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Microsoft Windows

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避ウィンドウズ」はこの項目へ転送されています。テイク・ザットの曲については「ウィンドウズ (曲)」をご覧ください。
Microsoft >Microsoft Windows
Microsoft Windows
開発者マイクロソフト
プログラミング言語CC++アセンブリ言語[1]
OSの系統MS-DOS /9x
Windows NT
Windows CE
ソースモデルクローズドソース /シェアードソース
初版Windows 1.0 /1985年11月20日 (40年前) (1985-11-20)
最新安定版
バージョン 26H1

バージョン 26H1 (OS ビルド 28000.1575) -2026年2月10日 (8日前) (2026-02-10)[2]

バージョン 25H2

バージョン 25H2 (OS ビルド 26200.7840) -2026年2月10日 (8日前) (2026-02-10)[3]

バージョン 24H2

バージョン 24H2 (OS ビルド 26100.7840) -2026年2月10日 (8日前) (2026-02-10)[4]


最新開発版
Canary チャネル

OS ビルド 28020.1611 -2026年2月12日 (6日前) (2026-02-12)[5]

Dev チャネル

バージョン 25H2 (OS ビルド 26300.7760) -2026年2月9日 (9日前) (2026-02-09)[6]

Beta チャネル

バージョン 25H2 (OS ビルド 26220.7755) -2026年2月9日 (9日前) (2026-02-09)[7]

Release Preview チャネル

バージョン 25H2 (OS ビルド 26200.7918) -2026年2月17日 (24時間前) (2026-02-17)[8]


使用できる言語多言語
アップデート方式Windows Update
パッケージ管理PackageManagement[注 1]
プラットフォームARM,IA-32,x64,Itanium
カーネル種別ハイブリッド
ライセンスMicrosoftEULA
ウェブサイトwindows.com
テンプレートを表示

Microsoft Windows(マイクロソフト ウィンドウズ)は、マイクロソフトが開発・販売するオペレーティングシステム(OS)の製品群である。グラフィカルユーザインタフェース(GUI) を採用している[9]。Windows発売以前では高価なワークステーション(ハイエンドパソコンを上回る性能のデスクトップコンピュータ)でしか実現されていなかったマルチタスクやGUIを中心とした使い勝手の良さを、一般消費者が入手しやすい標準的な規格パーソナルコンピュータに順次取り込んで行き[10]、一般向けOSのシェアのほとんどを占めるに至り、今や大きな知名度を持つ[11]

概略

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マイクロソフトが展開するOSのブランド名である[12]コマンド入力が中心でシングルタスクでしか動作しない[13]MS-DOSCUI)の代替として開発され、1995年発売のWindows 95で人気に火が付き、2000年代以降は世界で最も普及したOSとして、組み込みシステムスマートフォンサーバスーパーコンピュータまであらゆる機器にインストールされるようになった。ゲーム業界にも進出しており、ドリームキャストXboxアーケードゲームにもWindows CEが使われている[14]。Windowsは一般消費者におけるデファクトスタンダードの地位にあると言え、組み込み機器やモバイル端末を除いたパソコンのOSとしては、ほとんどの人にとって人生で最初に触れるOSでもある。

開発の経緯

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1990年代前半までのパソコンではシングルタスク(同時に1つのアプリケーションしか動かせない)かつ文字入出力を中心とした操作体系が普通であった。1985年から1995年にかけてMS-DOSの上で動くWindows 1.0からWindows 3.xまで開発されたものの、パソコンのCPUシングルコア16ビット、十数MHzから三十数MHz、メインメモリが数百kBから十数MBといった性能の低さやグラフィック表示機能の貧弱さが原因で、ウィンドウの表示自体が重荷であり(パソコン向けにウィンドウアクセラレータという拡張カードなども発売された)、ワークステーションで行えるようなウィンドウ切り替えによる並行作業は実用的ではないと見做されていた。従って、性能を要求するソフト(ゲームソフトや資料作成用ソフトなど)についてはWindowsを停止し、MS-DOSで実行することが主流となっていた。この当時、パソコン自体が数十万円は下らない程に高価で、加えてコマンドなどの専門知識が必要であることも鑑みると、非IT企業や家庭への導入にはかなり特殊な理由が必要となり、パソコンの普及のためにはユーザーが技術的詳細に触れなくてもパソコンの能力が発揮できるOSが必要不可欠であったが直感的な操作を実現する上での性能不足は否めなかった。

しかし、1990年代前半のパソコン向け32ビットCPUの普及と動作周波数の向上とメインメモリの容量増加で状況が変わりつつあり、PC-UNIXの開発が開始されるなど、ワークステーションの真似事をパソコンに行わせることが実用的になりつつあった。そのような状況下で、企業・家庭を問わずパソコンを容易に扱えるようにするべくWindows 95の開発は進められた。Windows 95では家庭でもなんとか手が届く価格のパソコンにも搭載され始めた32ビットCPU(特にIntel 80386以降のIA-32系統のCPU)の機能を活かして、百万円を優に超えるほど高価なワークステーションで提供されていたマルチタスクマルチメディアインターネット接続機能などをパソコンでも動作可能な形で次々と取り込んで行き、あらゆる情報を統合して閲覧編集・整理・送受信できる個人所有可能なコンピュータを実現したことで、Windows 95では本当の意味でデジタル化された日常生活を実現可能にした。1995年当時、SunSGIのワークステーションや、クリエイターに人気の高級PCであるMacintoshと比較した場合のWindows 95搭載PCの価格の低さは世界に衝撃を与え、大ブームを引き起こした。ようやくGUIとインターネット接続機能が簡単に[注 2]使えるパソコンが庶民の手に届く価格(とはいっても日本では平均24万円台とまだ高額)になったことで、1990年代後半にはパソコン用OSのシェアで他を大きく引き離してトップになっていた(2009年10月にはインターネット上で使用されているクライアント市場シェアの約90%を得ている[15][16][17])。DirectXの搭載により、専用のアクセラレータが利用できるようになり、高品質な画面描画や音声出力が可能になった。Windows 95の時点で従来の主力OSであったMS-DOSは16ビットコードの互換機能としてWindowsの背後に隠蔽されるようになり、Windows 9x系の終了と共に開発が停止された。Windows 2000では一般向けでも完全な32ビットOSであるWindows NT系に移行した。

