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Intel Celeron

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Celeron Dから転送)
曖昧さ回避Celeron」はこの項目へ転送されています。2010年以降にリリースされた製品については「Intel Celeron (2010年)」をご覧ください。
一部記述の掲載記事移動のお知らせ:本項では、P6 世代 から Core 世代 までのモデルを記述しています。Nehalem 以降とSoC用モデルの記述は、Intel Celeron (2010年)に移動されました。
Celeron
Intel Celeronのロゴ
生産時期1998年4月から
生産者インテル
プロセスルール250nm から 45nm
アーキテクチャx86
マイクロアーキテクチャP6
NetBurst
Pentium M
Core
命令セットIA-32, Intel 64
コア数1から2
(スレッド数:1から2)
ソケットSlot 1
Socket 615
Socket 370
Socket 495
Socket 478
Socket 479
Socket M
Socket P
LGA771
LGA775
コードネームCovington
Dixon
Mendocino
Coppermine
Tualatin
Willamette
Northwood
Prescott
CedarMill
Banias
Dothan
Yonah
Sossaman
Merom
Conroe
Allendale
Penryn
Wolfdale
次世代プロセッサCeleron (2010)
テンプレートを表示

Intel Celeron(インテル セレロン)はインテルx86アーキテクチャマイクロプロセッサのうち、低価格(エントリー、ローエンド、廉価)PC向けの マイクロプロセッサに与えられるブランド名である[1]

概要

[編集]
Celeron 266MHz (Slot1タイプ)

1998年4月にPentium II の廉価(もしくは低価格)版として登場し[2]Pentium IIIPentium 4Pentium MIntel Core と、それぞれの製品とともに発売されてきた。

インテルはこれまで、新しいマイクロアーキテクチャのプロセッサの発売と共に、旧世代のアーキテクチャのプロセッサの価格を大幅に値下げすることで、競合するプロセッサメーカーの販売機会を奪ってきた。これによりCPU市場のシェアを高めると共に高い収益性を維持できた。

しかしPentium II世代になって登場したAMDK6プロセッサは、Pentium IIに劣らない処理性能を持つまでになり、前世代製品であるMMX Pentiumプロセッサの価格を値下げしただけでは競合メーカーを抑えることは難しくなっていた。そこで高収益品の価格を維持するとともに競合メーカーと張り合えるだけの処理性能かつ安価な製品が必要となり、上位製品と同等のアーキテクチャを持つ低価格品として発売されたものである。

2003年頃までのインテルは基本的にデスクトップパソコン用とノートパソコン用で共通のマイクロアーキテクチャを採用しており、Celeronについてもデスクトップ用「Celeron」とノート用「モバイルCeleron」で共通のコアであった。しかし2004年頃、インテルが Pentium 4 向けに開発したNetBurstマイクロアーキテクチャは消費電力が高くなりすぎたため、モバイル用として従来品のPentium IIIに近いマイクロアーキテクチャを持つ Pentium M を開発せざるを得なくなった。これにより Celeron もデスクトップ用「Celeron D」とモバイル用「Celeron M」でそれぞれ別のアーキテクチャとなった。その後、デスクトップとモバイルの両用が可能なCoreマイクロアーキテクチャが開発されたことで再びアーキテクチャが統合され、2007年6月ごろから再び共通の「Celeron」へと再命名された。その後はデスクトップ用とモバイル用はプロセッサー・ナンバーで区別されるようになっている。

「Core i」ブランド登場以降のCeleronについてはIntel Celeron (2010年)を参照。

デスクトップ向けラインナップ

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P6 世代

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Pentium ProからPentium IIIまで採用されたP6マイクロアーキテクチャを採用したもので、原則としてPentium IIおよびPentium IIIと同じSlot 1およびSocket 370のプラットフォームを用いる。

Covington

Covingtonは 0.25μm版プロセスの最初のCeleronで、L2キャッシュメモリを持たない。実態は同世代のDeschutesのコア部分である。パッケージは、Pentium IIのカートリッジから基板のみを取り出したS.E.P.P.形状を採用。製造原価を抑えるためL2キャッシュを取り除いたために、L2キャッシュに依存するアプリケーションではPentium IIと比べ処理性能が低下したため、発表当初は不評だった。急きょ投入が決まった急造品の性格が強く、次期のCeleronの発売が行われたことから2製品を投入するのみに留まった。

