パリのルーブル美術館に覆面強盗、宝飾品8点奪い逃走

[パリ 19日 ロイター] - フランス・パリのルーブル美術館で19日、宝石が奪われる強盗事件が発生した。覆面姿の強盗グループがクレーンを使って窓を割り館内に侵入、王族らの宝飾品を展示するエリアから8点を盗んでバイクで逃走した。当局者らが明らかにした。
マクロン大統領は「ルーブル美術館で起きた窃盗事件は、われわれの歴史であり、われわれが大切にしている遺産に対する攻撃だ。作品は回収され、犯人は裁きを受けるだろう」とXに投稿した。
 フランス・パリのルーブル美術館で19日、宝石が奪われる強盗事件が発生した。覆面姿の強盗グループがクレーンを使って窓を割り館内に侵入、王族らの宝飾品を展示するエリアから8点を盗んでバイクで逃走した。当局者らが明らかにした。 写真は侵入に使われたとみられる窓(2025年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
パリ検察当局者がテレビ局に語ったところによると、すでに開館していた午前9時半(日本時間午後4時半)ごろに4人の人物が館内に侵入した。犯行時間はわずか6、7分で、4人は武装していなかったが、アングルグラインダー(研削工具)で警備員を脅したという。
犯行グループは9点盗もうとしたが、逃走中に落としたとみられるナポレオン3世の妻ウージェニー皇后の冠が見つかり、実際に盗まれたのは8点だった。
ヌニェス内相は、注目される強盗事件の解決で高い成功率を誇る専門の警察部隊に捜査を委託したと述べた。

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