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γ-ヒドロキシ酪酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
GHBから転送)
γ-ヒドロキシ酪酸
IUPAC命名法による物質名
  • 4-Hydroxybutanoic acid
臨床データ
胎児危険度分類
  • B
法的規制
薬物動態データ
生物学的利用能25% (経口)
代謝95%、主に代謝
半減期30 - 60 分
排泄5%、排泄
データベースID
CAS番号
591-81-1
ATCコードN01AX11 (WHO)
PubChemCID:3037032
DrugBank?
KEGGC00989
化学的データ
化学式
C4H8O3
分子量104.11 g/mol (GHB)
126.09 g/mol (ナトリウム塩)
  • OCCCC(=O)O
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γ-ヒドロキシ酪酸(ガンマヒドロキシらくさん、:Gamma-Hydroxybutyric Acid、略称:GHB)はヒドロキシ酸の一種。中枢神経系の抑制効果を持つ。ワイン、牛肉、小さな柑橘類などの食品に存在する事が知られる[1]。多くの国で違法ドラッグとして規制されているが[2]、ナルコレプシーや不眠症、うつ病の治療効果を持ち、アメリカやカナダ、ニュージランド、オーストラリア、多くの欧州諸国では治療目的で認可を受けている[3]

概要

[編集]

2002年に、ナルコレプシーの治療薬としてFDAに認可された。2012年現在、ナルコレプシーアルコール依存症の治療薬として使用されている[4]。この場合はプロドラッグとしてナトリウムオキシベートの形で販売される(商品名: Xyrem)。近年になって[いつ?]睡眠薬や脱法ドラッグとして使われるようになったことから、2001年平成13年11月25日以降、麻薬指定され「麻薬及び向精神薬取締法」により、無資格者による輸入、輸出、製造、製剤、小分け、譲り受け、譲り渡し、所持、施用が禁止された。睡眠作用・性欲増強作用を持つために、性犯罪への悪用が目立つとされ、日本における規制のきっかけとなった[5]。海外製の媚薬に含有されることもあり[5]、過量投与で痙攣や意識障害が起きる[5]2017年9月21日には、自宅で製造したとして逮捕者が出た[要出典]

特記事項

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  • 法律に基づく名称では「四―ヒドロキシ酪酸」と記述する。麻薬指定された当初、官報に「三―ヒドロキシ酪酸(別名GHB)及びその塩類」と記載、公布されたがこれは完全な誤りである。その後、第153回国会(平成13年)で間違いが指摘され「四―ヒドロキシ酪酸」に訂正された。[6]

出典

[編集]
[脚注の使い方]
  1. ^Weil, Andrew; Winifred Rosen (1993). “Depressants”. From Chocolate to Morphine (2nd ed.). Boston/New York: Houghton Mifflin Company. p. 77. ISBN 0-395-66079-3 
  2. ^Erowid GHB Vault : Legal Status.
  3. ^Sodium Oxybate: MedlinePlus Drug Information”. Nlm.nih.gov (2010年7月28日). 2010年8月1日閲覧。
  4. ^GHB history, GHB discovery, early GHB use till now”. 2012年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月11日閲覧。
  5. ^abc市販用「媚薬」から麻薬成分=密輸容疑、販売業者ら逮捕―厚生局 時事通信 2015年11月10日(火)19時52分配信
  6. ^衆議院会議録情報 第153回国会 厚生労働委員会 第13号”. kokkai.ndl.go.jp. 2019年7月15日閲覧。
抗ヒスタミン薬
H1R
作動薬
第一世代
その他
抗精神病薬s
混合MOA
定型
非定型
その他
Channel blocker
解離性麻酔薬
NMDAR
拮抗薬s
Arylcyclohexylamine
モルフィナン
機能的アンタゴニスト
その他
GABA作動
アルコール
バルビツール酸系
ベンゾジアゼピン
Carbamate
GABA類似体
非ベンゾジアゼピン系
Piperidinedione
プロピルフェノール
Quinazolinone
その他
グリシン作動性
麻薬
MOR作動薬
オピエート
オピオイド
Sympatholytic
α/β-ARmodulators
α遮断薬
β遮断薬
その他
その他
GABAA
アゴニスト/PAM
アルコール:
バルビツール酸系:
ベンゾジアゼピン系:
カルバマート:
神経刺激性ステロイド:
非ベンゾジアゼピン系:
フェノール系:
ピペリジンジオン系:
キナゾリノン系:
吸入麻酔薬
その他:
GABAB
アゴニスト
H1インバース
アゴニスト
抗ヒスタミン系:
抗うつ薬
抗精神病薬
α1-アドレナリン
アンタゴニスト
抗うつ薬
抗精神病薬
その他:
α2-アドレナリン受容体
アゴニスト
5-HT2A
アンタゴニスト
抗うつ薬
抗精神病薬
その他:
メラトニン
アゴニスト
オレキシン
アンタゴニスト
その他
カテゴリCategory:睡眠薬
典拠管理データベース: 国立図書館ウィキデータを編集
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