日本のマニアユーザーにより、CPU本体のパッケージから出ている「とあるピン」との結線を切断しジャンパを1本飛ばすだけで、Pentium II同様に2CPUでのSMPが可能であることが発見され、安価なCeleronでのデュアルプロセッサブームの基となった。また、L2キャッシュを持たないため、L2キャッシュが原因で動作クロックを上げられないPentium IIと比べ、オーバークロックして動作させる余地が大きい。オーバークロックを行った場合、L2キャッシュが効果を発揮しにくい用途においては、本来Pentium IIの廉価版であるはずのCeleronの方が、処理速度が速くしかも安価なシステムを構築できることがマニアユーザーの間で注目され、以降のCeleronブームと、オーバークロックブームの火付け役となった。

Covington
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)0.3N/A18.566
0.2616.6
Mendocino
Celeron 300A MHz
Celeron 400 MHz

Mendocinoは0.25μm版プロセスで製造されたL2キャッシュ統合型Celeronで、128KBのL2キャッシュをコア内に内蔵する。Dixonと呼ばれるMobile Pentium IIがベースになっている。L2キャッシュはコアの1/2の速度で動作するPentium IIとは異なり、コアと等速で動作しライトスルー動作となっている。Covingtonに比べ処理性能的に同程度の動作クロックのPentium IIにそれほど劣らない。

L2キャッシュがCPUコアに内蔵された結果、マザーボードの製造原価を押し上げているSlot 1である必然性がなくなり、製造費用削減を重視したSocket 370版も登場した。やがてSocket 370対応マザーボードや、従来のSlot 1にSocket 370版Celeronを取り付ける変換アダプタの普及に伴ってSocket 370版が主流となり、466MHz以降ではSlot 1版がラインナップから消えた。Covingtonと同じく細工をすることでSMP機能を復活することが可能で、Socket 370版ではCPU本体に細工を加えずにSMP動作させることも可能となっていた。これを受けて、台湾の各マザーボードメーカーがSocket 370版のCeleronをSlot 1に装着する変換ボードには、軒並みSMP動作可能な設定を行うジャンパを追加して発売されるようになった。中でもAbit社からSocket 370版のMendocino以外では使用できないデュアルプロセッサのマザーボードBP6が発売されるなど、Dual Celeronブームが起こった。Covington同様、CPUを細工することで容易にオーバークロックが出来たため、引き続きオーバークロックに挑む人が増えた。

Mendocino
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)0.430.12524.166
0.423.7
0.3621.7
0.3319.7
0.317.8
Mendocino
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)0.530.12528.366
0.527
0.4625.7
0.4324.1
0.423.7
0.3621.7
0.3319.7
0.317.8
Coppermine
Celeron 600MHz

Coppermine-128Kは0.18μm版Celeronで、128KBのL2キャッシュをコア内に内蔵する。実態は第二世代Pentium IIIであるCoppermineのL2キャッシュを半減し、デバイスに対してデータ転送などを要求してからその結果が返送されるまでの遅延時間(レイテンシ)を意図的に高くしたものである。Pentium IIIをベースとすることでCeleronでもSSE命令セットに対応するようになった。Pentium IIIには存在していたSlot 1版は発売されず、全製品がSocket 370版である。

この製品以降のCPUは、対称型マルチプロセッサ(Symmetric Multi Processor:SMP)動作機能が最初から不可能になっている。Coppermineのうち、初期のPentium III自体に本来備わっているはずのSMP機能が実装されていなかった。また、Coppermineの構造上、CPUコアが剥き出しのため、自作ユーザーの間でヒートシンクなどの装着時、コアの四隅に過大な力が加わり、コア自体を破壊してしまう「コア欠け」になる被害報告が続出した。ユーザーの過失による物理的破損となるため、初期不良保証や製品保証を受けることが出来なかった。この問題を受け、末期ロットのCoppermineコア以降、モバイル向けを除くCPUの構造ではヒートスプレッダが多く採用されることになった。

