
近年、入試制度の多様化や受験競争の激化により、塾や予備校選びの重要性が増しています。
しかし、旧来の集団授業や個別指導に加え、専門科目に特化した塾など選択肢が多様化する中で、自分に合った学習環境を見つけることは簡単ではありません。
そこで本記事では、私立大学、国公立大学、医学部など志望校別のおすすめ塾や予備校を紹介し、費用相場や失敗しない塾選びのポイントについても詳しく解説します。
ぜひ参考にして、最適な塾を選んでください。
- 高校生の通塾率と費用のデータ
- 高校生の通塾率と平均費用
- 通塾費用の年間相場と内訳
- 大学受験対策で塾に通う4つのメリット
- 受験に関する様々な情報を得られる
- 効率よく学習できる
- 進路相談ができる
- モチベーション管理がしやすい
- 予備校と塾の違い
- 有名予備校の特徴を比較
- 志望校・目的別のおすすめ塾一覧
- 難関私立・難関国公立大学志望者におすすめの塾・予備校8選
- 医学部志望者におすすめの塾・予備校6選
- 推薦入試・総合型選抜対策に強い塾4選
- 学習管理型(コーチング・学習コンサルティング)の塾3選
- 大学受験対策の塾選びで失敗しないためのポイント
- 複数の塾を比較する
- 塾の資料を見る際のポイント
- 進路相談の手厚さをチェックする
- 志望校への合格実績をチェックする
- 授業形態(集団指導、個別指導など)の違いを理解する
- 通塾しやすい場所にあるか確認する
- 口コミを確認する
高校生の通塾率と費用のデータ
最初に、全国の高校生の通塾率と塾にかかる費用の目安について見ていきます。
高校生の通塾率と平均費用
文部科学省発表のデータをもとに、高校生の学年別通塾率と平均費用を紹介します。
<高校生の学年別通塾率>
学年 | 通塾率 | |
公立 | 私立 | |
1年生 | 34.2% | 30.1% |
2年生 | 36.3% | 29.4% |
3年生 | 45.8% | 30.8% |

<高校生の学年別学習塾費>
学年 | 通塾率 | |
公立 | 私立 | |
1年生 | 263,000円 | 266,000円 |
2年生 | 411,000円 | 412,000円 |
3年生 | 453,000円 | 451,000円 |
出典:「令和5年度 子供の学習費調査」(文部科学省)を加工して作成
関連記事:【高校生必見】いつから塾に通うべき?ベストなタイミングと塾選びのポイントを徹底解説!
通塾費用の年間相場と内訳
高校生の通塾費用は、高校1・2年生の場合、年間およそ40万円〜80万円、高校3年生では50万円〜100万円にのぼります。
集団指導塾の年間相場
- 高校3年生:50万円~70万円
- 高校1・2年生:40万円~50万円
個別指導塾の年間相場
- 高校3年生:60万円~100万円
- 高校1・2年生:50万円~80万円
この年間相場には、以下の費用が含まれています。
- 授業料
- 季節講習費(春期講習、夏期講習、冬期講習)
- その他費用(入学金、教材費、模試代、諸経費、特別対策講座費等)
関連記事:高校生の塾の料金はいくらかかる?月謝や季節講習費の相場とは
関連記事:高校生の塾の費用ってどれくらい?大学受験の塾代の相場を知ろう
大学受験対策で塾に通う4つのメリット
塾には、さまざまなメリットがあります。ここでは、主な4つのメリットを紹介します。

受験に関する様々な情報を得られる
入試方式や出題傾向は、毎年変化しています。その変化に対応するためには最新情報を正確に収集する必要がありますが、個人ですべてを把握するのは難しいのが現状です。
また大学受験は高校受験と異なり、日程・受験科目が多岐にわたり複雑です。
塾では最新の入試情報を把握したうえでカリキュラムを組み、その年の入試方式に合わせて指導を行うため、受験対策を的確に進められます。
効率よく学習できる
大学受験では、難しい問題が解けるように、知識や解法を身につける必要があります。
独学では解き方が分からず、理解に時間がかかることもあるかもしれませんが、塾に通えば問題に対する考え方や解答の組み立て方を具体的に指導してもらえます。
さらに、分からない問題があれば質問できるのもメリットです。
進路相談ができる
志望校選びや出願について相談できるのも、塾に通うメリットの一つです。
塾では、将来の目標に合わせた志望校の決め方や併願校の選び方、入試方式の選択などについて、豊富な知識と経験をもとに受験生一人ひとりに合わせたアドバイスを行います。
大学受験では、模試の成績を基準に出願計画を立てることが多いですが、成績と志望校のレベルが合わず悩むことも多くあるでしょう。
そのような場合に塾に相談すると、個別の学習プランを提案してもらえたり、志望校の上手な組み方をアドバイスしてもらえます。
モチベーション管理がしやすい
受験勉強は長期間にわたるため、自宅学習では途中でやる気が低下することもあります。
しかし塾に通っていれば、同じ目標に向かう受験生に刺激を受け、モチベーションを保って勉強を続けることができます。
また、どうしても勉強が進まないときには講師やチューターに相談し、アドバイスをもらうことも可能です。
関連記事:高校生の塾選びの5つのポイントを解説!大学受験で塾を比較する前に要チェック
予備校と塾の違い
予備校は、教室で大人数で受講する形式が中心です。一方、塾にはさまざまな形態があります。
予備校と塾の違いについて、詳しくは下記の記事を参考にしてください。
関連記事:【完全ガイド】予備校とは? 塾との違いや選び方、費用・奨学金制度まで徹底解説!
