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ISO 31-1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ISO 31-1は、時間及び空間に関するとその単位について定めた国際標準化機構(ISO)の国際規格で、ISO 31の一部である。

2006年に発行されたISO 80000-3によって置き換えられ、ISO 31-1は廃止された[1]

日本工業規格(JIS)では JIS Z 8202-1:2000 が相当する。2014年に ISO 80000-3 に相当する JIS Z 8000-3:2014 が発行され、 JIS Z 8202-1:2000 は廃止された。

定義

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ISO 31-1では以下の量・単位の名前と記号が定義されている。なお、名称と定義の日本語訳はJIS Z 8202-1に拠る。

単位備考
名称記号名称記号定義
角度平面角α,β,γ,ϑ,φラジアンrad1 rad = 1 mm = 1
°1° =π180 radこれら上付き形の単位記号と数値との間は間隔を開けない。度は、十進法による分割が望ましい(例: 12°30′よりも12.5°)。
1′ = (160
1″ = (160)′
立体角Ωステラジアンsr1 sr = 1  = 1
長さl,Lメートルmメートルは、1299 792 458秒の時間に光が真空中を伝わる行程の長さ(光速を参照)
b
高さh
厚さd,δ
半径r,R
直径d,D
行程の長さ英語版変位ベクトルs,s
距離d,r
デカルト座標x,y,z
曲率半径英語版ϱ
曲率ϰ毎メートルm−1ϰ=1ϱ
面積A平方メートル単位アール(1 a = 100 m²)とヘクタール(1 ha = 100 a)、農地の面積を表すのに用いる。
体積V立方メートル
リットルL, l1 L = 1 dm³いくつかのフォントで小文字の"l"が数字の"1"と区別がつかないため、大文字のLの方が望ましい。
時間時間間隔継続期間ts

秒は、セシウム133の原子の基底状態の二つの超微細構造の間の遷移に対応する放射の周期の9 192 631 770 倍の継続時間

時刻の表現法は、ISO 8601で定められている。
min1 min = 60 s
時間h1 h = 60 min = 3 600 s
d1 d = 24 h = 86 400 s
角速度ωラジアン毎秒radsω=dφdt
角加速度αラジアン毎秒毎秒radα=dωdt
速度速さv(一般),
v(速度ベクトル),
c(波の伝播速度),
u,v,w(速度cの成分)
メートル毎秒ms
キロメートル毎時kmh
加速度・加速度ベクトルa,aメートル毎秒毎秒mg = 9.80665 m
自由落下の加速度重力の加速度g

附属書 A

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ISO 31-1の附属書 Aには、時間と空間に関するフートポンド及びを基本とする単位(ヤード・ポンド法)が列挙されている。

附属書 B

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附属書 Bには、時間と空間に関するその他の非SIの単位として、グラード光年天文単位パーセク回帰年ガルが挙げられている。

出典

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  1. ^ISO 31-1:1992 - Quantities and units -- Part 1: Space and time”. 国際標準化機構. 2016年2月5日閲覧。

外部リンク

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国際規格
過去の規格
物理学
時計学
考古学と地質学
天文年代学
時間の単位
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