パソコン用OSとしては、マイクロソフト社自身によるオフィススイートの提供やインターネット対応は勿論のこと、SteamNetflixと言った一般向け娯楽配信サービスから、事務作業設計シミュレーション、ソフトウェア開発と言ったプロフェッショナル用途まで、多数のサードパーティーがアプリ開発に参画し、全ての用途を包括する環境が形成されたため、強力なプラットフォームに成長した。バージョンアップの過程では、MS-DOSに由来するカーネルの16ビットコードとシステムリソースの制約が原因でブルースクリーンが多発したり、処理の効率化が不十分で動作が激しく重いバージョンが幾つかリリースされ、ユーザーからも不評を買っていたが[18]、最新のWindows 11はOSとして成熟し、安定して軽快に動作するようになった。2025年10月時点の最新安定版は、デスクトップ版はWindows 11 バージョン 25H2サーバ版はWindows Server 2025エンベデッドシステム版は Windows 11 IoT Enterprise LTSC である。

Windowsの一般的な知名度は高いが、1960年代に開発が始まり、現代的なOSの始祖となったUNIX系OSとは全く異なる構造のOSであり、OSの歴史からすると特殊な存在であることには留意する必要がある。

製品展開

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2025年10月15日時点で、Windowsは次の製品系統が展開されている。

過去の製品
  • Windows 3.x - MS-DOS上で起動する16ビットWindows。Win32sを使用することで一部の32ビットアプリケーションを動かすことも出来た[19]
  • Windows 9x系 -Windows 3.1の後継で32ビット化された。Windows Meを最後にWindows XPなどのWindows NT系に一本化され、全開発・サポートが終了した。
  • Windows Mobile - Windows CEをベースにしたモバイル用OS。Windows Phoneの前身。
  • Windows Phone - スマートフォン用OS。Windows 10 Mobileに引き継がれ、現在は開発を終了している。
  • Windows CE(または、Windows Embedded Compact) - 組み込みシステム用。Windows 10 IoTに引き継がれた。
  • Windows 10 Mobile -スマートフォン専用で、OS単体では販売されない。Windows Phone 8.1の後継。現在はサポート終了済み。

バージョン一覧

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→詳細は「en:List of Microsoft Windows versions」を参照

パソコン向けの製品

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いわゆるクライアント向けの製品。

パソコン(クライアント)向けWindows
バージョン系列英語版日本語版備考
Window 1.0DOS1985年11月20日[20]1986年11月[21]
Windows 1.01DOS系1985年11月20日不明
Windows 1.02DOS系1986年5月不明
Windows 1.03DOS系1986年8月不明
Windows 1.04DOS系1987年4月不明
Window 2.0DOS系1987年12月9日1988年[22]10月
Windows 2.03DOS系1987年12月9日不明
Windows 2.10DOS系1988年5月27日不明
Windows 2.11DOS系1989年5月13日不明
Windows 3.0DOS系1990年5月22日1993年5月12日
Windows 3.0aDOS系1990年12月不明
Windows 3.0 with Multimedia Extensions 1.0DOS系1991年12月不明
Windows 3.1DOS系1992年4月6日不明
Windows 3.0bDOS系1993年不明
Windows 3.11DOS系1993年11月8日不明
Windows 3.2DOS系1993年11月22日不明
Windows NT 3.1NT系1993年7月27日1994年1月28日
Windows NT 3.5NT系1994年9月21日不明
Windows NT 3.5 Service Pack 1NT系不明不明
Windows NT 3.5 Service Pack 2NT系不明不明
Windows NT 3.51NT系1995年5月30日不明
Windows NT 3.51 Service Pack 1NT系不明不明
Windows NT 3.51 Service Pack 2NT系不明不明
Windows NT 3.51 Service Pack 3NT系不明不明
Windows NT 3.51 Service Pack 4NT系不明不明
Windows NT 3.51 Service Pack 5NT系不明不明
Windows NT 4.0NT系1996年8月24日不明
Windows NT 4.0 Service Pack 1NT系不明不明
Windows NT 4.0 Service Pack 2NT系不明不明
Windows NT 4.0 Service Pack 3NT系不明不明
Windows NT 4.0 Service Pack 4NT系不明不明
Windows NT 4.0 Service Pack 5NT系不明不明
Windows NT 4.0 Service Pack 6NT系不明不明
Windows NT 4.0 Service Pack 6aNT系不明不明
Windows 959x系1995年8月24日[23]1995年11月23日[23]
Windows 95 Service Pack 19x系1996年2月14日不明
Windows 95 OEM Service Release 19x系1996年2月14日不明
Windows 95 OEM Service Release 29x系1996年8月24日不明
Windows 95 OEM Service Release 2.19x系1997年8月27日不明
Windows 95 OEM Service Release 2.59x系1997年11月26日不明
Windows 989x系1998年6月25日[23]1998年7月25日[23]
Windows 989x系1998年6月25日不明
Windows 98 Service Pack 19x系不明不明
Windows 98 Second Edition9x系1999年5月5日不明
Windows 2000NT系1999年12月15日1999年12月24日
Windows 2000 Service Pack 1NT系不明不明
Windows 2000 Service Pack 2NT系不明不明
Windows 2000 Service Pack 3NT系不明不明
Windows 2000 Service Pack 4NT系不明不明
Windows Me9x系2000年9月14日[24]2000年9月23日[24]
Windows XPNT系2001年8月24日2001年9月6日
Windows XP Service Pack 1NT系2002年9月9日不明
Windows XP Service Pack 2NT系2004年8月25日不明
Windows XP Service Pack 3NT系2008年4月21日不明
Windows VistaNT系2006年11月30日2006年11月30日
Windows Vista Service Pack 1NT系2008年2月4日不明
Windows Vista Service Pack 2NT系2009年4月28日不明
Windows 7NT系2009年9月1日2009年9月1日
Windows 7 Service Pack 1NT系2011年2月9日不明
Windows 8NT系2012年8月16日2012年8月16日
Windows 8.1NT系2013年8月27日不明
Windows 8.1 UpdateNT系2014年4月8日不明
Windows 10 Version 1507NT系2015年7月29日2015年7月29日
Windows 10 Version 1511NT系2015年11月10日不明
Windows 10 Version 1607NT系2016年8月2日不明
Windows 10 Version 1703NT系2017年4月5日不明
Windows 10 Version 1709NT系2017年10月17日不明
Windows 10 Version 1803NT系2018年4月30日不明
Windows 10 Version 1809NT系2018年11月13日不明
Windows 10 Version 1903NT系2019年5月21日不明
Windows 10 Version 1909NT系2019年11月12日不明
Windows 10 Version 2004NT系2020年5月27日不明
Windows 10 Version 20H2NT系2020年10月20日不明
Windows 10 Version 21H1NT系2021年5月18日不明
Windows 10 Version 21H2NT系2021年11月16日不明
Windows 10 Version 22H2NT系2022年10月18日不明
Windows 11 Version 21H2NT系2021年10月5日2021年10月5日
Windows 11 Version 21H2NT系2021年10月5日不明
Windows 11 Version 22H2NT系2022年9月20日不明
Windows 11 Version 23H2NT系2023年10月31日不明
Windows 11 Version 24H2NT系2024年10月1日不明
Windows 11 version 25H2NT系2025年9月30日不明

