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YOUNG MAN (Y.M.C.A.)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西城秀樹 >西城秀樹の作品・出演一覧 >YOUNG MAN (Y.M.C.A.)
「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」
西城秀樹シングル
初出アルバム『YOUNG MAN/HIDEKI FLYING UP
B面HIDEKI DISCO SPECIAL
リリース
規格7インチレコード
ジャンルポップス[1]歌謡曲ディスコ[2]
時間
レーベルRCA / RVC
作詞V.Wills
H.Belolo
あまがいりゅうじ(日本語詞)
作曲J.Morali
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 1位(オリコン[3][6]
  • 1979年3・4月度月間1位(オリコン)[6]
  • 1979年度年間7位(オリコン)[3][6]
  • 1位(ザ・ベストテン[6][7]
  • 1979年度年間7位(ザ・ベストテン)[6][7]
  • 西城秀樹 シングル 年表
    遙かなる恋人へ
    (1978年) 
    YOUNG MAN (Y.M.C.A.)
    (1979年)
    ホップ・ステップ・ジャンプ
    (1979年)
    テンプレートを表示

    YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」(ヤングマン ワイ・エム・シー・エー、Young Man Can do Anything)は、西城秀樹の28枚目のシングル。1979年2月21日にRCAから発売された。

    制作

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    YOUNG MAN (Y.M.C.A.)

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    • ディスコ音楽として、当時アメリカでヒット中のヴィレッジ・ピープルの「Y.M.C.A.」を、西城のマネージャーであった天下井隆二(クレジットでは『あまがいりゅうじ』名義)が青春讃歌および応援歌として訳詞し、大谷和夫が青春歌謡ポップス風にアレンジした作品である[8]。西城が1978年に渡米した際に原曲を知り、これは絶対に売れると確信を持ち、自身でカバーを提案したところ[9]、周りのスタッフからはカバー曲になることや同性愛イメージを売りにした曲であることなどから猛反対を受けたといわれる[10]
    • 翌1979年1月4日から3日間、大阪・厚生年金会館での新春コンサートで初披露。リクエストが殺到し、急遽2月21日発売の新曲としてレコーディングすることになった[11]。曲中の手拍子は西城のファンクラブの会員をスタジオに招いてレコーディングされた[12]。業界のスケジュールを無視した緊急発売だったため[9]日本ビクター(当時)の大和工場に西城自ら出向き、「(僕のレコードのために)残業させてしまいますが、お願い申し上げます」と呼びかけてミカン箱の上に登り、本曲を歌唱して工場従業員たちを激励したという[13][14]
    • ジャケット写真はロサンゼルスのセンチュリーシティで撮影された。
    • 曲の最後では、ライブ感を出すために、ファン50人のかけ声・歌声を入れている[15]

    HIDEKI DISCO SPECIAL

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    • 過去のヒット曲をディスコビートに乗せたメドレー形式の楽曲となっており、終盤には表題曲のイントロ部分が挿入されている[8]

    パフォーマンス

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    「Y」「M」「C」「A」を全身で表した図
    • 「Y」「M」「C」「A」の4文字を全身で表現し、全世界に向けて共通のメッセージを発信、「みんなで歌い、心身を躍動させて一緒に踊る」という、観客参加型のパフォーマンスがブームとなった。振付は西城の振付を長年にわたり手がけた一の宮はじめによる[16]。これは原曲のヴィレッジ・ピープル版にも逆輸入された。
    • 翌1980年の春には第52回選抜高等学校野球大会の入場行進曲にも選ばれた。
    • 西城がかつて川崎市に在住していた縁で、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の川崎フロンターレが等々力陸上競技場で行う試合(ホームゲーム)のハーフタイムショーに出演し、この曲を歌うことがあった。初登場は2000年7月26日のヴェルディ川崎戦で、2004年から西城が死去する前年の2017年まで毎年市制記念試合の度に行われ、恒例行事となっていた[注釈 1]。2012年からは脳梗塞の後遺症のためオープンカーでトラックを1周しながら歌う形式となり、没後の2018年は西城が座っていた後部席に西城の等身大パネルが置かれ、競技場内に生前のハーフタイムショーでの姿と歌声が流れる中での大合唱となった。2019年からは西城と親交のあったコロッケが後任を務めている。

