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BLU-109

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
BLU-109
JDAM キットを装着したBLU-109
種類地中貫通爆弾
原開発国アメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
運用史
配備先 デンマーク
フランスの旗フランス
ドイツの旗ドイツ
ギリシャの旗ギリシャ
イタリアの旗イタリア
オランダの旗オランダ
イスラエルの旗イスラエル
サウジアラビアの旗サウジアラビア
アラブ首長国連邦の旗アラブ首長国連邦
開発史
開発者ロッキードミサイル・アンド・スペース(LMSC)
開発期間1985年
製造業者ロッキード・マーチン・ミサイル・アンド・ファイア・コントロール(LM MFC)
値段2,126米ドル
諸元
重量874kg(1,927lb)
全長2.4m(7ft 11in)
直径370mm(14.6in)

弾頭PBXN-109ないしトリトナール
炸薬量240kg
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BLU-109は、ロッキードミサイル・アンド・スペース(LMSC; 現在のロッキード・マーチン・ミサイル・アンド・ファイア・コントロール(LM MFC))社が開発した航空機搭載爆弾地中貫通爆弾(いわゆるバンカー・バスター)としての特性を備えており、アメリカ空軍ではBLU-109/Bアメリカ海軍ではBLU-109A/Bとして制式化されている。なお、BLUとはBomb Live Unit頭字語である。

概要

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1984年アメリカ空軍は、ハブ・ボイド(HAVE VOID)計画に着手した。この計画は、少なくとも6フィート(約1.8m)のコンクリートを貫通できる硬目標攻撃用爆弾の開発を目的としており、翌1985年には、LMSC社に対して発注がなされた。これによって開発されたのがBLU-109である。

BLU-109は、多くの点で標準的なMk.84 2,000ポンド低抵抗通常爆弾(LDGP)と互換性を備えるように設計されており、荷重ラグの間隔も同じく762mm(30インチ)とされている。ただし、貫通力を重視しているため、頭部の設計が変更されたほか、LDGP爆弾の弾体中央部が流線型であるのに対して、BLU-109では円筒形となっている。また、弾体構造もより頑丈になっており、弾殻はニッケルクロムモリブデン鋼(SAE4340; SNCM439相当)製、厚さは約25mmで、これは、Mk.84のほぼ倍に相当する。しかし、このために、炸薬量はPBXN-109ないしトリトナール240kgと、ほぼ半減している。FMU-143信管は後部に装着され、弾着時ではなく目標内部へ貫徹した後に爆発するよう、通常は弾着の60ミリ秒後に炸薬を起爆させるよう設定されている。また、後には再プログラム可能なJPF(Joint Programmable Fuze)や知能化されたHTSF(Hard Target Smart Fuze)も適用されたほか、イギリス軍ではMFBF(Multi-Function Bomb Fuze)、フランス軍ではFEU 80が使用される。貫通力は鉄筋コンクリート換算で約1.8-2.4mとされている。

Mk.84と同様、それ単体で無誘導爆弾として投下することもできるが、レーザー誘導ペイブウェイキットや、GPS誘導のJDAM キットを装着することで誘導爆弾としても用いることができる。各キット装着後の誘導爆弾としての名称は下記の通りとなる。

  • ペイブストライク - GBU-15(V)-31/B, (V)-32/B(GBU-15I)
  • ペイブウェイII - GBU-10G/H/J/K
  • ペイブウェイIII - GBU-24A/B(米空軍), GBU-24B/B(米海軍), GBU-24(V)2/B, GBU-24(V)4/B, GBU-24(V)8/B, GBU-24(V)10/B, GBU-24/E/B, GBU-27/B, GBU-27A/B
  • JDAM - GBU-31(V)3/B(米空軍), GBU-31(V)4/B(米海軍)
  • AGM-130 - AGM-130C(※未配備)
ペイブウェイIII誘導爆弾として投下されるBLU-109

参考文献

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関連項目

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