有名予備校の特徴を比較
全国的に有名な3つの予備校について、授業形態や特徴を比較して紹介します。
予備校名 | 授業形態 | 特徴 | 浪人生対応 |
東進ハイスクール・東進衛星予備校 | 映像授業 | 成績や志望大学のレベルに合わせ、個別にカリキュラムが組まれる。 | 東進ハイスクール:非対応 東進衛星予備校:対応 |
河合塾・河合塾マナビス | 対面授業(90分) 映像授業 個別指導 | 超難関大から成績下位層にまで幅広く対応。担任とチューターによるサポート体制が整っている。 | 対応 |
駿台予備校・駿台ダイバース | 対面授業(50分) 映像授業 | 超難関大や医学部、理系学部に強い。実践演習のeラーニングシステムが導入されている。 | 対応 |
志望校・目的別のおすすめ塾一覧
難関私立・難関国公立大学志望者におすすめの塾・予備校8選
東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール/東進衛星予備校は、実力派講師の映像授業で学習を進める大学受験塾です。
ハイスピードで先取り学習を進め、過去問演習やAI学習ツールによる志望校対策の時間を多く確保することで、難関大合格を目指すシステムです。
生徒一人ひとりに対して、カリキュラムを提案する担任と、学習状況を確認する担任助手の2名体制でサポートします。理系文系それぞれの担任助手が、常時質問対応を行っています。
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河合塾/河合塾マナビス

河合塾は、現役生および高卒生向けの集団指導の大学受検対策塾です。
難関大や医学部受験などの志望に合わせた講座が豊富に用意されており、高い合格実績を誇ります。
部活や習い事などがあって通塾が難しい場合は、河合塾マナビスの映像授業で集団指導と同じく質の高い講習を受けられます。
映像授業の受講後には「アドバイスタイム」と呼ばれる時間が確保されており、授業内容を確認して定着を図るシステムになっています。
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駿台予備校/駿台Diverse大学受験専門館
駿台予備校は、ハイレベルな対面授業の大学受験塾です。
志望校に合わせて細かくクラス分けされており、医学部や看護学部志望者向けには専門コースが設置されています。
1コマの授業時間は50分で、集中力が持続しやすいよう工夫されているのも特徴のひとつです。
駿台ダイバースは、映像授業とオンライン質問システムで学習を進める形式で、1回15分の授業で重要ポイントを学習するシステムになっています。
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プロ家庭教師の名門会

名門会は、社会人プロ講師による個別指導塾です。
現在の実力から第一志望合格を目指す「合格逆算カリキュラム」を作成し、完全マンツーマン指導で難関大学対策を行います。
また、講師とは別に教務担任がついており、カリキュラム管理や進路相談を行っています。医学部志望の場合は、医学部受験指導専門の認定を受けた講師が担当するシステムです。
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進学個別指導塾TOMAS(トーマス)
TOMASは、完全マンツーマン形式の個別指導塾です。
基礎固めから志望校対策までを計画的に進め、合格へ導くノウハウを持っており、難関大学に多くの合格者を輩出しています。
過去問対策においては、答案を丁寧に分析し、得意・苦手分野を明確にした上で、実力を効果的に伸ばす指導が特徴です。
総合型・学校推薦型選抜対策にも対応しており、専門講師が志望大学の傾向に合わせて指導します。
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大学受験ディアロ【Z会グループ】
大学受験ディアロは、難関大学対策を行う大学受験専門塾です。
ユニークな指導スタイルが特徴で、Z会の映像教材で学習し、その内容を生徒が講師に説明する形式で学習内容の定着を図ります。
対面授業またはオンライン授業の両方に対応しており、オンラインでも専門講師の手厚いサポートを受けられます。AI教材のatama+も使用可能です。
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増田塾
増田塾は、難関私大文系対策に特化した塾です。レベル別の少人数制で授業を行い、志望大学に合わせて科目を絞り、効率よく学習して難関大学合格を目指します。