    チャート成績

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    評論

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    タモリは「『YOUNG MAN』は内容的にはなんにもない曲だけど、それがいいんだよ。日本中の女の子が踊り狂ったんだからね」と評した[22]

    輪島裕介は「日本に於いて、主にテレビを通じて子どもたちを中心に広まっていったディスコ調及び、踊り、という観点でいえば、西城秀樹の『ヤングマン』を避けて通るわけにはいかない。興味深いのはアメリカではゲイマッチョの諸ステレオタイプを演じるユニット、ヴィレッジ・ピープルのいわば『ハッテン場』を歌ったこの楽曲がなぜ、ストレートな(性的な意味でのストレートも含め)若者讃歌、臆面もない星条旗イメージに示されるようなアメリカ賛歌に翻訳されてしまったのかということだ。単なる流行現象及び流行曲として、セクシュアリティの含意抜きでディスコがお茶の間に輸入された、ということなのだろうか。ピンク・レディーもおそらくヒデキの成功を承けてヴィレッジ・ピープルの『イン・ザ・ネイビー』(いい男がいる海軍に入ろう)を『ピンク・タイフーン (In The Navy)』として歌っている」などと論じている[2]

    収録曲

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    全編曲:大谷和夫
    #タイトル作詞作曲時間
    1.YOUNG MAN (Y.M.C.A.)
    J.Morali
    2.HIDEKI DISCO SPECIAL(君よ抱かれて熱くなれブーツをぬいで朝食を激しい恋ブーメランストリートジャガー傷だらけのローララストシーンブルースカイ ブルー)  
    合計時間:

    「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」のカバー

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    YMCA好知己

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    • 林子祥 - 広東語アルバム『抉擇』収録、香港、1979年

    年輕人YMCA

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    • 谷行雲 - 中国語アルバム『蝸牛與鸝鳥』収録、シンガポール、1981年
    • 吴永法&何耀伟 - 中国語アルバム『阿里巴巴』収録、中国、1985年
    • 杨坤 - 中国語アルバム『DISCO(的士高)』収録、中国、2010年

    YMCA青年人

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    • 林芳 - 中国語アルバム『现代小姐』収録、中国、1984年

    関連作品

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    この曲が主に使用されるもの

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    コマーシャル・ソングとして

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    • サビの「♪Y・M・C・A~」以降の部分が、替え歌としてコマーシャル・ソングに使用された。
      • NTTコミュニケーションズ 0033(選択中継サービス)、2004年
      • ワイモバイル「素晴らしいワイモバイル」編、2016年
      • LINEヤフー「Yahoo!検索」、2025年
    • 2000年代前半に西城が出演していたアサヒフードアンドヘルスケア(現・アサヒグループ食品)「シーズケース」のCMでは、サビの手前の間奏部分で「C!C!C!C!」と歌ったあと、Cのポーズを取りながら「素晴らシー!」と叫んでいた。

    脚注

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    [脚注の使い方]

    注釈

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    1. ^2007年川﨑麻世が代演した。
    2. ^累計売上は180万枚[18]とする書籍もある。
    3. ^大賞はジュディ・オングの『魅せられて』。