サーバー向けの製品

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サーバー向けの製品
バージョン発売日ベースとなるWindows備考
Windows Server, Limited Edition2001年8月28日Windows 2000
Windows Server 20032003年8月24日Windows XP
Windows Server 2003 Service Pack 12005年3月30日Windows XP
Windows Server 2003 R22005年12月6日Windows XP
Windows Server 2003 Service Pack 22007年5月13日Windows XP
Windows Home Server2007年11月4日Windows XP
Windows Home Server Power Pack 12008年7月20日Windows XP
Windows Home Server Power Pack 22009年3月24日Windows XP
Windows Home Server Power Pack 32009年11月24日Windows XP
Windows Server 20082008年2月4日Windows Vista
Windows Server 2008 Service Pack 22009年5月26日Windows Vista
Windows Server 2008 R22009年7月22日Windows 7
Windows Server 2008 R2 Service Pack12011年2月9日Windows 7
Windows Home Server 20112011年4月6日Windows 7
Windows Server 20122012年8月1日Windows 8
Windows Server 2012 R22013年10月17日Windows 8.1
Windows Server 2012 R2 Update2014年4月8日Windows 8.1 Update
Windows Server 20162016年9月26日Windows 10
Windows Server Version 17092017年10月17日Windows 10
Windows Server Version 18032018年4月30日Windows 10
Windows Server 2019不明Windows 10
Windows Server Version 18092018年10月2日Windows 10
Windows Server Version 19032019年5月21日Windows 10
Windows Server Version 19092019年11月12日Windows 10
Windows Server Version 20042020年5月27日Windows 10
Windows Server Version 20H22020年10月20日Windows 10
Windows Server 20222021年9月18日Windows 10
Windows Server Version 21H22021年9月18日Windows 10
Windows Server 20252024年11月4日Windows 11
Windows Server Version 24H22024年11月4日Windows 11

組み込み機器向けの製品

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組み込み機器向けの製品としてWindows Embeddedと呼ばれる製品群が開発されていた。2015年からは後継となるWindows 10 IoTが開発されたが、現在はそちらもサポートが終了している。

組み込み機器向けの製品
バージョン発売日系列備考
Windows CE 1.01996年11月16日
Windows CE 1.01不明
Windows CE 2.01997年9月29日Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows CE 2.11不明Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows CE 3.02000年6月15日Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows CE 4.02002年1月7日Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows CE 4.1不明Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows CE 4.2不明Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows CE 5.02004年8月Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows CE 5.2不明Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows Embedded CE 6.02006年11月1日Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows Embedded CE 6.0 R32009年9月22日Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows Embedded Compact 7.02011年3月1日Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows Embedded Compact 20132013年6月Microsoft Windows Embedded CE (Windows Embedded)
Windows 10 IoT Version 15072015年8月10日Windows 10 IoT
Windows 10 IoT Version 15112015年12月3日Windows 10 IoT
Windows 10 IoT Version 16072016年8月Windows 10 IoT
Windows 10 IoT Version 17032017年4月Windows 10 IoT
Windows 10 IoT Version 17092017年10月Windows 10 IoT
Windows 10 IoT Version 18032018年4月Windows 10 IoT
Windows 10 IoT Version 18092018年10月Windows 10 IoT

モバイル機器向けの製品

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Windows Mobile向け
バージョン発売日対象機器備考
Pocket PC 20002000年4月19日Windows Mobile
Pocket PC 20022001年10月4日Windows Mobile
Windows Mobile 20032003年6月23日Windows Mobile
Windows Mobile 2003 Second Edition2004年3月24日Windows Mobile
Windows Mobile 5.02005年5月9日Windows Mobile
Windows Mobile 6.02007年2月12日Windows Mobile
Windows Mobile 6.12008年4月1日Windows Mobile
Windows Mobile 6.52009年5月11日Windows Mobile
Windows Phone 72010年11月8日Windows Phone
Windows Phone 82012年10月29日Windows Phone
Windows Phone 8.12014年4月10日Windows Phone
Windows 10 Mobile2015年11月16日Windows Phone