2週間に1回面談を実施し、生徒一人ひとりの学力や予定を踏まえて1週間単位で学習計画を立てるため、部活との両立も可能です。欠席時は映像で振替授業を受講できます。
Z会の教室
Z会の教室では、講師による授業と生徒が作成した答案の添削指導により、難関大学合格を目指します。
特に添削指導に定評があり、講師が答案を細かく採点して記述力や論述力を養成するため、総合型選抜や学校推薦型選抜にも対応できます。
対面授業形式の本科講座と映像授業があり、部活で忙しい場合や校舎が近隣にない場合は映像授業で受講可能です。
医学部志望者におすすめの塾・予備校6選
プロ家庭教師の名門会

社会人プロ講師の個別指導・家庭教師の名門会は、医学部対策に強い塾です。
これまで多くの医学部合格者を指導してきた実績を持っており、医学部対策の専門講師が完全マンツーマン指導をします。
培ってきたノウハウをもとに医学部受検専用のカリキュラムを作成し、生徒一人ひとりと向き合って徹底指導します。
問い合わせをすると、最速で翌日には講師を紹介してもらえます。
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進学個別指導塾TOMAS(トーマス)
完全1対1個別指導のTOMASでは、医学部受験専門のMEDIC TOMASで難関医学部をはじめとする医学部受験生の指導をしています。
医学部受験指導で多くの合格実績を出している講師陣が、一人ひとりに合った質の高い授業を行い、教務担任とともにサポートします。
近隣にMEDIC TOMASがない場合は、TOMASの各校でも同等の指導を受けられます。
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医学部受験予備校のトライ
トライ式医学部予備校は、医学部受験専門の個別指導塾です。
医学部受験生1,000名の指導実績をもとに、医学部専門講師と現役医学部生コーチ、医学部専門社員の3者でサポートし、志望校合格のためのカリキュラムを組んで指導します。
授業はオンラインが中心で、全国30万人のトライの講師の中から選抜された人気プロ講師が一人ひとりの実力に合わせて丁寧に指導するのが特徴です。
アガルートメディカル
アガルートメディカルは、医学部と看護学部を目指す受験生専門のオンライン指導塾です。
アガルートメディカルでは、コーチングで生徒本人のやる気を引き出して学習計画を立て、映像授業で自主学習するという方式で実力を伸ばしていきます。
映像授業は受け放題で、入試で必要な志望理由書などの書類の書き方も専門講師が指導します。
メディカルラボ
メディカルラボは、河合塾グループの医学部受験専門予備校です。
志望校に現役合格するためのカリキュラムを作成し、そのカリキュラムに沿って指導するスタイルで、これまで多くの医学部合格者を輩出してきました。
医学部専門予備校の中で合格者数No1の実力を誇り、2024年の合格者数は1,400名を超えています。
富士学院
富士学院は、東京、名古屋、大阪を中心とする各地に校舎を持つ医学部受験予備校です。
現役生には完全マンツーマン授業、高卒生向けには、個別指導または少人数の集団で医学部対策の指導をしています。
通うのが難しい場合は、オンラインの双方向授業で、校舎と同様に質の高い授業を受けられます。質問や相談の体制も整っています。
推薦入試・総合型選抜対策に強い塾4選
Loohcs志塾
Loohcs志塾は、総合型選抜入試対策や学校推薦型選抜専門の塾です。
対話や自己分析ツールを用いて志望理由を明確にし、生徒一人ひとりに志望大学の決め方から具体的な対策まで指導します。
講師陣は、総合型選抜を経験した現役大学生や卒業生で構成されており、校舎での対面指導とオンライン指導を選択できます。
月単位で授業数を調整できるため、学習状況や部活動の予定に合わせて通いやすいのがメリットです。
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総合型選抜専門塾AOI
総合型選抜専門塾AOIは、総合型選抜および学校推薦型選抜対策を行う専門塾です。
1対1の完全個別形式で、学習状況や理解度、性格などに合わせて授業を進めていきます。
オンライン授業の他、いつでも質問できるチャットサポートや、生徒同士や講師との交流・ビデオ通話ができるオンライン空間が完備されているのが特徴です。
志望理由書の作成、小論文対策、英語資格、自己分析など、総合型選抜に必要な内容すべてに対応しています。
