この項目では、ソフトウェアについて説明しています。言語学については「ピジン言語 」をご覧ください。
Pidgin は、インスタントメッセンジャー の一つ。Windows とLinux に対応している。複数のプロトコル を扱えるマルチプロトコルクライアント である。旧称Gaim 。
Pidginの元祖であるGTK+ AOL Instant MessengerはAOL Instant Messenger のクローンとして開発されたが、Pidginの現在の対応プロトコルは数多く、AOL以外にもMSN Messenger 、ICQ 、Yahoo! Messenger (日本版 にも対応)、IRC 、XMPP 等をサポートする。
現状では日本語周りにかなりの改善がなされており、通常使用するには問題ないレベルに達してはいるが、若干の不具合が残されており、この不具合を解消するパッチが有志により製作されている。このパッチを適用したWindowsバイナリも有志により作成されている。
コンタクトリスト、タブを利用したインスタント・メッセージング、状態(オンライン 、オフライン など、加えてメッセージなど)の変更などに対応している。また、Libpurple というライブラリを利用しており、さまざまなIMプロトコル に対応している。
Pidginはプラグイン を利用して機能を拡張することができる。
Gaim 2.0.0 beta 6 Pidginは当初、オーバーン大学 のMark Spencerによって、AOLインスタントメッセンジャーのGTK を使ったLinux 上でのエミュレーションとして書かれた[ 2] 。最も初期のアーカイブ化されているリリースは1998年 12月31日 のものである[ 3] 。当時はGAIM (GTK+ AOL Instant Messenger )と呼ばれていた。エミュレーションはリバースエンジニアリング には基づいておらず、AOLがウェブで公開していたプロトコルに関する情報に依拠していた。開発は何人かのAOLの技術スタッフに手伝われていた[ 2] 。他のIMプロトコルに対するサポートはそれ以後すぐに加えられた[ 2] 。
また、2015年 7月15日 、PidginはElectronic Frontier Foundationのセキュアメッセージ・スコアカードで7点中7点を記録した[ 4] 。
元々このプロジェクトは当初GTK+ AOL Instant Messenger と言う名称だったが、これにAOLが反発し、Gaim と言う名称に変更。AOLもそれを受け入れ、しばらくは何事もなかった。
しかしながらGaimが2.0.0のベータ版を出す頃になり、再びAOL が、Gaimの名称にAIM が入っていたことに抗議(GAIM 、ということ)。さらにAOLはGaimの開発者を訴えると脅しをかけてきたため、プロジェクトは2007年 4月 、GaimをPidgin と言う名称に変更することにより、AOLと和解した。
ウィキメディア・コモンズには、
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