歴史

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→詳細は「Microsoft Windowsの歴代バージョンの比較」および「en:Microsoft Windows version history」を参照
Windows ファミリー 系列
Windows の歴史
発売年バージョン製品名
1985年1.01Windows 1.01
1986年1.03Windows 1.03
1987年2.03Windows 2.03
1988年2.1Windows 2.1
1988年2.0Windows/286 2.0
1988年2.1Windows/386 2.1
1990年3.0Windows 3.0
1992年3.1Windows 3.1
1993年3.11Windows For Workgroups 3.1
1993年NT 3.1Windows NT 3.1
1994年3.2Windows 3.2 (中国語版のみ)
1994年NT 3.5Windows NT 3.5
1995年NT 3.51Windows NT 3.51
1995年4.0Windows 95
1996年NT 4.0Windows NT 4.0
1996年CE 1.01Windows CE 1.01
1997年CE 2.0Windows CE 2.0
1997年CE 2.01Windows CE 2.01
1998年CE 2.10Windows CE 2.10
1998年CE 2.11Windows CE 2.11
1998年4.1Windows 98
1999年CE 2.12Windows CE 2.12
1999年4.1Windows 98 Second Edition
2000年NT 5.0Windows 2000
2000年4.9Windows Millennium Edition
2000年CE 3.0Windows CE 3.0
2001年NT 5.1Windows XP
2002年CE 4.1Windows CE 4.1
2002年NT 5.1Windows XP TabletPC, Media Center Edition
2003年NT 5.2Windows Server 2003
2003年NT 5.2Windows XP 64-bit Edition
2004年CE 5.0Windows CE 5.0
2005年NT 5.2Windows XP Professional x64 Edition
2005年NT 5.2Windows Server 2003 x64 Editions
2006年NT 5.1Windows Fundamentals for Legacy PCs
2006年CE 6.0Windows Embedded CE 6.0
2007年NT 6.0Windows Vista
2007年NT 6.0Windows Home Server
2008年NT 6.0Windows Server 2008
2009年NT 6.1Windows 7
2009年NT 6.1Windows Server 2008 R2
2011年CE 7.0Windows Embedded Compact 7
2011年NT 6.1Windows Home Server 2011
2012年NT 6.2Windows 8
2012年NT 6.2Windows RT
2012年NT 6.2Windows Server 2012
2012年NT 6.2Windows Phone 8
2013年CE 2013Windows Embedded Compact 2013
2013年NT 6.3Windows 8.1
2013年NT 6.3Windows RT 8.1
2013年NT 6.3Windows Server 2012 R2
2015年NT 10.0Windows 10
2015年NT 10.0Windows 10 Mobile
2015年NT 10.0Windows 10 IoT
2016年NT 10.0Windows Server 2016
2018年NT 10.0Windows Server 2019
2021年NT 10.0Windows 11
2021年NT 10.0Windows Server 2022
2024年NT 10.0Windows Server 2025
Windows 全体の出荷本数の推移
発売年出荷本数
1987年11月100万本突破
1992年2月900万本(業界推定)[25]
1992年4月1000万本突破
1995年1億本突破
1997年2億本突破
1999年3億2430万本

初期のバージョン

[編集]
→詳細は「Microsoft Windows 1.0」および「Microsoft Windows 2.0」を参照

Windowsは1981年9月に開始したInterface Managerというプロジェクトから始まる。1983年11月にWindowsが発表されたが、それから2年後の1985年11月までリリースされなかった[26]

Windows 1.0MS-DOS上で動くアプリケーションの一種でシェルに過ぎなかった。MS-DOSの扱える640KBコンベンショナルメモリをさらにWindowsのシステムに占有されたため、実際にアプリケーションを動かすためのフリーメモリがほとんど残らず実用には程遠かった。Windows 1.0は、複数のウィンドウを画面にウィンドウ自体を重ねて表示せずに、タイル状に表示した。ダイアログ ボックスだけは、ウィンドウに重ねて表示できた。

1987年にリリースされたWindows 2.0はウィンドウの重ね合わせが可能となった。MS-DOSから利用出来るメモリ容量を拡張するEMSメモリを利用することによって、一応は640KB以上のメインメモリが利用できるようになり、1.0に比べて実用性が大幅に高まった。しかし、ゲームなどの重いアプリケーションを実行するにはまだ実用的ではなかった。

1980年代のWindowsは機能だけ見た場合にはMS-DOSで動くウィンドウマネージャの一種であり、OSと呼ぶには不足している機能が多かった[27]

Windows 3.0と3.1

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→詳細は「Microsoft Windows 3.x」を参照

1990年に発売されたWindows 3.0は、操作感の改良やタスク管理、メモリ管理など、各種機能が網羅的に強化された。日本では、当時のDOS/Vの流行とともにその事実上の後継であるWindows 3.1が爆発的に売れるようになった。それまでは各アーキテクチャ毎に実質的に個別のアプリケーションソフトが必要だったが、パソコンのアーキテクチャの相違をWindowsで吸収することにより、一つの操作方法と一つのアプリケーションソフトが複数のアーキテクチャのパソコンで共有できるようになった。アーキテクチャそれぞれの強みは意味をなさなくなり、単純な性能と価格の比較でアーキテクチャの淘汰が行われた。1990年代後半に至ると、PC/AT互換機とその後継アーキテクチャが存続する事実上唯一のアーキテクチャとなった。

各社から発売される非純正のアプリケーションソフトも徐々に増え、不足していたWindowsに追加するネットワーク機能なども他社から供給されるようになってきた。1990年から1995年にかけて、Windows 3.0とWindows 3.1は全世界で1億台、日本国内でも400万台が出荷され、Windowsは事実上の標準の地位を確立した[28]。Windows 3.1ではオプションとしてWin32sが存在し、一部の32ビットアプリケーションが使用可能になった。