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大学受験ディアロ【Z会グループ】
大学受験ディアロでは、学校推薦型選抜や総合型選抜対策の特別講座を実施しています。
ディアロは、オリジナルの教材を使ってマンツーマンで志望理由書と面談の対策を行うユニークな塾です。
特に好評なのが、生徒があらかじめ学習した内容を講師の前で説明する「1:1対話式トレーニングコース」です。
インプットの後すぐにアウトプットすることで理解を深めるとともに、面接やプレゼン力を鍛えることができます。
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総合型選抜対策の専門塾 ホワイトアカデミー高等部
ホワイトアカデミー高等部は、社会人プロ講師がマンツーマン指導を行う受験対策指導塾です。
総合型選抜や公募推薦、学校推薦型選抜に特化した指導が特徴で、志望校合格に照準を合わせた個別カリキュラムを作成して個別指導を行います。
徹底してサポートする体制が整っており、志望理由書や自己推薦書などの添削は回数制限がなく、進捗が遅れた際は追加料金なしで授業を増やしてもらうことも可能です。
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関連記事:総合型選抜対策におすすめの塾8選!独学での対策はできる?塾に通うメリットは?
学習管理型(コーチング・学習コンサルティング)の塾3選
武田塾
武田塾は、授業をしない指導方式を採用し、自分のレベルに合った参考書を一冊ずつ完璧にすることで実力を伸ばす塾です。
自宅学習では、電子指導報告書で指定される宿題を毎日進め、毎週の確認テストで理解度を測ります。
生徒一人ひとりに対してカウンセリングが行われ、成績や苦手・得意科目を分析した上で、志望校合格までに必要な教科ごとのカリキュラムが作成されます。
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難関大受験専門塾 現論会
現論会は、スタディサプリと提携している、コーチング形式の大学受験塾です。
志望校や現在の学力、勉強習慣をもとに学習計画を作成し、全科目のバランスを見ながら勉強の進め方のコーチングを行います。
映像授業をベースに学習を進めていくため、場所や時間を問わず学習できるのが大きなメリットです。
勉強以外の生活習慣も記録し、それをもとに改善するため継続して最適なタイミングで勉強できるようになります。
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難関私大専門塾マナビズム
マナビズムは、難関私大合格を目指す受験対策塾です。
専属コンサルタントが生徒ごとの学習計画を作成し、勉強法の指導をすることで、自学自習の質を高める「自習コンサルティング」が特徴です。
また「映像授業」、個別指導の「リーズニングゼミ」によって志望校合格までしっかり導きます。
校舎で関関同立を目指す対面コース、またはオンラインで受講できます。
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大学受験対策の塾選びで失敗しないためのポイント
塾の選択は、大学受験の合否を左右する重要な決定です。そこで、自分にとって最適な塾を選ぶためのポイントを紹介します。

複数の塾を比較する
いろいろな塾を比較して、自分の目標や学習スタイルに合う塾を見つけましょう。その際に特にチェックしたいのは、次の3点です。
塾の資料を見る際のポイント
塾のパンフレットや公式サイトを確認して、以下の内容を調べます。
- 集団授業か個別指導か
- どんな講師がいるか
- 合格実績が自分の目標とレベルが合っているか
- カリキュラムが自分の目標と合っているか
- 年間費用(授業料、教材費、模試代、季節講習費など)
塾の費用は細かく分かれているため、不明な点は入塾前に確認しましょう。
無料体験授業で確認しておきたいこと
無料体験授業に参加すると、実際の授業の雰囲気を知ることができます。以下のポイントに注目し、自分に合っているかどうかを見極めましょう。
- 講師の教え方がわかりやすいか
- 授業のレベルが自分に合っているか
- 授業の雰囲気や生徒の様子
- 教室長は相談をしやすい人か
入塾前の面談で聞いておきたいこと
不安なこと、気になることがあれば、面談で質問できます。たとえば次のような点を確認しておくと、安心して入塾できます。
- 学年ごとの年間学習スケジュール
- 欠席時のフォローはあるか
- 追加費用が発生する可能性はあるか
- 部活との両立は可能か
