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2025年11月25日 18:41
グーグルが21日に発表した「Quick Share」と「AirDrop」の連携機能により、iPhoneとPixel 10シリーズの間で、写真などのファイルを従来よりも簡単にやり取りできるようになった。
ここで気になるのは、グーグルはアップルと協力して開発したのか、そしてPixel以外のAndroidスマートフォンではどうなるのか、といった点だ。各社への質問を通じて得た回答やSNS上での動向をまとめた。
21日、グーグルは「Quick ShareとAirDropが連携できるようになった」と発表。セキュリティ面でも第三者機関による評価を得ていること、より多くのAndroidデバイスへの拡大を目指すこと、そして「OSの垣根を超えた、互換性を高めるための新たな一歩」であることをアピールしている。
本誌連載「スマホ業界 Watch」では、いちはやくその使い勝手を紹介した。そして連載でも触れられている通り、グーグルの発表文では、アップルとの共同声明ではないことが気にかかる点だ。
グーグル広報は「Googleの目標は、通信相手にかかわらず、簡単かつ安全なファイル共有体験をユーザーに提供すること」と説明。メッセージングサービスの「RCS」(Googleメッセージや、iPhoneのメッセージアプリ)や、「不明なトラッカー検出」と同じく、「iOSとAndroidの相互運用性の課題に取り組むための協業の機会を、私たちは常に歓迎しています」と、名指しはしていないものの、アップルへの呼びかけと受け止められるコメントを出している。
さらに、今回発表されたAirDropとQuick Shareの連携は「Google独自の実装により実現した」ことを明らかにした。同社のセキュリティブログでは、プログラミング言語の「Rust」を用いて実装したこと、無線で送信されたデータを受信し、解析することが中核にあると紹介されている。
なお、現状はAirDrop側を「すべての人(10分間)」というモードに設定しておく必要がある。グーグルのブログでは「将来的にアップルと協力して、『連絡先のみ』モードでもやり取りできる機会を歓迎する」としている。
グーグルでは「より多くのAndroidデバイスへの拡大を目指す」としているが、具体的な動きはこれからと考えたほうがよさそうだ。
たとえばシャープは、AQUOSスマートフォンへの対応について「対応に向けて検討中」とコメント。時期や対応製品まで踏み込んだ回答は控えた格好だが、前向きに取り組むことを示した。
また、Nothingは、創業者のカール・ペイCEOが21日、グーグルの発表を受けて、Nothingのスマートフォンへ「できるだけ早く導入する方法を検討している」と、Xへ投稿した。こちらも時期・対応製品は開示されていない。
このほか、スマートフォンの処理能力を担うチップセット(SoC)を手掛ける米クアルコムは、チップセットのブランドである「Snapdragon」のX公式アカウントで「近いうちにSnapdragonで本機能が利用可能になり、皆さんにご利用いただける日を心待ちにしています」と投稿し、対応に前向きな姿勢を示している。