NHK大津放送局(エヌエイチケイおおつほうそうきょく)は、滋賀県を放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局。総合テレビ、ラジオ第1放送、FM放送で滋賀県域向けの放送を行っている。Eテレとラジオ第2放送は、大阪放送局が担っている。
2020年(令和2年)9⽉に地上3階建てのNHK新⼤津放送会館が完成[1](2021年4月運用開始[2])。2022年(令和4年)にJIA優秀建築100選を受賞している[1]。
- 1941年(昭和16年)11月1日 -社団法人日本放送協会大阪中央放送局大津出張所として開設(現在の大津市浜大津)[2]。
- 1942年(昭和17年)2月25日 - 彦根臨時放送所開局(電波管制にともなう措置)。
- 1945年(昭和20年)10月26日 - 彦根臨時放送所、彦根中継放送所に改称。
- 1946年(昭和21年)9月1日 - 彦根中継放送所の呼出符号、JOBK5に決定。
- 1948年(昭和23年)
- 5月1日 - 大津出張所、大津支局に改称。彦根中継放送所を管轄下におく。
- 7月1日 - 彦根中継放送所の呼出符号、JOBSに変更。
- 1950年(昭和25年)6月1日 -放送法施行にともない社団法人日本放送協会が解散、特殊法人としての日本放送協会が一切の権利義務を継承。
- 1951年(昭和26年)7月1日 - 大津支局、大津放送局に改称。
- 1960年(昭和35年)9月1日 - 大津VHFテレビジョン実験局開局。
- 1962年(昭和37年)2月21日 - 大津UHFテレビジョン実験局開局。
- 1964年(昭和39年)12月1日 - ラジオ第1放送でローカル放送を開始。
- 1966年(昭和41年)
- 3月1日 - 大津テレビジョン中継局がUHFで開局。
- 7月1日 - 大津UHFテレビジョン実験局閉局。
- 1967年(昭和42年)3月11日 - 大津市打出浜に局舎落成(3月12日 運用開始)[2]。
- 1970年(昭和45年)12月1日 - FM放送でローカル放送を開始(呼出符号JOQP-FM)。
- 1971年(昭和46年)4月1日 - 総合テレビでローカル放送を開始(中継局から放送局へ。呼出符号JOQP-TV)。
- 1982年(昭和57年)11月1日 - ラジオ第1放送の呼出符号、JOQPに変更。
- 2005年(平成17年)4月1日 - 総合テレビのデジタル放送を開始(呼出符号JOQP-DTV)。
- 2011年(平成23年)7月24日 - 総合テレビのアナログ放送終了。24:00までに完全停波。
- 2018年(平成30年)8月27日 - 大津市京町三丁目4番22号の移転新築地(旧・滋賀会館跡地[2])[3]にて、9月の着工に先立ち、局舎新築工事安全祈願が、堂元光副会長や施工業者の松村組など関係者出席のもと行われる。敷地面積4,200㎡、地上3階、地面より81mの鉄塔を備える。
- 2020年(令和2年)9月30日 - 建物完成。
- 2021年(令和3年)4月19日 - 局舎移転運用開始[2]。10:00にオープン。同時に大津放送局送出番組でもチャンネルロゴ表示「NHK G」が表示されるようになった。
- 2022年(令和4年)10月3日 -NHKプラスで地域向けのテレビ番組の見逃し配信が開始[4]。
- 2023年(令和5年)4月1日 - 令和改革により、部制(放送部・営業推進部など)からセンター制に見直され、コンテンツセンター、経営管理企画センターへ再編された。
- Eテレ大阪放送局(JOBB-DTV)大津中継局 13ch(30W、上記総合テレビ大津放送局親局と同所)
- FM放送[6]
- ラジオ第2放送は滋賀県内に送信・中継施設は所在せず、大阪放送局(送信所:羽曳野市)JOBB・828kHz(300kW)が担っている。
- 総合テレビ
- ※祝日・お盆期間(一部番組は短縮)・年末年始は放送休止(大阪放送局の送出番組を放送)。
太字はNHKプラスの「ご当地プラス」において見逃し配信を実施している番組。
- 滋賀県の気象情報(平日 11:57 - 12:00)
- おうみ発630(平日 18:30 - 19:00、お盆期間などは短縮して放送)
- おうみ845(平日 20:45 - 21:00)
- ラジオ第1放送・FM放送
- しが!!防災応援ラジオ(第3金曜日 18:00 - 18:50、FM放送)
- ニュース・気象情報・交通情報(平日 18:50 - 19:00、ラジオ第1放送、FM放送)
- 上記時間帯以外の平日、土日・祝日・年末年始は全時間帯で大阪発となっている。
- 滋賀発地域ドラマ石坂線物語
- vol.1「華の火」(2012年9月14日 19:30 - 19:55、総合テレビ)
- vol.2「豆腐の味」(2012年12月7日 19:30 - 19:55、総合テレビ)
- vol.3「おかえり」(2013年3月15日 19:32 - 19:57、総合テレビ)
当局が初めて製作したドラマ(全3回)。当局での放送後、1本のオムニバス形式に編集され、2013年3月27日 22:00 - 23:00にBSプレミアムで、同年4月29日13:05に総合テレビで全国放送された。また、新局舎への移転記念として、2021年4月29日10:05より1本のオムニバス形式版が当局で再放送された。
- 滋賀発地域ドラマ 田上トパーズ!(2013年12月11日、BSプレミアム)[7][8]
- 大津放送局開局80周年記念ドラマ キャンパスで会おう!(2021年11月19日19:30 - 20:43、総合テレビ[注 1])[注 2][9][10][11] ※主演は八木莉可子でイッセー尾形も出演した。
- QPジョッキー(平日 18:00 - 18:50、FM放送)※1991年3月まで放送。
- QPリクエストアワー(土曜日 15:00 - 18:00、FM放送)※同じく1991年3月まで放送。以前は15:05、それ以前は15:10スタートだった。当時、近隣の西武百貨店関西大津店より、公開生放送を行う場合があった。
- びわッピー
- 大津放送局が作成した自局オリジナルのマスコットキャラクター[12]。2019年にデザインの発表と名前の募集を行い[13]、同年3月19日に「びわッピー」と名付けられた[14]。琵琶湖生まれのカワウソの子どもという設定で、頭部にアンテナのついたナマズが乗っている。性格は元気いっぱいで、食いしん坊。趣味は琵琶湖での水遊び、湖岸で昼寝。ナマズのアンテナで県内の情報をいち早くキャッチし、県民に伝えることを仕事としている[15]。
- 毎年3月第1日曜日に開催されていたびわ湖毎日マラソンでは、当局に中継拠点が置かれていたが、制作は大阪放送局が担当していた(大阪マラソンとの統合により2021年が最後となった)。
- ^大津放送局のみで放送。
- ^本放送に先立って11月15日から『おうみ発630』で1話ずつ先行放送された。
- NHK大阪放送局(基幹局。非隣接)
- NHK京都放送局
- NHK福井放送局
- NHK岐阜放送局
- NHK津放送局