- (個別指導の場合)講師を変更できるか
進路相談の手厚さをチェックする
塾選びでは、進路相談の手厚さも重要なポイントです。
大学の授業内容や入試方式が多様化しているため、どの大学・学部が自分に合っているか、志望大学をどの方式で受験すると良いかといった塾のアドバイスは、受験の成否を左右する重要な情報です。
サポートがしっかりしていて、一人ひとりに丁寧に向き合ってくれる塾を選びましょう。
志望校への合格実績をチェックする
合格実績は、塾の指導内容のレベルを判断する目安になります。自分の志望校への合格実績が多い塾なら、志望校の入試に合わせた指導を受けられると考えられます。
同じ塾でも校舎ごとに指導の質や合格実績に差があります。そのためグループ全体の数字だけでなく、自分が通う予定の教室単体の実績も教室長に確認しましょう。
授業形態(集団指導、個別指導など)の違いを理解する
塾によって、授業形態はさまざまです。ここでは、主な塾のスタイルの特徴やメリット、注意したい点を紹介します。
集団指導の特徴
集団指導の塾では、他の生徒と一緒に教室で授業を受けます。そのため、周囲の生徒と切磋琢磨しながら、モチベーションを維持しやすい環境です。
大学入試本番に合わせてカリキュラムが組まれているため、入試対策を着実に進められるというメリットがありますが、苦手科目の克服など個々の課題には十分に対応できないこともあります。
関連記事:集団指導塾の少人数制と多人数制の違いとは?それぞれの特徴を解説
関連記事:個別指導と集団指導はどっちがおすすめ?子どもに合う塾はどっち?
個別指導の特徴
個別指導の塾では、一人ひとりに合わせた指導を行うため、自分の目標やレベルに合わせて学習を進められます。
また、学習計画を柔軟に調整できるため、苦手分野を重点的に学んだり、志望校の過去問に取り組んだりすることも可能です。
講師との相性や指導の質が学習の成果に影響するため、合う講師を見つけることが志望校合格の鍵になります。
関連記事:家庭教師と個別指導塾の違いはなに?それぞれのメリット・デメリットを解説
映像授業の特徴
映像授業は、録画された講義を視聴する方式です。塾の自習室や自宅で好きな時間に受講できるので、部活や習い事と両立しやすいのがメリットです。
数ある講義の中から自分に合ったものや必要なものを選んで受講できるため、志望校に合わせて強化したい分野を集中的に学ぶことも可能です。
自主的に受講を進める必要があるため、自己管理できるタイプの受験生に向いています。
関連記事:映像授業を受けられるおすすめの塾は?大学受験生向けの塾の選び方
オンライン授業の特徴
オンライン授業は、Zoomなどを使った1対1の個別指導です。通塾の必要がないため、近隣に塾がない地域でも受講できるのがメリットです。
また、全国の講師の中から選べるため、対面の個別指導より講師の選択肢が豊富という特徴があります。
関連記事:最新オンライン授業のここがスゴイ! 「家からできる」だけじゃない4つのメリット
学習管理型(コーチング・学習コンサルティング)の特徴
学習管理型の塾では、対話によって受験生の目標を引き出し、自主性を育みながら大学受験に向けて伴走します。
一般的な授業型の塾とは異なり、話し合いによって学習計画の立案や進捗管理を行うのが特徴です。主体的に学習する必要があるため、目標に向かって着実に勉強できるタイプの受験生に向いています。
通塾しやすい場所にあるか確認する
高校生は学校帰りに寄ることも多いため、帰路にある塾を選ぶ受験生が多いです。
たとえば、学校近くの塾なら部活動で帰りが遅くなった日でも通いやすいですが、自宅近くの塾であれば、夏休みや大学入試直前で学校に行かなくなる時期には通いやすいという利点があります。
受験は長期戦なので、長い目で見て通いやすい塾を選びましょう。
口コミを確認する
口コミには、通っている生徒や卒業生のリアルな意見が集まっているので、塾の雰囲気や講師の教え方などが具体的にわかります。
ただし、口コミはあくまで個人の意見なので、気になる点があれば塾へ問い合わせて、確認しておくと安心です。
監修者

古岡 秀士(ふるおか ひでし)
株式会社ユナイトプロジェクト代表取締役
教育評論家。全国1万以上の教室を掲載する学習塾検索サイト「塾シル」の代表。 青山学院大学会計大学院を経て、病院・医院の検索サイトに従事。2016年、株式会社ユナイトプロジェクトを創業し「塾シル」を展開中。 本サイトでは全国の学習塾の紹介、塾選びのお役立ち情報を発信しています。
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