宮城県岩沼市、AI活用した公共交通システム「岩沼AI乗合バス」を運行
ZDNET Japan Staff
2024-03-12 13:25
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とNTTドコモ(ドコモ)は、3月12日に運行を始める宮城県岩沼市の「岩沼AI乗合バス」に、AIを活用したオンデマンド型公共交通システムを提供する。公共交通環境の利便性を向上し、同市の地域活性化に寄与する考えだ。
地域の人口減少や高齢化の進展により公共交通の役割が重要になっている中、移動手段のない市民が安心して生活できるバス体系づくりが岩沼市の課題となっていた。
岩沼市とNTT Com、ドコモの3者は、2021年から市内交通の利便性の向上と地域経済の活性化を目指し、運行経路や運行スケジュールを利用者の予約状況によって決定するオンデマンド型公共交通システムの実証実験を進めてきた。その実証で十分な導入効果が得られ、今回の本格運用に至った。効率的かつ利便性の高いバス交通の提供が可能となる岩沼AI乗合バスは、路線運行バスを補完する形で運行される。
岩沼AI乗合バスはルートや時刻表がなく、利用者の予約状況を基にAIが最適な道順を割り出し、他の利用者とともに目的地に向かう小型バスだ。送迎順を最も効率的に対応できるように必要な乗降ポイント間を走行し、効率的な運行を目指す。利用者は電話やスマートフォンアプリから配車を依頼することが可能となる。

岩沼AI乗合バスの利用イメージ
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