Coppermine
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)1.10.12533100
1.029
0.9528
0.926.7
0.8525.7
0.820.8
0.762066
0.7323.6
0.718.3
0.6617.5
0.6316.5
0.615.8
0.5619.2
0.5314
Timna

競合企業の低価格市場向け製品の成功により、Intelはより低価格なCeleronの発売企画を計画し、Coppermineを基本設計にメモリコントローラなどを統合したプロセッサTimnaおよびグラフィックス統合版Timna+を開発した。しかしTimnaに統合したメモリコントローラで利用できるメモリはDirectRDRAMのみであり、Direct RDRAMのメモリモジュール自体の発売価格がインテルの予想に反し安くならなかったことから、Timnaは低価格帯パソコンには不適合と判断され計画自体は中止された。0.25μm版MMX Pentium (Tilamook) の後にTimnaとTimna+の設計を担当することで経験を積んだIntelのイスラエルの開発チームは、後のPentium Mとそれに続くCoreマイクロアーキテクチャの開発を担当することとなった。

Tualatin
Celeron 1.4GHz

Tualatin-256Kは0.13μm版Celeronで、256KBのL2キャッシュをコア内に内蔵する。第三世代Pentium IIIであるTualatinと実質同じものであるが、FSBは100MHzに抑えることでL2キャッシュのデバイスに対してデータ転送などを要求してからその結果が返送されるまでの遅延時間(レイテンシ)も大きく設定されている。SMP動作は無効になっている。

Tualatin
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)1.50.25100
1.434.8
1.333.4
1.232.1
1.128.9
1.027.8
0.934.8

NetBurst 世代

[編集]

Pentium 4のアーキテクチャであるNetBurstマイクロアーキテクチャを採用したCeleron。Socket 478プラットフォームを用いる。

Willamette

Willamette-128Kは第一世代Pentium 4であるWillametteベースのCeleronで、128KBのL2キャッシュをコア内に内蔵し、180nmプロセスで製造される。Willametteコアと共に登場したSocket 423が不具合で早々と廃止されたため、Socket 478のみを採用している。L2キャッシュは、TualatinコアのCeleronと比べ半減しているが、デバイスに対してデータ転送などを要求してからその結果が返送されるまでの遅延時間(レイテンシ)はPentium 4と同じになった。

Pentium 4が130nmプロセスのNorthwoodへ移行したことで余剰となった180nmプロセスの製造ラインを活用し、NetBurstマイクロアーキテクチャで追加されたSSE2命令セットの普及を狙った戦略的な商品であったが、Tualatinと比較して製造原価が高いうえ、動作クロックの割に処理性能が見劣りすること、発熱量の多いNetBurstマイクロアーキテクチャであること、などが相まって市場の評判は芳しくなかった。拡充されていった130nmプロセスの製造ラインに余裕が出てくるとすぐ後継のNorthwoodへと移行し、製品としては短命だった。

Willamette
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)2.00.12571.2400
1.9
1.866.1
1.763.5
1.6
1.5
Northwood
Celeron 2GHz

Northwood-128Kは第二世代Pentium 4であるNorthwoodベースのCeleronで、128KBのL2キャッシュをコア内に内蔵する。L2キャッシュはNorthwoodコアのPentium 4の4分の1となっており、処理性能そのものはそれだけ劣っている。ただし、WillametteベースのCeleronと比べ、消費電力は低減されている。デバイスに対してデータ転送などを要求してからその結果が返送されるまでの遅延時間(レイテンシ)がPentium 4と同じなのはWillametteコアのCeleronと同様である。

Northwood
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)2.80.12568.4400
2.766.8
2.662.6
2.561
2.459.8
2.358.3
2.257.1
2.155.5
2.052.8
1.866.1
1.6
Prescott

Prescott-V (Prescott-256K) は第三世代Pentium 4であるPrescottベースで設計され、Celeron Dと呼ばれる。90nmプロセスで製造され、256KBのL2キャッシュをコア内に内蔵する。FSBは533MHz。キャッシュメモリとFSBが同時に強化された結果、NorthwoodベースのCeleronと比べると、処理性能そのものは大きく改善されている。

