POPなポイントを3行で
- 創刊以来86年ぶりに3刷となった『文藝』2019年秋季号
- 特集「韓国・フェミニズム・日本」が大増補され単行本に
- 初心者に優しい「韓国文学一夜漬けキーワード集」も
大反響を呼んだ特集「韓国・フェミニズム・日本」
『文藝』2019年秋季号の特集では、ベストセラー『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者であるチョ・ナムジュさんや、直木賞作家の西加奈子さんら日韓作家10人による短篇競作を中心に、韓国文学ブームの立役者・斎藤真理子さんと日本を代表する翻訳家のひとり・鴻巣友季子さんによる対談、有識者によるエッセイ・論考などをラインナップ。ほかにもアジア初の国際ブッカー賞作家であるハン・ガンさんによる本誌のための書き下ろし作品や、シンガーソングライターのイ・ランさんの世界初公開小説、韓国人の日本語ラッパー・MOMENT JOONさんによる自伝的小説「三代」の抄録も話題になった。

『文藝』86年ぶり2度目の3刷決定 韓国文学・フェミニズムを特集
河出書房新社が7月5日に発売した季刊文芸誌『文藝』2019年秋季号が、1933年の創刊号以来86年ぶり、2度目の3刷を12日に決定したと発表した。
『文藝』は7月9日に2002年冬季号以来17年ぶりの2刷を決定したばかりだったが、問い合わせが殺到し、即日予約のみで完売したことで3刷が決定したとのことだ。
2刷分3000部は19…
韓国文学とフェミニズムを知る決定版
斎藤真理子さんが編集をつとめる単行本『完全版 韓国・フェミニズム・日本』では、シンガー・ソングライターのイ・ランさんによる初邦訳作『手違いゾンビ』や新世代のフェミニスト作家として知られているユン・イヒョンさんの代表作『クンの旅』、性暴力をめぐり社会の現実を克明に暴くパク・ミンジョンさんの『モルグ・ジオラマ』など、韓国文学の最前線を紹介。「文藝」秋季号特集を大幅増補した単行本『完全版 韓国・日本・フェミニズム』の詳細、↓「目次・収録作品」タブに公開!https://t.co/zvmrOTl1cL
— 河出書房新社 文藝🍁冬季号2刷多謝 (@Kawade_bungei)November 13, 2019
イ・ラン「手違いゾンビ」、新世代のフェミニスト作家ユン・イヒョンの代表作「クンの旅」、性暴力がテーマのパク・ミンジョン「モルグ・ジオラマ」等!pic.twitter.com/N3ucDLzxSj
さらに、いま韓国で最も注目を集め、文学の未来を担う作家のファン・ジョンウンさんとチェ・ウニョンさんによる、本書のための書き下ろしエッセイも収録される。
特別企画には「韓国文学一夜漬けキーワード集」が掲載されるなど、これからシーンを知る読者にも対応した日韓の書き手が描き出す韓国文学とフェミニズムのいまを知れる内容だ。
『文藝』の今を読み解く

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商品情報
完全版 韓国・フェミニズム・日本
- 内容
- 単行本 A5 192ページ
- 発売日
- 2019.11.30(土)※予定
- 責任編集
- 斎藤真理子
- 価格
- 1,760円(本体1,600円)
【巻頭言】
斎藤真理子「未来から見られている」
【小説】
チョ・ナムジュ「家出」すんみ/小山内園子訳
イ・ラン「手違いゾンビ」斎藤真理子訳
ユン・イヒョン「クンの旅」斎藤真理子訳
パク・ミンジョン「モルグ・ジオラマ」斎藤真理子訳
【緊急寄稿】
ファン・ジョンウン「大人の因果」斎藤真理子訳
チェ・ウニョン「フェミニズムは想像力だ」古川綾子訳「フェミニズムは想像力だ」
【対談】
斎藤真理子×鴻巣友季子「世界文学のなかの隣人 祈りを共にするための「私たち文学」」
【エッセイ】
小川たまか「痛みを手がかりに 日本と韓国のフェミニズム」
倉本さおり「のっからないし、ふみつけない」
豊崎由美「斎藤真理子についていきます」
ハン・トンヒョン「違うということ、同じということ」
ひらりさ「街なかですれ違った(かもしれない)あなたへ」
渡辺ペコ「推しとフェミニズムと私」
MOMENT JOON「僕の小説は韓国文学ですか」
【論考】
江南亜美子「小説家が語りだす歴史」
姜信子「極私的在日文学論 針、あるいは、たどたどしさをめぐって」
【ブックガイド】
斎藤真理子・選 韓国文学極私的ブックリスト15
もっと読みたい、もっと知りたい! 厳選ブックガイド36冊
【特別企画】
現代K文学マップ 『82年生まれ、キム・ジヨン』からBTSまで
[完全版]わかる!極める! 韓国文学一夜漬けキーワード集
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