4月28日(金)21時から『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、5月5日(金)21時から『ルパン三世 カリオストロの城』ノーカット版が放送される。
【画像】シリーズ屈指の人気を誇る両作の場面カット
第1作『ルパンVS複製人間』と宮崎駿の『カリオストロの城』

ルパン×キャッツアイ、W周年コラボアニメ制作 Prime Videoで世界独占配信
『ルパン三世』のアニメ化50周年と、『キャッツ・アイ』の原作40周年を記念して、映画『ルパン三世VSキャッツ・アイ』が制作されることが決定した。
『ルパン三世』のアニメシリーズを手がけてきたトムス・エンターテインメントが本作も制作を担当し、Amazon Prime VideoのAmazon Original作品として、2023年より世界独…
2023年もコラボ作品『ルパン三世VSキャッツ・アイ』が公開されるなど、話題の尽きないアニメ『ルパン三世』。
今回金曜ロードショーでは、劇場版第1作の『ルパン三世 ルパンVS複製人間』と、最新作『君たちはどう生きるか』の公開を7月に控える宮崎駿監督の長編映画・初監督作品『ルパン三世 カリオストロの城』が放送される。
恐ろしい敵・マモーと人気ヒロイン・クラリス
『ルパン三世 ルパンVS複製人間』
公開当時、最先端のクローン技術や宇宙SFの要素を盛り込み、映画ならではのダイナミックな表現で、ルパンの世界観を描いた。原作に近いハードボイルドなルパンも見どころの一つ。
『ルパン三世 カリオストロの城』
疾走感あふれるカーチェイス、お宝を巡るサスペンス、ヒロイン・クラリスとのほのかなロマンス、ルパンと仲間たちのアクションシーンと、様々な魅力が詰まった作品になっている。
ちなみに現在でこそ名作として高く評価される同作だが、1979年の公開当時は評価は高かったものの興行的には前作『ルパンVS複製人間』に及ばず苦戦。
その理由について、アニメ・特撮研究家の氷川竜介さんは著書『日本アニメの革新』(KADOKAWA)の中で、前作がヒットした下地にあったSFアニメブームとは異なる作風、また当時の宮崎駿監督の作家としてのネームバリューにあったと指摘している。
アニメジャーナリストの数土直志さんも、現在のような評価を獲得した背景には、その後も継続的にTV放送やリバイバル上映が行われた結果、多くの人の目に触れることで人気が広がったと言及している(著書『日本のアニメ監督はいかにして世界へ打って出たのか?』(星海社)より)。
大野雄二が作曲、音楽まで注目して観たい2作品
なお、この2作品の音楽を手掛けたのは、TVシリーズ2作目から40年以上「ルパン三世」シリーズの音楽を作曲している大野雄二さん。『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のオープニングテーマは「ルパン三世'79」。当時最も新しい楽器だったアナログシンセサイザーを主旋律に使い、今では「ルパンと言えばこれ!」というほどお馴染みの曲。また、『ルパン三世 カリオストロの城』のテーマ曲はどこか牧歌的な雰囲気の「炎のたからもの」。宮崎駿監督から「のどかに、のどかに」と言われて制作された曲で、古城を舞台に戦うという作品のテイストとぴったり。
大野雄二さん曰く、「炎のたからもの」を歌うボビーさんはロックシンガーだそうで、ソプラノ歌手を選ばなかったため、聴く人には良い意味で不思議な感じに聴こえるとのことだ。
原作:モンキー・パンチ ©TMS

この記事どう思う?

アニメ『ルパン三世』をもっと知る
関連リンク
関連キーフレーズ
0件のコメント
執筆
ライター/編集者。1993年生まれ、福岡県出身。大学卒業後、フリーランスのライターとして活動開始。並行して私立大学の広報担当としてPR業務に従事。その後、サッカー専門誌の編集者として、小学生年代のチームからプロチームまで幅広く取材。現在はKAI-YOU、KAI-YOU Premium、NEUT Magazine、SHUKYU Magazineなど、Web・紙と媒体を問わず様々なメディアで取材・執筆・編集を担当している。
愛機はiPhone SE(第1世代)。年に数百冊の漫画を読む。ポップな漫画を追い求めて、今日も寝落ちするまでページを捲っている。