3.60GHzまでの製品が販売された。Socket 478版とLGA 775版が存在する。プロセッサーナンバーが重複しているものはLGA775の製品に「J」が付けられており判別が可能となっている。LGA 775版はバッファオーバーランを利用した攻撃プログラムの実行を防止するExecute Disable Bit(NXビット)に対応しているほか、一部の製品では64bit拡張であるIntel 64にも対応している。

Prescott
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron D3501 (1)3.20.2573533
3453.06
3402.93
3352.8
3302.66
3252.53
3202.4
3152.26
3102.13
Prescott
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron D3551 (1)3.330.2584533
3513.2
350J3.273
3463.0684
345J3.06
3412.93
340J2.93
3362.8
335J2.8
3352.873
3312.6684
330J2.66
3302.6673
3262.5384
325J2.53
3252.53
3202.4
3152.2673
CedarMill

Pentium 4が65nmの製造プロセスで製造されるCedarMillに移行したことに伴い、Celeron DもまたCedarMill-V (CedarMill-512K) との開発呼称の65nm版が発売された。性能はL2キャッシュが512KBへ倍増された以外は最後期のPrescott-Vと同一仕様である。熱設計電力(TDP)は84W版と65W版が存在する。

CedarMill
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron D3651 (1)3.60.565533
3603.46
3563.3386
3523.2
3473.06

Core 世代

[編集]
Conroe
Celeron 420 1.60 GHz (Conroe-L)

Conroe-Lは2007年6月3日に発表された製品。Coreマイクロアーキテクチャによるデスクトップ向けで、シングルコアである。

Conroe-L
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron4501 (1)2.20.535800
4402.0
4301.8
4201.6
Conroe-CL

Conroe-CLはCeleronブランドで唯一のLGA771仕様で、シングルコア。シングルソケットのi5100チップセットを用いたサーバに組み込まれ使用された。

Conroe-CL
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron4451 (1)1.860.5651066
Allendale

Allendale-512KはCeleronシリーズで初めてデュアルコアを採用した製品で、デスクトップ向けCPU。L2キャッシュの容量を減らすことで、Core 2 Duo最廉価版となっており、同じCore 2 Duoの廉価版であるPentium Dual-CoreよりもさらにL2キャッシュの容量が減らされた結果、512KBとなっている。

Allendale
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
CeleronE16002 (2)2.40.565800
E15002.2
E14002.0
E12001.6
Wolfdale

WolfdaleはLGA775のCeleronで初めて仮想化技術 (Intel VT) に対応した製品で、45nmプロセスルールで製造される。L2キャッシュの容量がE1000系の倍になっているのが特徴である。

Wolfdale
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
CeleronE35002 (2)2.7165800
E34002.6
E33002.5
E32002.4

サーバー向けラインナップ

[編集]

Pentium M 世代

[編集]
Sossaman

Value Sossamanは組込機器及びブレードサーバ向け。Dual Core Xeon LV Sossaman の片方のコアを無効化したもの。E7520及びi3100チップセットに対応。OEM向け販売のみで、単品での入手は困難。

Socket Mに対応するが Celeron M の呼称を付けずに発売された、インテルアーカイブでのシリーズ名は「Intel® Celeron® Processors with 667 MHz FSB」と表記されている。

Sossaman
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)1.83127667
1.66

モバイル向けラインナップ

[編集]

P6 世代

[編集]
Dixon

Dixon-128KはモバイルPentium IIDixonコアのL2キャッシュを半減(128 KB 内蔵)したCPUである。

Dixon
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)0.460.12520.766
0.4319.4
0.413.8
0.3613.1
0.3311.8
0.3
0.269.8
LV 0.267.9
Coppermine
モバイルCeleron 750 MHz

Coppermine-128Kはコア電圧等以外の大まかな処理性能はデスクトップ版と同等である。しかし、SpeedStepテクノロジには対応しない。

Coppermine
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)0.90.12524100
0.8518.8
0.817.6
0.7515.8
0.715
0.6514
0.613
0.5518.4
0.516.8
0.4515.5
LV 0.614.4
LV 0.512.2
LV 0.46.5
ULV 0.69.7
ULV 0.58.1
Coppermine-T
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)0.930.12520.6133
0.8623.3
0.822
0.7320.6
Tualatin

