメディア「KAI-YOU」の編集部(2013年3月15日より運営開始)。重要性の高いニュース記事に加え、クリエイターへのインタビューや発表会、展覧会などのイベントレポート、独自の視点・切り口からのレビューやコラムなども多数配信。ポップカルチャーと現代社会が相互に影響し合う歴史を記録しながら、シーンの最先端にある新たな価値観や才能を発掘・発信している。
音楽・映像部門では、VOCALOIDやDTMなど多様なカルチャーが絡み合い複雑化するインターネット音楽シーンの現状を発信。ジャニーズから歌い手、ネット発アーティストまで、音楽やMV、映画を対象に、最先端技術を使った映像や膨大な時間がかけられたアナログ手法の作品、それらを生み出すクリエイターを紹介している。