| 開発元 | Apple |
|---|---|
| 製造元 | フォックスコン |
| 種別 | キーファインダー |
| 発売日 | 2021年4月30日 (2021-04-30) |
| 標準価格 | 4,780円、4個パック15,980円 |
| 外部接続 | Bluetooth Low Energy U1チップによるUWB NFC |
| 電源 | ボタン型電池CR2032 |
| オンラインサービス | 探す |
| サイズ | 直径: 31.9mm 厚さ: 8mm |
| 重量 | 11g |
| ウェブサイト | www |
AirTagは、Appleによって開発・販売されている紛失防止トラッカーで、2021年にリリースされた。iOS 14.5以降を搭載したiPhoneもしくはiPadOS 14.5以降を搭載したiPadで利用できる。2021年4月21日に開催されたApple Special Eventにおいて発表された。
2026年1月26日には、通信範囲が拡大し、探索性能が向上した第2世代のAirTagをが発表された。日本では規制のためUWBに関する性能は第1世代と変わらない[1]。

iCloudを設定したiPhoneとBluetooth及びUWBで接続して利用する。特定の場所から移動した場合、またはユーザーから一定距離以上離れた場合に、iPhoneへ通知が送信される。
「探すApp」により、AirTagから音を再生したり、発見者向けのメッセージ、電話番号、メールアドレスを設定したりすることが出来る。これらの情報は、NFC対応のスマートフォン(Android端末を含む)をAirTagにかざすことで確認可能である[2]。
また、長時間にわたり自分のものではないAirTagが近くで検出された場合に通知を行う「追跡の通知」機能が搭載されており、ストーキング行為などの防止策が講じられている[注 1]。
AirTag本体には画面や操作ボタンは無く、単体での操作はできない。電池を取り外して再装着する操作を5回繰り返すことで初期化が可能である。電源にはCR2032型のボタン電池を使用し、ユーザー自身で交換することができる。電池寿命は約1年とされている。
AirTagにはGPSは内蔵されていない。位置情報は、近接したiPhoneやiPadなどのApple製品とBluetooth接続された際に、その端末がWi-Fi及びモバイル通信を通じてAppleのサーバーに送信される事で、匿名で更新される。このため、周囲にBluetooth通信可能なApple製品が存在しない場合、位置情報の更新は行われない。接続に用いられた端末の個人情報や詳細な履歴は保存されず、第三者が解析することはできない。これらの仕組みはAppleFindMyに基づいている。
UWBに対応したU1チップを搭載するiPhoneでは、「正確な場所を見つける」機能により、センチメートル単位での捜索が可能である[3][4]。2026年に発表された新しいAirTagでは、U2チップが搭載されている。
iOS 14.5以降を搭載したiPhone SE、iPhone 6s以降、iPod touch(第7世代)、iPadOS 14.5以降を搭載したiPad Pro、iPad(第5世代以降)、iPad Air 2以降、iPad mini 4以降が必要。またUWBを利用した測位を行うにはiPhone12以降が必要[注 2]。
2026年に発表された新しいAirTagは、iOS 26.0以降を搭載したiPhoneまたはiPadOS 26.0以降を搭載したiPadが必要。
「AirTag」という名称は、Appleの紛失防止トラッカー以前に、フランスのスタートアップ企業名として使用されていた。同社はモバイルショッピングおよび決済ソリューションを提供する企業で、2015年に当時Safranグループ傘下であったMorphoに買収された。AppleのAirTag製品とは直接の関係はない。
2012年に設立され、翌々年からスマートフォン利用の忘れ物追跡タグを販売開始しているTile(英語版)は後発であるAppleに対し、Tile製トラッカーと同様の技術とデザインを使用しているとして批判した。また2020年には、AppleデバイスのアプリにおいてAirTagの位置情報取得権限がデフォルトで「常に許可」になっているのに対し自社製品はオフであり使いにくくしているとして、EUに反競争的行為の苦情を申し立てている[6]。
盗難が予想される物品に取り付けることで追跡が可能となる[7]。使用条件はあるが防犯カメラの設置などに比べて低コストである[7]。
盗難された自動車の追跡に利用されていたが[7]、後述のストーカー行為防止の対策として検知されやすくなったため、効果が低減した[8][9]。
AirTagを使った犯罪行為はAir Taggingsと呼ばれている。
2021年9月、AirTagの紛失モードに脆弱性があることをセキュリティコンサルタントのBobby Raunchが発見、ジャーナリストのBrian Krebsが公表した。紛失モードで使用される電話番号入力欄にスクリプトコードを入力しておくことで、AirTagをスキャンした相手を任意のサイトに誘導することが可能だという[10]。
2021年11月、アメリカ合衆国アーカンソー州在住の女性が、自家用車のトランクに見知らぬAirTagがテープで貼り付けられているのを発見、警察に届け出るという事案が発生した[11]。
2021年11月、アメリカ合衆国在住の女性が、iPhoneに追跡されている旨の通知が表示されたのを受けて、ニューヨーク州の警察署に駆け込むという事案が発生した。警察官が調べたところ、自家用車のバンパー下に仕掛けられたAirTagを発見した。ニューヨーク州では2014年から他人の車にトラッキング装置を仕掛けることは違法となっている[12]。
2021年12月、カナダオンタリオ州ヨーク地域警察(英語:York Regional Police)がAirTagを使った自動車盗難を5件特定し、その手口を報告した。ショッピングモールなどで高級車を物色し、AirTagを仕掛け、のちに追跡して盗み出すという[13]。
2021年12月、アメリカ合衆国メリーランド州在住の女性が、自家用車のフロントホイールの裏側に見知らぬAirTagが仕掛けられているのを発見、警察に被害を報告した[14]。
2021年12月、アメリカ合衆国在住の男性が、自家用車のトランク下にAirTagが仕掛けられているのを発見した。ミシガン州にあるショッピングセンターの駐車場に、2時間ほど駐車している間に仕掛けられたという[15]。
2022年5月、日本の愛知県で何者かにより愛知県警察の捜査車両にAirTagが設置されていたことが発覚した[16]。同県警察は暴力団などの犯罪組織が警察の動向を把握するために取り付けたとみて捜査を開始した[16]。
2022年12月、女性の車にAirTagを取り付けて、ストーカー行為をしていたとして、京都府警察はストーカー規制法違反の疑いで奈良県在住の男性を書類送検したことを発表した[17]。
このような不正利用に対して、耳を澄ます[18]、Appleデバイスの「探す」アプリやAndroidの「Tracker Detect」アプリを使用して周囲にあるAirTagを検知する[19]、自宅や知られたくない場所から離れた場所で電池を取り外す[20]などの対策が呼びかけられている。
2023年5月にAppleとGoogleは位置追跡デバイスの不正利用に対応する業界標準の策定で協力すると発表した。異なる企業の紛失防止タグをシステムレベルで検出できる保護機能をiOSとAndroidの将来のバージョンでサポートすることを目標としている[21]。
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