小説『一九八四』の新訳版の書影/画像は星海社の編集者・片倉直弥さんのXから
ジョージ・オーウェルさんによる小説『一九八四』の新訳版が、星海社から9月25日(水)に刊行される。
翻訳を文筆家/翻訳家の山形浩生さん、解説を文筆家の木澤佐登志さんが担当。イラストを漫画家・つくみずさん、デザインをアートディレクターの有馬トモユキさんが担当した。
定価は1980円。Amazonほかで予約を受け付けている。
70年以上読み継がれるディストピア小説の傑作『一九八四』
『一九八四』は、1949年にイギリスで刊行されたSF小説。全体主義の独裁国家による監視社会体制に疑問を持った主人公の物語が描かれている。
冷戦の真っ只中だった刊行時の世界情勢を反映した内容が反響を呼び支持を得ると、その影響は世界中へ波及。ディストピアを描いた作品の傑作として読み継がれている。
また、以降のディストピア小説をはじめ、映画、音楽、ゲーム、漫画など様々な分野に影響を与えている。言わずとしれた近代文学の傑作だ。日本でも早川書房を中心に幾度も翻訳されてきた。
今回星海社から刊行される新訳版は、トマ・ピケティさんによる世界的ベストセラー『21世紀の資本』などの訳者である山形浩生さんが翻訳を手がける。
また、『ダークウェブ・アンダーグラウンド』の著者・木澤佐登志さんが解説を担当。
さらに、『少女終末旅行』『シメジ シミュレーション』で知られる漫画家・つくみずさんによる7枚のイラスト収録をする。

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ライター/編集者。1993年生まれ、福岡県出身。大学卒業後、フリーランスのライターとして活動開始。並行して私立大学の広報担当としてPR業務に従事。その後、サッカー専門誌の編集者として、小学生年代のチームからプロチームまで幅広く取材。現在はKAI-YOU、KAI-YOU Premium、NEUT Magazine、SHUKYU Magazineなど、Web・紙と媒体を問わず様々なメディアで取材・執筆・編集を担当している。
愛機はiPhone SE(第1世代)。年に数百冊の漫画を読む。ポップな漫画を追い求めて、今日も寝落ちするまでページを捲っている。