この当時、Windowsのようなウィンドウマネージャの実行自体が負荷の高い処理であり、ゲームなどのグラフィックを扱うアプリケーションではメインメモリが不足することから、MS-DOS専用の作品が多かった。リソース不足への対応として、アプリケーションの性質に応じてWindowsとMS-DOSを切り替えて利用しなければならず、まだ一般向けとは言い難いものがあった。

Windows 95 / 98 / 98SE / Me

[編集]
→詳細は「Windows 9x系」を参照

1995年秋にWindows 95が発売され、一般のパソコンでハイカラー(16ビットカラー)以上の[注 3]美麗なGUIを本格的に利用可能にしたことと、インターネット対応を謳ったことで世界的なヒット商品となった。Windows 3.xとは異なりOSの大部分が32ビット化されており、各アプリケーションが固有のメモリ空間を持つなど設計が大きく改善されているが、16ビットアプリケーションとの互換性のため不安定な面も残っていた。MS-DOSは起動時と32ビットドライバがない場合のレガシードライバとして使われるだけでOSそのものは原則としてMS-DOSを使用していない。Windows 3.1までのプログラムマネージャとファイルマネージャはWindows エクスプローラーに統合された。また、Windowsのスタートボタンなど新しいGUIや、TCP/IPなどのネットワーク機能を標準装備。16ビットアプリを除きほぼ完全なプリエンプティブ・マルチタスクが可能となった。MS-DOSはWindowsの背後に隠蔽され、DOSプロンプトやDOSモードへの切り替え以外では表に出て来なくなった。

Windows 95の成功により、競合したMac OSOS/2とのシェアの差は拡大した。特に日本ではネットワーク標準搭載のWindows for Workgroupsが発売されていなかったこともあり、Windows 95の発売された1995年は、パソコンやインターネットの普及の元年とも言われた。その後のWindowsシリーズではGUIは大きく変更されず、多くの操作においてWindows 95の操作性が基盤となった。

1998年にWindows 95にInternet Explorer 4.0の統合を行ったWindows 98がリリースされた。翌年にWindows 98の小改良を施したWindows 98 Second Edition (Windows 98 SE) がリリースされた。

2000年に最後のWindows 9x系であるWindows Meがリリースされた。Windows 9x系はWindows 98 SEを最後としてWindows NT系のWindows 2000に統合する計画もあったが、最終的にはWindows 2000は上級者向けとしてProfessionalエディションを一番下のエディションとして発売され、代わりにホームユーザー向けとしてWindows Meが発売された。

Windows 9x系のOSはMS-DOSを使用せずアプリケーションからハードウェアを直接アクセスすることも原則として使用できなくなったが、DOSプロンプト内など一定の条件で使用することも可能となっており、これは過去のソフトウェアとの互換性や処理負荷の軽減といったメリットをもたらしたが、不安定な動作を引き起こすことがありブルースクリーンが出てしまうような現象が度々発生した。

Windows NT系

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→詳細は「Windows NT系」を参照

NTは高可用性が要求されるビジネス向けの市場のためにリリースされた。Windows 9xの開発の終了により、9xの役割も要求されるようになった。最初にリリースされたWindows NT 3.1から、NT3.5(1994年)、NT3.51(1995年)、NT4.0(1996年)と、ほぼ1年ごとにリリースされた。2000年にWindows 2000がリリースされ、NTが消費者用としても以前に比べて採用されるようになった。2001年に消費者向けの用意された初めてのNTカーネル搭載のOSであるWindows XPがリリースされた。2003年にWindows Server 2003がリリースされた。それまでマイクロソフトはセキュリティ問題を軽視していたことで社会問題へと発展し、その回答として見た目などは変えずに全面的に作り直した[要出典]Windows XP Service Pack 2を提供することになった。

Windows XP Service Pack 2の開発と、1994年から利用していた内部システムの全面刷新に手間取り、それまで2、3年間隔で発売していたWindowsだったが、Windows XPの発売から5年が経過した2006年にWindows Vistaが、2008年にはWindows Server 2008がリリースされた。だがその後もXPは消費者を中心に人気を博し、ウェブ・トラフィックのシェアにおいては2015年にWindows 10がリリースされた後も拡大した。その6ヶ月後、ようやくXPのシェアはWindows 10に追い抜かれた。ちなみにその時点のトップはWindows 7である[29]

NTのGUIは、同時期にリリースされた消費者向けの製品と似たインタフェースを採用した。NTは用途や要求に対応するエディションが複数あり、Windows XPでは以前に比べて一気に増えた。

64ビットオペレーティングシステム

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Windows NT 3.1からNT 4.0まで対応していた、PowerPCDEC AlphaMIPSR400064ビットプロセッサとしても使用できたが、NTは32ビットプロセッサとして使用した。64ビット用も存在したが、出荷されなかった。

本格的に64ビットに対応したのは、Intel Itaniumからであり、Windows XP 64-Bit EditionとWindows Server 2003 for Itanium-based Systemが出荷された。これは主にサーバと高度な性能のワークステーション向けのリリースであり、それ以外は64ビットプラットフォームはなかった。しかし、AMD x86-64 が発表されると一般ユーザーが容易に64ビットに移行できる基礎環境が整い、OS単体での販売は行われなかったものの2005年にWindows XP Professional x64 EditionとWindows Server 2003 x64 Editionsがリリースされた[30]。x64に対応したことにより、ワークステーションとしてItaniumをサポートしていたWindows XP 64-Bit Editionは一切の対応を終了した。Windows Vistaでは64ビットに本格的に移行するためにそれまで一部に限られた出荷から、ユーザーのオーダーに応じた64ビットのディスクの送付、パッケージへの32ビット用と64ビット用の同時封入といった対応が始まった。サーバーエディションは32ビット版の提供がWindows Server 2008を最後に終わり、Windows Server 2008 R2からは64ビット版のみ提供されている。クライアントエディションでは32ビット版の提供はWindows 10で終わり、Windows 11では64ビット版のみ提供されている。

