Reiser4 | |
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開発者 | Namesys |
正式名 | Reiser4 |
導入 | 2004 (Linux) |
パーティション識別子 | Apple_UNIX_SVR2 (Apple Partition Map) |
構造 | |
ディレクトリ | DancingB*木 |
限度 | |
最大ファイル サイズ | 8テラバイト on x86 |
最大ファイル名長 | 3976 バイト |
ファイル名の文字 | NULと/以外使用可能 |
特徴 | |
タイムスタンプ | 変更時間 (mtime), メタデータ変更時間 (ctime), アクセス時間 (atime) |
日付範囲 | 64-bit タイムスタンプ[1] |
フォーク | 強化属性 |
パーミッション | Unixパーミッション,ACL, 任意のセキュリティ属性 |
透過的圧縮 | Version 4.1 (beta) |
透過的暗号化 | Version 4.1 (beta) |
重複排除 | 無し |
対応OS | Linux |
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Reiser4(ライザーフォー)は、ReiserFSファイルシステムの後継として、DARPAとLinspireから支援を受けたNamesys社によりフルスクラッチで開発されたファイルシステムである。
2006年当時、ReiserFSは多くのLinuxディストリビューションのデフォルトのファイルシステムとして広く採用されていたが、その後継であるReiser4はLinuxカーネルのメインにマージされないまま、2006年に主要な開発者のハンス・ライザーが妻を殺害した容疑で逮捕されたことによって実質的に終了した。しかしながら、Reiser4はアンドリュー・モートンによる「-mm」カーネルソースで動作可能であった(2011年現在のmmツリー、mmotmツリーには含まれていない)。2006年当時のReiser4はLinuxの次世代ファイルシステムの有力な候補の一つとみなされていたにもかかわらず、Reiser4がカーネルにマージされなかった理由として、Linuxカーネル開発陣はReiser4がLinux標準コーディングスタイルを守っていないからだと説明していたが[2]、ライザーは政治的な理由(カーネルの開発陣がライザーのことを嫌っているから)であるとしていた[3]。
ライザー(2008年に懲役15年が確定し、2023年以降に出所予定)の逮捕後、Reiser4は新機能の導入こそされなくなったものの、熱狂的支持者によって継続してメンテナンスされており、2019年にはLinux5.0に対応した。
Reiser4の目標:
いくつかのより進んだ特徴はVFSのAPIがないため利用できない(ユーザ定義のトランザクションなど)。
現在のところReiser4はいくつかの標準的なファイルシステムの仕様を満たせていない。オンラインリパッカーなどである(他のファイルシステムで提供されるデフラグメンテーションユーリティーに似ている)。Reiser4の開発者によるとこれから実装の予定だが、開発費用を払う人がいれば早期に実現するだろうと発言している[4]。
Reiser4はdancing treeバランス化アプローチと共にB*木を採用する。メモリを圧迫するかトランザクションの完了時を除き、過疎なノードはディスクへのフラッシュまたはマージされない。システムは時間やスペースを浪費せずにファイルやディレクトリを作成することができるようになる。
2004年、Namesysにより公開された総合的なベンチマークテストでは、1キロバイトのファイル群の操作においてReiser4は本格的に競合するext3に比べ10~15倍高速であることが示された。
Namesysのベンチマークは通常ext3に比べ通常の目的において2倍のパフォーマンスを持つと示唆している[5]。その他のベンチマークの結果によればReiser4は多くの他の処理では遅いことが分かる[6]。