| N高等学校 | |
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北緯26度23分10.5秒東経127度59分39.6秒 / 北緯26.386250度 東経127.994333度 /26.386250; 127.994333座標:北緯26度23分10.5秒東経127度59分39.6秒 / 北緯26.386250度 東経127.994333度 /26.386250; 127.994333 | |
| 国公私立の別 | 私立学校 |
| 設置者 | 学校法人角川ドワンゴ学園 |
| 設立年月日 | 2016年4月1日 |
| 共学・別学 | 男女共学 |
| 本校 | 沖縄伊計本校 |
| 分校 | ※後述 |
| 課程 | 通信制課程 |
| 単位制・学年制 | 単位制 |
| 設置学科 | 普通科 |
| 学科内専門コース | ネットコース オンライン通学コース 通学コース(週5日・週3日・週1日) 通学プログラミングコース |
| 学校コード | D147321300012 |
| 高校コード | 47509C |
| 所在地 | 〒904-2421 沖縄県うるま市与那城伊計224番地 |
| 外部リンク | N高等学校・S高等学校・R高等学校 |
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N高等学校(エヌこうとうがっこう)は、日本の私立通信制高等学校である。略称はN高(エヌこう)。
学校法人角川ドワンゴ学園が設置し、2016年(平成28年)4月1日に開校した。沖縄県うるま市に本校を置き、全国にキャンパスを有する。通信教育を行う区域を47都道府県および外国とする広域の通信制の課程[1] を置く。
2024年9月現在、S高等学校と合わせて30,648名[2] の生徒が全国で学んでおり、高校としては日本一の生徒数である[3]。
2014年5月頃、当時MAGES.の代表であった志倉千代丸が構想した「ニコニコ高等学校」の計画に、通信制高校の教員経験者である奥平博一(後に校長)、学校法人のマーケティング経験者が加わり、その3名が中心となって高校設立プロジェクトが開始された[4]。ちょうど同時期にKADOKAWAとドワンゴが経営統合を進めていたこともあり、出版社であるKADOKAWAが持つコンテンツやIT企業であるドワンゴが持つ技術力を活用することによって、旧来の教育システム・教育方針を変える新しい形の「ネットの高校」の設立を目指す方針となった[4]。理事でもある実業家の川上量生は、「通信制高校は全日制高校に通えないから仕方なく選ぶもの」というイメージが社会にあると指摘した上で、積極的な選択肢となる高校を作りたいと述べている[4]。
授業やレポート提出はインターネットを通じて行われるが、通学コースも存在している。また、課外授業として、日本各地の自治体と連携した職業体験や、学校行事として、ドワンゴが主催するリアルイベントであるニコニコ超会議、ニコニコ町会議、ニコニコ超パーティと連携したN高文化祭など催しを実施している。
校名が一字の高校は多数ある[注 1] が、英字による一字の校名は開校当時他に類を見ず、そのため認可申請時に沖縄県の担当者から「N高等学校」は仮称であると勘違いされたという[4]。 校名の "N" とは「Net」だけではなく「New」「Next」「Necessary」「Neutral」など多くの意味を含んでいる[5]。「N学」を略称とするNHK学園高等学校とは、広域通信制課程という点以外に共通点は無く、資本関係も含めて全く関係がない。
学校法人名通りKADOKAWAグループ(KADOKAWA及び傘下のドワンゴ)が出資している。学校運営にも大きく関与しており、カリキュラムおよびキャンパスをN高等学校と同じくするS高等学校を2021年に[6]、R高等学校を2025年に開校した[7]。この3校を総称してN高グループと呼んでいる。
沖縄伊計本校
高卒資格を得るための通常授業は必修授業と称される。他のインターネットを利用した通信制高校と同様に、東京書籍の「教科書授業インターネット講座」ならびに同社の検定教科書が利用されている[43]。また、学園が制作した「オリジナル版」の教材も利用されている[44]。
N高等学校の発案者である志倉千代丸は当初、アニメを利用したり声優を起用したりといったコンテンツ性の高い授業映像を構想していたが、学習指導要領の関係で断念している[4]。