    出典

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    1. ^Hideki Saijo – Young Man (Y.M.C.A.) (1979, Vinyl)”. Discogs. 2024年10月26日閲覧。
    2. ^ab輪島裕介「第七章 お茶の間はダンステリアーディスコとアイドル歌謡の1970~80年代 アイドルディスコ歌謡に反映されたセクシュアリティ」『踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽』NHK出版NHK出版新書454〉、2015年、246–248頁。ISBN 978-4-14-088454-6 
    3. ^abcdefg『オリコン No.1 HITS 500 1968〜1985 (上) オリコンチャート1位ヒットソング集』クラブハウス、1998年11月1日。ISBN 490649613X 
    4. ^abcHistory of Hideki Saijo vol.1,vol.2』西城秀樹、RVC、1993年9月22日。BVCH-704。 
    5. ^abc『西城秀樹』シンコーミュージック、1981年8月20日。ISBN 4401620216 
    6. ^abcdefgオリコンランキング情報サービス「you大樹」
    7. ^abcd『別冊ザテレビジョン ザ・ベストテン 〜蘇る!80'sポップスHITヒストリー〜』角川インタラクティブ・メディア、2004年12月。ISBN 4048944533 
    8. ^ab『YOUNG MAN (Y.M.C.A.)』(EP)西城秀樹、RCA、1979年2月21日。RVS-1172。 
    9. ^abc筒美京平が生みの親!? 誰もが知っている西城秀樹や岩崎宏美の名曲も… 昭和に流行したディスコ歌謡”. 中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス. ラジオ関西 (2025年1月6日). 2025年4月30日閲覧。
    10. ^読売新聞社文化部『この歌この歌手―運命のドラマ120〈下〉』95-97頁。
    11. ^西城さん「ヤングマン」秘話 超臨時発売に過重労働、レコード工場で慰労の熱唱
    12. ^HIDEKI SAIJO OFFICIAL WEBSITE
    13. ^“「ヤングマン」製造工場のミカン箱で歌った 秘話”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2018年5月18日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201805180000094.html 2018年5月19日閲覧。 
    14. ^“「西城秀樹さん 訳詞・天下井隆二さんが明かす「ヤングマン」誕生秘話”. 産経ニュース. 産業経済新聞社: p. 1-2. (2018年5月17日). https://www.sankei.com/article/20180519-POCX55AHE5NHPI35MC4UYP6FXE/ 2018年5月19日閲覧。 
    15. ^西城秀樹「最大のヒット曲」、なぜマネージャーが訳詞を手がけたのか”. 週刊現代. 2023年11月17日閲覧。
    16. ^「武田鉄矢の昭和は輝いていた 情熱のシンガー“西城秀樹”よ永遠に 2時間スペシャル」BSテレ東
    17. ^第30回NHK紅白歌合戦”. NHK紅白歌合戦ヒストリー. NHK. 2022年7月2日閲覧。
    18. ^読売新聞社文化部『この歌この歌手―運命のドラマ120〈下〉』社会思想社、1997年、97頁。ISBN 4390116029
    19. ^オリジナルコンフィデンス「オリコン年鑑 1980年版」P18
    20. ^黒柳徹子、西城秀樹さん悼む 『ザ・ベストテン』での共演回顧「ダントツに歌がうまかった」
    21. ^第21回 日本レコード大賞”. 日本作曲家協会. 2022年7月2日閲覧。
    22. ^タモリ笑福亭鶴光近田春夫おすぎとピーコ「速報! STが異色審査員で予想する'79年大賞・新人賞レース… 秀樹危うし!? 逆転はゴダイゴかサザン!?」『週刊セブンティーン』1979年10月16日号、集英社、37頁。 


    西城秀樹のシングル
    70年代
    72年
    73年
    74年
    75年
    76年
    77年
    78年
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    80年代
    80年
    81年
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    06年
    09年
    20年代
    22年

    88.終わらない夜(未発表曲)

    オリコン月間シングルチャート第1位(1979年3月・4月度:2ヵ月連続)
    1975年
    1976年
    1977年
    1978年
    1979年
    オリコン週間シングルチャート第1位(1979年3月12日 - 4月9日付:5週連続)
    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    • 6日・13日・20日・27日関白宣言(さだまさし)
    9月
    • 3日・10日・17日・24日関白宣言(さだまさし)
    10月
    11月
    12月


    1979年ザ・ベストテン1位獲得作品(第60回 - 第68回)
    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    1991年からはショータイム形式に変更
    1920年代
    1930年代
    1940年代
    1950年代
    1960年代
    1970年代
    1980年代
    1990年代
    2000年代
    2010年代
    2020年代
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