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UTC+8

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
UTC+8: 濃黄-通年適用、水色-海域
2011年3月のロシアの夏時間廃止前のUTC+8: 藍-12月前後に適用、橙-6月前後に適用、濃黄-通年適用、水色-海域

UTC+8は、協定世界時から8時間進ませた標準時である。世界の約24%に当たる推計17億人が住む人口が最も多い時間帯である。

このタイムゾーンは、中華圏全域とマレー諸島のほとんどの地域で使用されており、中国語マレー語が公用語であるすべての国、特にシンガポールがこのタイムゾーンを使用している。

主な該当地域

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現行

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国・地域部分標準時略称
ロシアの旗ロシアイルクーツク州などイルクーツク時間IRKT
モンゴルの旗モンゴル西端部を除くほぼ全域ウランバートル時間ULAT
中華人民共和国の旗中国全域中国標準時CST
香港の旗香港香港時間HKT
マカオの旗マカオマカオ時間MOT
中華民国の旗台湾台湾標準時TST、NST
フィリピンの旗フィリピンフィリピン標準時PST
マレーシアの旗マレーシアマレーシア標準時MST
シンガポールの旗シンガポールシンガポール標準時SGT
ブルネイの旗ブルネイブルネイ時間BNT
インドネシアの旗インドネシアスラウェシ島など中部標準時インドネシア語版WITA
オーストラリアの旗オーストラリア西オーストラリア州オーストラリア西部標準時AWST

廃止

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短期のものを除く。

国・地域部分標準時始年終年その後
大日本帝国の旗大日本帝国台湾先島諸島西部標準時18951937日本標準時 (UTC+9) に統合
ソビエト連邦の旗ソビエト連邦サハ共和国(西部)などヤクーツク時間19241930UTC+9に変更
満洲国の旗満洲国全土満州時間19321937日本標準時 (UTC+9) と同等へ変更
モンゴルの旗モンゴル西端部ホブド夏時間20012006夏時間廃止
20152016
中華民国の旗中華民国海岸部中原標準時1912(1949)時差はそのままで北京時間(中国標準時)および台湾標準時に
ロシアの旗ロシアクラスノヤルスク地方などクラスノヤルスク時間20112014UTC+7に変更
クラスノヤルスク夏時間19812011時差はそのままで通年のクラスノヤルスク時間に
ザバイカリエ地方イルクーツク時間20142016ヤクーツク時間へ移行

地理

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中華人民共和国は全土が単一のタイムゾーンであり、他に例を見ない広い領域となっている。太陽の南中は、東端では11時、西端では15時である。中国とアフガニスタンUTC+4:30)との間では3時間30分の時差がある。

歴史

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日本では1896年明治29年)1月1日から1937年昭和12年)9月30日まで、「西部標準時」として、八重山列島宮古列島日本統治下台湾澎湖列島で +8 を使用した。その後は全国が +9 に統一された。

中国では、中華民国が成立するとグリニッジ標準時に対して +5:30、+6、+7、+8、+8:30 となる五つの時間帯が設けられた。+8 の時間帯は「中原標準時」と呼ばれる。台湾では上述の通り、日本統治下の1896年から1937年9月30日まで、そして中華民国が台湾を接収した1945年以後、+8 を使用している。前者は日本の西部標準時である。その間の1937年10月から1945年までは日本の中央標準時(+9)を使用した。1949年に中華人民共和国が成立すると、全土単一の時間帯(+8)を確立する一方、中華民国も +8 を維持した。20世紀末まで香港マカオイギリスポルトガルの統治を受けたが、その地理的な位置のため、両地域もまた +8 を用いた。中華民国が1945年から1979年まで、香港・マカオが1946年から1979年まで(いずれも実施しない年があった。香港は1941年にも実施)、中華人民共和国が1986年から1991年まで、夏時間を行った。そのためこの間 UTC+8 だったのは冬期のみである。香港は日本占領下では、名目上夏時間を通年実施し、日本標準時と同じ +9 であった。

マレーシアの東部(東マレーシアボルネオ島)では、1963年のマレーシア成立から現在まで、+8 を使用している。同マレー半島部とシンガポールでは1982年にそれまでのUTC+7:30 から UTC+8 に移行した(詳細はマレーシア標準時シンガポール標準時en:Singapore Standard Time参照)。

ロシアではかつてイルクーツク時間(冬期)とクラスノヤルスク夏時間において +8 が用いられていたが、2011年3月27日からイルクーツク時間は通年UTC+9 に、クラスノヤルスク時間は通年 UTC+8 となった。しかし2014年10月26日に国内の標準時が変更されたため、再びイルクーツク時間がUTC+8(通年)となった。

モンゴルでは夏時間が2001年から2006年、2015年から2016年に実施され、夏期には西端部でUTC+8、それ以外の地域ではUTC+9となっていたが廃止された。

関連項目

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外部リンク

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標準時協定世界時との差および
夏時間 (DST)
斜字:現在用いられていないか非公式
180° 〜 <90°W
90°W 〜 <
〜 <90°E
90°E 〜 <180°
(180° 〜 <90°W)
時間帯データベース

UTC+8:30UTC+8:45
時間帯打消線は廃止
UTC+7:30UTC+7
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