ネトフリ、ワーナー買収巡る立場に変更なし 従業員宛て書簡で強調

写真はネットフリックスのロゴ。イタリアのルッカで10月撮影。REUTERS/Claudia Greco
[15日 ロイター] - 米動画配信大手ネットフリックス(NFLX.O), opens new tabのグレッグ・ピーターズ、テッド・サランドス両共同最高経営責任者(CEO)は15日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)(WBD.O), opens new tabの資産を買収する決定に変更はないと従業員宛ての書簡で述べた。
ネットフリックスは今月、WBDのテレビ・映画スタジオとストリーミング部門を720億ドルで買収することで合意したが、メディア大手パラマウント・スカイダンス(PSKY.O), opens new tabはその後、WBDの全事業を対象に1084億ドルの敵対的買収案を発表した。
両共同CEOは書簡で、WBDの映画の劇場公開にコミットしていると強調。「われわれはこれまで劇場を優先してこなかった。ネットフリックスの事業ではなかったためだ。だが買収が成立すれば同事業に参入することになる」とした。パラマウント(PSKY.O), opens new tabによる敵対的買収案は「完全に予想されていた」とも述べた。
競争法上の懸念については「ワーナー・ブラザースとの合併後も当社の視聴シェアは米国で(現在の)8%から9%になるだけで、ユーチューブ(13%)やパラマウントとWBDが合併した場合(14%)に比べてまだ低い」とした。
同社はまた、人工知能(AI)の台頭による雇用喪失が懸念される中、WBD買収がスタジオ閉鎖につながることはないと述べた。
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