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Athlon X4

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Athlon X4
AMD Athlon X4-860K
生産時期2012年10月から
販売者AMD
設計者AMD
生産者GF
プロセスルール32nm から 28nm
アーキテクチャx86
マイクロアーキテクチャPiledriver
Steamroller
Excavator
命令セットAMD64
コア数4
(スレッド数:4)
ソケットSocket FM2
Socket FM2+
Socket AM4
コードネームTrinity
Richland
Kaveri
Godavari
Carrizo
Bristol Ridge
前世代プロセッサAthlon II
次世代プロセッサAthlon
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Athlon X4(アスロン エックスフォー)は、アドバンスト・マイクロ・デバイセズが2012年10月に発表した、x86_64互換のマイクロプロセッサである。

概要

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Athlon X2の後継製品となるもので、4つの物理コアを併せ持ち、Athlon X2に比べプロセスルールも大きく縮小した。また、プロセスルールの縮小に伴う回路面積の縮小により搭載できるトランジスタの数が増加しており、Piledriver世代 (32nm) のAthlon X4 750ではダイ内に組み込まれたトランジスタ数が13億個であったのに対し、Steamroller世代 (28nm) の同モデル860Kではトランジスタ数が約24億個と2倍近く増加している[1]マイクロアーキテクチャPiledriverは、前世代のアーキテクチャであるBulldozerに比べ、1クロック当たりの効率改善の他、消費電力の改善、演算のスケジューリングの改善などの改良がなされている。

Athlon X4は当時、Intel製ローエンド向けシリーズであるCeleronPentiumへの対抗製品として発表されたもので、Intel製Core iシリーズへの対抗製品であるFXシリーズとは対照的に、低消費電力そしてそれに伴う低発熱さが特徴的である。また、安価ではあるが製品によってはオーバークロックが可能なものもあり[2]、汎用性の高いCPUであるといえる。特にSteamroller世代からはPCIe 3.0に対応し[3]、のちには対応メモリ周波数範囲が1866MHzから2400MHzにまで拡大している[4][5]

また、同社製A-Seriesプロセッサと比較して、内蔵GPUの有無が差異として挙げられる[2]。Athlon X4のみならず、Bulldozer系列のAthlonシリーズの全般は内蔵GPUを含まないため、使用する場合は別途グラフィックボードを取り付ける必要がある。

互換性について

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使用しているマザーボードSocket FM2+である場合、Socket FM2のCPU及びSocket FM2+のCPUを取り付けることができるが、マザーボード側がSocket FM2の場合、Socket FM2のCPUを取り付けることはできるが、Socket FM2+のCPUを取り付けることはできない。これは、CPUピンの数が異なるからである。例えばSocket FM2のピン数は904であるが[6]、Socket FM2+のピン数は906である[7]。つまり、Socket FM2+のマザーボードに、同規格のピン数が等しいCPUを取り付けたり、逆にピン数が少ないSocket FM2のCPUを取り付けることは可能だが、Socket FM2のマザーボードに、ピン数が多いSocket FM2+のCPUは取り付けられないのである。従って互換性の図は以下のようになる。

ソケット互換
マザーボード
Socket
FM2
Socket
FM2+
C
P
U
Socket
FM2
Yes
Socket
FM2+
NoYes

なお、Socket AM4AM3+, FM2, FM2+何れのソケットとも互換性を持たないため、別途Socket AM4対応のマザーボードを交換する必要がある。また、ソケット同士で互換性があるとしてもBIOSが該当するCPUを認識できない場合があるため、使用しているマザーボードメーカーにて、CPU対応表を確認する必要があり、必要に応じてBIOSアップデートをする必要がある。

デスクトップ向けラインナップ

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Piledriver 世代

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Trinity
Trinity
型番CPUTDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz)L2キャッシュ
(MB)
定格ターボ
750K2 (4)3.44.04100DDR3-1866
7403.23.765
7302.83.2
Richland
Richland
型番CPUTDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz)L2キャッシュ
(MB)
定格ターボ
760K2 (4)3.84.14100DDR3-1866
7503.44.065

Steamroller 世代

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Kaveri
Kaveri
型番CPUTDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz)L2キャッシュ
(MB)
定格ターボ
860K2 (4)3.74.0495DDR3-2133
8403.13.865
8303.03.4
Godavari
Godavari
型番CPUTDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz)L2キャッシュ
(MB)
定格ターボ
880K2 (4)4.04.2495DDR3-2133
870K3.94.1
8503.23.965

Excavator 世代

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Carrizo
Carrizo
型番CPUTDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz)L2キャッシュ
(MB)
定格ターボ
8452 (4)3.53.8265DDR3-2133
8353.13.4
Bristol Ridge
Bristol Ridge
型番CPUTDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz)L2キャッシュ
(MB)
定格ターボ
9702 (4)3.84.0265DDR4-2400
9503.53.8
9403.23.6

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
[脚注の使い方]
  1. ^AMD Athlon X4 860K - AD860KXBI44JA / AD860KXBJABOX / AD860KXBJASBX”. www.cpu-world.com. 2020年4月6日閲覧。
  2. ^abAthlonの新モデルが久々に登場、「Athlon X4 870K」が発売”. 2025年2月1日閲覧。
  3. ^大幅刷新された“Kaveri”「A10-7850K」はなにが変わった?”. 2025年2月1日閲覧。
  4. ^AMD Athlon X4 970 - AD970XAUM44AB / AD970XAUABBOX”. www.cpu-world.com. 2020年4月6日閲覧。
  5. ^AMD Athlon X4 830 - AD830XYBI44JA”. www.cpu-world.com. 2020年4月6日閲覧。
  6. ^Socket FM2”. www.cpu-world.com. 2020年4月6日閲覧。
  7. ^Socket FM2+”. www.cpu-world.com. 2020年4月6日閲覧。
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x86以前
x86(x86-16、16ビット
IA-32(x86-32、32ビット
AMD64(x86-64、64ビット
RISC
現行
ARMv8
AMD64
その他
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アーキテクチャ
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