大学受験コースは中経出版(KADOKAWA)、プログラミングコースはドワンゴ、クリエイティブ授業はバンタンなど、KADOKAWAグループの企業やブランドとの提携が行われている。
また、株式会社KADOKAWAと株式会社ドワンゴが生徒向けに提供[46] している課外授業の双方向学習システムおよびスマートフォン向けアプリケーションを「N予備校」と称しており、一部コースはN高等学校の生徒以外にも提供されている[47]。
学科は普通科、普通科ベーシック。コースはネットコース、通学コース、オンライン通学コース、通学プログラミングコース、個別指導コース(2026年4月から2つに変更ネットコース、週5・3コース・週1+コース(リアルキャンパス・オンラインキャンパス))がある。
学科として普通科と普通科ベーシックが選択できるが、主な違いはVR機器を使用するかどうか。普通科では必須授業・課外授業、一部のワークショップでVR機器を使った授業を受講することができ、多少受講できるコンテンツに差がある。
なお、通学における定期券について、本高等学校では制度上の問題により、通学定期券は購入できず、通勤定期券を購入することになる[48]。週5コースと通学型のプログラミングマスターズパック(+ONE授業)を受講する方の生徒については出席に関する所定の要件を満たすことにより、通学定期券と通勤定期券との差額[注 2] が後日補填される[49]。
生徒間のコミュニケーションにはSlackが利用されており[50]、Slackのチャットルーム上でクラス毎のホームルームが実施される[51]。部活動もネットコースではチャットルームが利用される[52]。
同じN高グループのS高等学校・R高等学校と同じキャンパス・スクーリング会場を利用する。
通学コース(週5・3・1日)のキャンパスは関東を中心に全100ヵ所あり[53]、通学プログラミングコースのキャンパスは、そのうちの代々木キャンパス別館(東京)と梅田キャンパス(大阪)の2ヵ所を使用する[53]。
2022年10月に初となる生徒会の発足が発表された。その後、インターネット上で行われた第1回生徒会総選挙において169名の立候補者の中から生徒会長を含む20名の生徒会役員が選出された[55]。「生徒自身が決めて本当に実行できる生徒会」をコンセプトとしており、生徒会には年間予算1000万円の使途決定権のほか、学園生活ルールの制定・変更などの決裁権限が与えられている[56]。
第1期生徒会においては運営体制の構築から「N/S高生vsひろゆき氏 ディベート対決」、「ものづくりコンテスト」などの生徒主体の企画が行われた[57][58]。
特別審査会の審査を突破した生徒たちが起業を目指す部活動[59]。
(2021年度から起業部の前段階、アントレ部設立)
高校生の時期から株式投資に挑戦することで社会や経済の仕組みを実践的に学ぶ部活。部員は、特別顧問である村上世彰が創設した村上財団から託される運用資金を元手に投資行為に挑戦する[73]。
学園外を含む全ての中高生を対象に選考される。分野を問わず様々な学術研究を行うコミュニティ。
2018年10月にN高等学校のネット部活であるサッカー部と格闘ゲーム部が合併しスタートした部活動[74]。
EXPG STUDIOの指導をオンラインで受けられる部活[75]。
2020年9月に国際政治学者である三浦瑠麗を特別講師として設立。部員は書類選考によって選ばれる。2023年度に開始した政治部第4期からは三浦の退任に伴い、LINEヤフー株式会社代表取締役会長の川邊健太郎が新たに顧問に就任[76]。これまでに麻生太郎、安倍晋三、志位和夫といった政界の著名人をゲスト講師として招いている[77][78][79]。
藤沢一就が特別顧問を務めている縁で、複数の弟子がN高に入学している[80]。
Slackチャンネルを活用し、生徒が誰でも自由に同好会を作ることができる。200以上の同好会があり、主な同好会には写真、スマブラ、競技かるた、漫画、流しそうめん、野球、自衛隊、鉄道、いいね、アニメなど多様な同好会が存在する。
志倉千代丸がデザインした[81]。女子制服は前から見るとブレザー、後ろから見るとセーラー服のようなデザインとなっている[82]。
通学の際は制服か私服かは自由であり、制服を購入していない生徒もいる[80]。
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| 学校法人角川 ドワンゴ学園 | ||
| 学校法人日本財団 ドワンゴ学園 | ||
| 関連人物 | ||
| 関連項目 | ||