Windows CE

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→詳細は「Microsoft Windows Embedded CE」を参照

Windows CEは主に組み込み用途を中心とした用途で使用されており、モバイル端末カーナビゲーションシステム、セガ製ゲーム機のドリームキャストで採用されている。2020年までは、電子辞書Brainなどにも搭載されている。

特徴

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互換性
Windowsは各バージョン間で、アプリケーションプログラムや周辺機器の互換性を基本的には保っているが、細部では動作しないものもある。特に、過去の9x系とNT系の間、過去の16ビットAPI (Win16) と32ビットAPI (Win32) の間、2009年時点の32ビット版と64ビット版の間、Windows XPWindows Vistaの間、Windows 7Windows 8/8.1の間など。もっとも、Windows XPからWindows Vistaへの移行は順調に進まず、Windows 7では仮想マシンで古いバージョンとの互換性を確保する「Windows XPモード」が追加された(2014年4月8日(日本時間4月9日)を以ってWindows XPの延長サポート終了と同時にサポート終了)。
信頼性
Windowsの信頼性・安定性は、DOSアプリケーションや16ビットアプリケーションとの互換性が必要な3.xや9x系では多数の問題があったが、9x系と同時期に開発されていたNT系は当初から設計が大幅に異なり高い安定性を実現していた。また、Windowsは圧倒的にユーザー数が多く、コンピュータウイルスハッカークラッカー)の標的になりやすいOSと考えられている。このため、Windows 9x系やWindows XP以前のNT系の脆弱性は深刻な社会問題となり、Windows XP SP2やWindows Vistaではセキュリティに重点が置かれた改良がなされた。
セキュリティ
Windowsについては、他のOSに比べセキュリティホールが悪用される確率が高い。この理由として、シェアが大きく初心者からビジネスユーザーまでさまざまなユーザーがいることから、クラッカーの標的にされやすいこと、OS自体にセキュリティホールが出現しやすい構造上の問題があるなどの原因が指摘されている。Windowsパソコンに侵入するコンピュータウイルスを駆除するために作られたアンチウイルスソフトウェアの種類も多く、多くの場合、メーカー製パソコンでは無料体験版がプリインストールされている。また、マイクロソフト自体も無償で利用可能なMicrosoft Security EssentialsEnhanced Mitigation Experience Toolkitなどを提供している。
2001年の "Nimda" 騒ぎ以降、2003年のMSBlast英語版など、コンピュータウイルスやワームの被害は連続して発生しており、最近ではスパイウェアが問題になっている。Windows内の要素では、標準で搭載されているInternet Explorerウェブブラウザ)やOutlook Express電子メールクライアント)にセキュリティホールが発見されることが多い。また、ユーザー数・社員数ともに規模が大きい割りに対応が遅れることが多いマイクロソフト内の体質を原因と挙げる経済学者もいる[誰?]
また、Windowsにセキュリティホールが多発する理由に、Windows APIの設計の問題がある。Windows APIはオブジェクト指向を取り入れて、カーネルオブジェクトを保持している構造体やクラスのアドレスをハンドル値とし、ユーザープロセスに渡す。このため、ユーザーAPIから渡されたハンドル値が不正だったり、別のオブジェクトを指すハンドルにすり替えたりしてしまうと、保護されたカーネル空間というセキュリティを突破して、不正なアクセスをカーネル側で実行させることができてしまう。この問題はWindows NT 4.0の時代にあらゆるAPIで存在し得ることが発覚し、カーネル空間以外の場所に存在するオブジェクトを参照しないようセキュリティ修正が加えられた。
Windows Vistaでは、当初Windows APIに替わる新API、WinFXを中心に据えようという目論見がなされていた[31]。これはWindows APIが持つ欠点を解消する最も確実な手段と言える。しかし、この計画はユーザー側の賛同を得られず、マイクロソフトは撤回した。その代わり、Security Development LifecycleプロセスでWindows APIの弱点を洗い出して手当たり次第修正し、さらにWin32kやNTカーネルに組み込まれていたモジュールを切り離し、ユーザ空間で動作するWindowsサービスモジュールにすることでWindows APIの根本的な弱点を封じ込める修正を行った。この改修の成果は、Windows Vista発売以後、Windows Updateで提供された修正モジュールがWindows XPよりも少ないという形で現れている[32]。なお、Windows APIに替わるという計画はなくなったものの、WinFXは.NET Framework 3.0 としてWindows Vistaに搭載されている。
サービスパック
Windowsに発見されたセキュリティホールなどの不具合に対して、頻繁に修正モジュールがリリースされている。これらの修正モジュールの集成して動作検証したパッケージをService Pack(サービス パック 略称:SP)という形で発行している。最新のWindows 10では、発売体系の変更に伴いService Releaseに変更された。
SPを適用することによってセキュリティの強化、新機能の追加などのメリットを得られる。(例としてWindows VistaのSP2は適用することである程度動作が軽くなるという利点があった。ただし当時の主要メーカーのパソコンはCeleronが主流であったため、この限りではない)

ただし、システムに若干の改変を加えるために、一部のアプリケーションの動作に支障をきたすなど問題を引き起こすこともある。また、特定のサービスパックのバージョンに依存するソフトウェアも存在する。現にWindows XPにSPを導入したことが原因で、ヤマハ製のサウンドカードが搭載されたパソコンでサウンドが鳴らなくなるトラブルもあった[33]。これらの問題から、特に企業においては適用されないこともあるが、マイクロソフトは強く適用を推奨している。

また、Windows XP SP2には「Microsoft Windows XP Service Pack 2セキュリティ強化機能搭載」という正式名称が付けられている。これには、マイクロソフトはセキュリティに力を入れていなかったという従来の方針を転換し、今後はセキュリティを最重要課題としてユーザーの印象を変えていくという意味合いがある。マイクロソフトは、Service Packが適用されていないバージョンのみを指す場合に「RTM (Release To Manufacturing)」や「Gold」と表記する。
Sモード

