検索
閉じる
ケータイ Watch をフォローする
最新記事
【セール情報】本日のPICK UP
【セール情報】本日のPICK UP
ニュース
2025年11月28日 17:11
KDDIは、「5G SA」で遅延を抑制する技術「Low Latency, Low Loss, and Scalable Throughput」(以下、L4S)を一部エリアの基地局に導入した。KDDIのよると、L4Sの導入は国内初という。
L4Sは、3GPPで次世代通信規格「5G Advanced」技術として標準化された。ネットワーク混雑時にデータを送信すると、ネットワークでパケットが滞留してしまい、送信完了するまでの遅延時間が増加する。さらに、一定時間中に送信完了できない場合はパケットの破棄(欠損)となって再送が発生するため、さらに遅延時間が増加する場合がある。
L4Sを基地局に導入することで、ネットワークの混雑状況を早期に検知して利用者のアプリに通知後、アプリからサーバーに通知する。これにより、サーバーがネットワークの混雑状況に合わせてデータ送信速度を適切に制御し、パケット滞留や欠損を回避し、途切れない通信を実現する。
L4S導入にあたり、エリクソン・ジャパンと合同でネットワーク混雑時を想定し、60秒間の映像を伝送する実証実験を行った。L4Sを導入した場合、レイテンシが約50msから約30msに改善された。また、60秒間の映像伝送のうち、映像が途切れる時間の合計が12.6秒から0.1秒に大幅に改善された。