Tualatin-256Kはコア電圧等以外の大まかな処理性能はデスクトップ版と同等である。しかし、Coppermine-128k同様にSpeedStepテクノロジは対応していない。

Tualatin
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)1.330.2519133
1.2622
1.224.4
1.1323.8
1.0623.2
1.022
LV 0.869.6
LV 0.7311.2
LV 0.66
ULV 0.87
ULV 0.73
LV 0.6510.6100
ULV 0.77
ULV 0.658.3

NetBurst 世代

[編集]
Northwood
MobileCeleron 2.2GHz Northwood-256K

Northwood-256KはNorthwoodベースのモバイルCeleron。デスクトップ向けのNorthwoodと違い、L2キャッシュが256KBとなっている。モバイルPentium IIIベースのモバイルCeleronと同じくSpeedStepテクノロジは対応していない。

Northwood
Northwood-M
ブランドCPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron1 (1)2.50.2535400
2.4
2.2
2.032
1.830
1.7
1.6
1.5
1.4
1.220.8

Pentium M 世代

[編集]
Banias
Celeron M 1.2GHz Banias-512K

ノートPC向けCPUPentium Mに使われているBaniasコアのL2キャッシュのうち半分を無効化することで1MBから512KBへと削減し、省電力制御である拡張版SpeedStep (EIST)を省略したCPUである。Celeron Mの名称が一般的である。

プロセッサー・ナンバー制が導入される以前から発売されていた600 / 800MHzで動作する超低電圧版は、プロセッサ・ナンバーではなくモバイルCeleron 600A MHz / 800A MHzの名称で販売された。一方で、310、333についてはIntel発行の公式資料でもプロセッサーナンバーが無く、単純に動作周波数で表記されている場合がある。

対応チップセットは855GM/855GME/852GM

Banias
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron M3401 (1)1.50.524.5400
3301.4
3201.3
3101.2
ULV 3330.97
ULV 0.8
ULV 0.6
Dothan
Celeron M 360J Dothan-1M

Dothanコアを採用したPentium Mから差別化でL2キャッシュの半分を無効化して1MBに減量したもの。番号末尾にJがつくものと、370,380,390はExecute Disable Bit(NXビット)が有効になっている。このほかに、より低消費電力化するために、L2キャッシュを1MBから512KBへと半減させたモデルも存在する。

これと同様に90nmプロセスのDothanコアPentium M(ULV版)のL2キャッシュを512KBに制限したバリエーションとしては他にもIntel A100/A110 (コードネームStealey)が後にLPIAカテゴリの最初のシリーズとして開発されており、パッケージングは異なるものの本コアの派生品と指摘されている[3]。ただしこちらは対応チップセットが次世代の945系で、Coreアーキテクチャ(からVTやx64を省略したもの)に位置付けられている[4]

対応チップセットは、855GME (350、360) と915GMとRadeonXpress 200M。

Dothan
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron2051 (1)1.20.521400
Celeron M3901.71
3801.6
3701.5
360J1.4
360
350J1.3
350
ULV 3831.05.5
ULV 3730.5
ULV 3530.95
Yonah
Celeron M 430 Yonah-1M

65nmプロセスで製造されるYonahコアを採用するCore SoloからL2キャッシュを半分の1MBに減量し、省電力制御である拡張版SpeedStep (EIST) 及び仮想化技術 (Intel VT) を省略したもの。

対応チップセットは、945GM/940GMLATIRADEON XPRESS 200M

Yonah
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron M4501 (1)2.0127533
4401.86
4301.73
4201.6
4101.46
2151.330.5
ULV 4431.215.5
ULV 4231.06

Core 世代

[編集]
Merom
Celeron 560 Merom-1M

シングルコア版は、65nmプロセスで製造されるCoreマイクロアーキテクチャのCore 2 Soloに使われているMeromのL2キャッシュを2MBから1MBに半減させ、省電力制御である拡張版SpeedStep (EIST) 及び仮想化技術 (Intel VT) を省略したCPUである。

モバイル向けCeleronとしては初めてIntel 64に対応している。発売当初はMeromコアを使用し製造されていたが、後にL2キャッシュの全容量が4MBから2MBに減量されたMerom-Lコアに変更された。ただし、どちらであっても実際に使用できるL2キャッシュは1MBである。