Windows 10と11にはSモードという動作バージョンが存在する。Microsoft Storeでしかアプリがインストール出来ない他、コマンドプロンプト(cmd.exe)やレジストリーエディター(regedit.exe)が開かない[34]

ライセンス

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x86、x64版Windowsのライセンスの種類

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Windowsのバージョンやエディションなどによっては存在しない製品形態もある。

リテール版(フルインストール版とアップグレード版)
通常のWindows販売に用いられるもので、パッケージ版とダウンロード版とがあり、その価格がWindowsの通常価格となる。DSP版やOEM版とは違い、32ビット版と64ビット版のインストールディスク(Windows 7、およびWindows 8/8.1の各種パッケージ版での場合)、または32ビット版と64ビット版の各種インストールファイルを一つにまとめたUSBメモリ(Windows 10、およびWindows 11の各種パッケージ版での場合。ただし、Windows 11以降は64ビット版のみの提供)が同梱されており、ユーザーはその一方を自由に選択して使うことが可能。
DSP版(フルインストール版)
販売形態としてはWindowsを組込んだ製品を販売する業者向けのもの。ライセンス上の扱いはOEM版と同等で[35]、実際Windows XP MCE 2005でDSP版が発売されるまで自作PC市場では全てOEM版と呼ばれていた[36][37]。しかし、厳密にはDSP版はダウングレード権が無いという違いがある[38]。販売段階でなんらかの部品の付属品として購入する形態になっており、また付属品の対象にできる部品はいくつかの種類が規定されていて、その部品を組み込んだ状態でのみライセンスが有効となる。対象とした部品を破棄、あるいは破損し使用できなくなった場合、ライセンスも消滅する[39]
OEM
いわゆるパソコンメーカーの製品にプリインストールされたもの、パソコン本体から切り離して、別のパソコンで動かすことは禁じられている。この制限のため、OEM版は通常価格よりも大幅に安価で供給されている。ただし、パソコンの部品構成の変更についての制限は明言されていないため、マザーボード交換やケース交換を行ったうえでOEM版Windowsを利用し続ける事例は多い(パーツの入れ替えは、場合によってはテセウスの船と同様の矛盾が生じるため、賛否両論がある)。
ボリュームライセンス (VL) 版
大量導入時など複数本のライセンスを一括購入する販売形態。購入プログラムの形態により、最低購入数および価格が異なる。原則としてインストールディスクは付属せず、ダウンロード形式でマイクロソフト社のサイトよりインストールイメージを入手するか、別途メディアキットを購入する必要がある。「譲渡時にライセンス取得時に取得したものをすべてまとめて譲渡する」という規定があり、バラ売りはライセンス上、明確に禁じられている。購入者に制限はないため、個人でも購入ができる。また、ソフトウェアアシュアランスと呼ばれる、ダウングレードやライセンスモビリティ、期間中のアップグレード保証などに関する権利を追加出来る唯一のライセンス形態であり、それらが必要な利用形態ではこの形態での購入が必要となる。

このほか、MSDNサブスクリプション、TechNetサブスクリプションでもWindowsのライセンスが提供されている。ただし、それぞれソフトウェア開発・検証、Windowsの評価などと利用目的に制限がある。

緊急時におけるライセンスによる制限

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過去のWindowsにおいてはメディアやキーとライセンスは不可分であり、調達元が異なるものでの代用が難しかったため、Windowsの調達でもっとも一般的であるOEM版によるプレインストールPCなど、Windows標準のインストールメディアが付属しない調達形態ではリカバリなど一部の機能について使用に大きな制限があった。

この制限については、2017年現在のWindows 10ライセンスでは不可分とされる記述はなくなり、また、ダウングレード権においては任意の調達元のメディアやキーが利用できるなど、徐々に緩められている。

市場占有と問題

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市場シェア

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Windowsはパーソナルコンピュータ市場では、1990年代後半よりデファクトスタンダードの地位を得た。このため、対応するコンピュータ(メーカー)、周辺機器アプリケーションも多く、またユーザー数、操作方法の情報なども多い。Windowsが普及した背景には、マイクロソフト自身は一部の周辺機器を除いてハードウェアを製造せず多数のハードウェアメーカーへのOEM供給路線を続けたこと、ライバルのMacintoshOS/2の必要とするハードウェアが当時は高価だったこと、オフィスソフトであるMicrosoft Office(Office自体はMacintoshでも動作する)や専用のマルチメディアAPIであるDirectXで作成されたゲームプログラムが市場に広く受け入れられ、キラーアプリケーションとなったこと、20世紀末期から21世紀にかけてのダウンサイジングの潮流に乗ったこと、ネットワーク機能やPOSIXサブシステムなどの極めて少数のコンポーネントを除き、完全な独自設計となっており、Windows製品以外との互換性移植性が低く、他のプラットフォームへの移行が非常に困難であることなどが挙げられる。

近年はモバイル端末の進化により若い世代はあまり個人でパーソナルコンピュータを使用しなくなっており[40]、それらを含めたシェアに関しては比較的厳しい状況にある[41]

独占の問題

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Windowsはマイクロソフトによる独自仕様のソフトウェア製品(プロプライエタリソフトウェア)であり、その製品構成や販売手法をめぐり2009年時点でもいくつかの国で独占禁止法訴訟が起きている。独占の影響を回避するため、官公庁などの公的機関でLinuxなどオープンソースソフトウェアのOSの採用の動き[42]や、オープンフォーマットなどWindows専用のオフィスソフトに縛られないファイルフォーマットの採用の動きがあり、またOSの役割を低下させるクラウドコンピューティングなどの動きもある。上記のようなマイクロソフトによる独占状態の影響もあり、フリーソフトウェア財団は「自由なソフトウェア」というテーマを掲げ、BadVistaなどたびたび「脱Windowsキャンペーン」を行っている。

OS市場の独占によるマイクロソフトの強靭な企業体力や統一された操作性が功を奏し、従業員教育にかかるコストが低下したことや、同一系統のプラットフォーム間におけるアプリケーションの互換性がある程度確保されていることに加え、サービス水準合意 (SLA) を締結すれば、競合他社より高品質なサポートを受けることが出来るため、金融機関[注 4]などのインフラ系企業などを中心に独占状態による悪影響よりも良い影響のほうが大きいと考える者が多い。前述のメリットを活かし、さまざまな社会インフラの運用にも幅広く利用されているだけでなく、冒頭でも述べた通り、マイクロソフトによるほぼ完全な独自設計であることから他のOSとの互換性や移植性が非常に低く、非常に有用かつ代用が効かないアプリケーションや周辺機器を数多く抱える製品でもあるため、政財界からは電力会社公共交通機関などのインフラ産業と同等の扱いを受けることも珍しくない。いくつかの国や地域では、独占禁止法の適用除外の対象と見做され、政府機関との随意契約を締結するケースすら存在する[43][44][45]

また、日本や韓国など、いくつかの国や地域ではマイクロソフトとクライアントOSおよびウェブブラウザに関するSLA契約を独占的に締結しているだけでなく、2000年代頃においてはWindows APIを用いた専用のクライアントソフトやActiveXコントロールを用いていたため、電子政府サービスにWindowsと推奨ブラウザのInternet Explorerを用いるしかないという状況があった(Windowsマシンを持っていないユーザーは、ネットカフェや、街頭に設置されている専用の端末を用いてサービスを利用しなければならない)。

日本においては他社のOSやブラウザからのアクセスが原因で電子政府システムに障害が発生した場合には、民事および刑事上の責任を負う可能性がある[要出典]。日本国内の金融機関も、マイクロソフトと、OSやブラウザに関するSLAを独占的に締結している事業者が多く、指定以外のOSやブラウザのバグによる重大事故への対策の観点から、macOSLinuxスマートフォンなどからサービスを利用する行為を禁じている事例が少なくなかった。

Windowsに関係する資格

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マイクロソフト認定プロフェッショナル
マイクロソフト認定プロフェッショナル(Microsoft Certified ProfessionalMCP)はシステムエンジニアを対象にした資格制度。Windowsのネットワーク設計・構築・運用・保守や、Visual Studioを使ったアプリケーションの開発を主眼に据えた試験を行っている。
マイクロソフト認定アソシエイト
MCPが技術者向けの資格であるのに対し、マイクロソフト認定アソシエイト(Microsoft Certified AssociateMCA)はIT営業職やオペレーター職など、一般的なIT関連職層を対象にした技術認定資格といえる。日本のみでかつて実施されていた資格制度である。開始当初はMCA Platform(プラットフォーム)、MCA Database(データベース)、MCA Application(アプリケーション)の合計3科目であったが、2004年4月の改定でMCA Security(セキュリティ)の1科目が追加された。全科目に合格するとMCA Master と呼ばれる。2013年12月27日にプロメトリックによる試験配信が終了した。後継としてはマイクロソフトテクノロジーアソシエイト英語版 (MTA) がある[46]
マイクロソフト認定アプリケーションスペシャリスト
マイクロソフト認定デスクトップサポートテクニシャン

脚注

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[脚注の使い方]

注釈

[編集]
  1. ^かつては非公式のパッケージ管理システムであったが、Windows 10よりマイクロソフト公式となりOSに組み込まれた。
  2. ^とは言ってもまだ様々な側面で整備され切っておらず、USBやWi-Fiもなく、端子の規格、ドライバのインストール、インターネット接続設定など覚えることは多く、周辺機器の相性問題も多発した。パソコン通信やインターネットでフリーソフト配布は行われていたが、当時としてはダウンロードという行為自体が専門的過ぎたため、一般人にとって、ソフトウェアの入手方法は店頭販売の雑誌やパッケージに頼るしかなかった。
  3. ^Windows 3.xでもグラフィックボードとドライバ次第ではハイカラーやフルカラーも利用できたが、不安定になりやすいという問題があった。ハイカラーやフルカラーではプログラムマネージャの登録アイコンもそれだけ多色のデータとして扱うことになるため、アイコンをたくさん登録したプログラムマネージャは16ビット(メモリ64KB)のリソース制限に抵触しやすくなり、トラブルの元となった。
  4. ^WindowsやIEのバグに起因するシステムトラブルが原因で取引金額に狂いが生じたり、残高データが滅失するなどの金銭的損害が発生した場合であっても、適切なSLA契約を締結していれば、マイクロソフトの企業体力により納得できる金額の補償を受けられる可能性があるため。

出典

[編集]
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  3. ^“February 10, 2026—KB5077181 (OS Builds 26200.7840 and 26100.7840)”.Microsoft Support (英語).Microsoft. 10 February 2026. 2026年2月10日閲覧.
  4. ^“February 10, 2026—KB5077181 (OS Builds 26200.7840 and 26100.7840)”.Microsoft Support (英語).Microsoft. 24 January 2026. 2026年2月10日閲覧.
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  8. ^“Releasing Windows 11 Builds 26100.7918 and 26200.7918 to the Release Preview Channel”.Windows Insider Blog (英語).Microsoft. 17 February 2026. 2026年2月17日閲覧.
  9. ^[管理人のテック雑記帳 Windows編(2) Windows 1.xの話]”. [管理人のテック雑記帳] Windows編(2) Windows 1.xの話. 2021年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月29日閲覧。
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関連項目

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ウィキポータル コンピュータ
ポータル オペレーティングシステム

外部リンク

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ウィキブックスにWindows入門関連の解説書・教科書があります。
ウィキメディア・コモンズには、Microsoft Windowsに関連するメディアおよびカテゴリがあります。
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