当初はCeleron Mブランドで販売されていたが、Celeron 540の発売からCeleronブランドとなった。その後、Celeron M 530もCeleron 530として発売された。プロセッサ・ナンバ末尾5のみExecute Disable Bit(NXビット)対応。Celeron 523および573は超低電圧版。なお、デュアルコア版CeleronのT1400とCore SoloのT1400でプロセッサーナンバーが重複するが、あちらはSocket M対応のシングルコアで、Yonahを基本とした別の製品であるので購入するときは注意が必要である。

対応チップセットは、533MHz製品がGL960、667MHz製品がGL40、TシリーズがGM45/GL40

Merom
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
CeleronT17002 (2)1.83135667
T16001.66
T15001.860.5533
T14001.73
5851 (1)2.16131667
5752.0
5702.26533
5602.13
5502.0
5401.8630
5301.7327
Celeron M53030
5201.6
Merom-L
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
CeleronULV 5731 (1)1.00.510533
Celeron MULV 5230.9315.5
Conroe
Conroe-L
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron2201 (1)1.20.519533
Penryn

Penryn-Lはモバイル用途向けのCPUである。45nmプロセスで製造される。SUシリーズは、CULVノート向け低電圧版デュアルコアCeleron。さらにEIST、Intel Thermal Monitor 2に対応する。

Penryn
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
CeleronT35002 (2)2.1135800
T33002.0
T31001.9
T30001.8
SU23001.210
Penryn-L
ブランド型番CPUTDP
(W)
FSB
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Celeron9251 (1)2.3135800
9002.2
ULV 7631.410
Celeron MULV 7431.3
ULV 7231.2
ULV 7225.5

脚注

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[脚注の使い方]
  1. ^Intel、低価格PC用のCPU名称を「Celeron」と発表”. PC Watch (1998年3月5日). 2012年8月30日閲覧。
  2. ^インテル、Pentium II 350/400MHzと440BXチップセット正式発表”. 2025年2月1日閲覧。
  3. ^後藤弘茂のWeekly海外ニュース もう1つの超低消費電力CPU「Silverthorne」”. Impress Watch (2007年4月25日). 2015年9月13日閲覧。
  4. ^小型化への道筋が見えたUMPC”. Impress Watch (2007年4月19日). 2015年9月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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PGA
LGA
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カートリッジ
PGA
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Edge
SPGA
PGA
LGA
生産終了
x86以前(4ビット
x86以前(8ビット
x86(x86-16、16ビット
IA-32(x86-32、32ビット
Intel 64(x86-64、64ビット
その他
現行
Intel 64(x86-64、64ビット)
その他
マイクロ
アーキテクチャ
P5
 
P5ベースのコア
0.90 μm
0.60 μm
0.35 μm
0.25 μm
P6
 
P6ベースのコア
0.50 μm
0.35 μm
0.25 μm
180 nm
130 nm
90 nm
65 nm
NetBurst
 
NetBurstベースのコア
180 nm
130 nm
90 nm
65 nm
Core
 
Coreベースのコア
65 nm
45 nm
Atom
 
Atomのマイクロアーキテクチャ
参考
45 nm
32 nm
22 nm
14 nm
10 nm
Intel 7
Nehalem
 
Nehalemベースのコア
45 nm
32 nm
Sandy Bridge
 
Sandy Bridgeベースのコア
32 nm
22 nm
Haswell
 
Haswellベースのコア
22 nm
14 nm
Skylake
 
Skylakeベースのコア
14 nm
10 nm
Cypress Cove
 
Cypress Coveベースのコア
14 nm
Sunny Cove
 
Sunny Coveベースのコア
10 nm
Willow Cove
 
Willow Coveベースのコア
10 nm
Golden Cove (+Gracemont)
 
Golden Coveベースのコア
Intel 7
Raptor Cove (+Gracemont)
 
Raptor Coveベースのコア
Intel 7
Redwood Cove (+Crestmont)
 
Redwood Coveベースのコア
Intel 4
Intel 3
Lion Cove (+Skymont)
 
Lion Coveベースのコア
TSMC N3B
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