| 開発元 | AMD |
|---|---|
| 初版 | 15.11[1] /2015年11月24日 (9年前) (2015-11-24) |
| 最新版 | |
| 対応OS | |
| 前身 | AMD Catalyst |
| 公式サイト | www |
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AMD Software(エーエムディー ソフトウェア)は、AMDが開発しているGPU用ドライバおよびユーティリティソフトウェア。同社のRadeon GPUと、Radeon GPUを搭載したRyzenプロセッサに対応している。以前は「AMD Radeon Software」という名称だった[3]。
グラフィックス設定やディスプレイ設定の変更に加えて、GPU・VRAMの電圧やクロックのチューニング、ファン回転数の調整などを行える。また、ドライバの更新やゲームの録画・配信、マイクのノイズキャンセリングといった機能も備えている。
ユーザーインターフェースは「ホーム」、「ゲーム」、「録画およびストリーム」、「パフォーマンス」の4つのタブで構成されており、ゲームのプレイ中でも「Alt」+「R」のショートカットキーでソフトウェアをオーバーレイ表示できる[4]。
旧称は「Radeon ReLive」。スクリーンショットの作成や画面録画のほか、最大20分前の映像を保存できる「インスタントリプレイ」、最大30秒前の映像をGIFアニメーションとして保存できる「インスタントGIF」、直前のゲームプレイを再生できる「ゲーム内リプレイ」といった機能を備える。
動画配信機能はYoutubeやTwitchといった配信プラットフォームに対応しており、接続したWebカメラの映像をゲーム画面にワイプとして表示することも可能である[28]。
AMD Catalystを置き換える新たなソフトウェアとして、2015年11月24日にバージョン15.11が公開された。ユーザーインタフェースはQtを用いて1から開発された。AMDは、起動時間の従来比10倍への高速化、12個の新機能もしくは機能拡張、最大20%の性能向上、最大1.8倍の省電力性向上を謳っている[1]。2016年3月9日に公開された16.3では、Vulkanに正式対応した[29]。
「Radeon Software」という名称は、当時のRadeon Technologies Group担当上級副社長兼チーフアーキテクトであるラジャ・コドゥリによって考案された[30]。
2016年12月8日にバージョン16.12.1として公開。「Radeon ReLive」や、「Radeon Chill」が追加された。また、VP9デコーダの性能向上、Skypeの最適化、FreeSyncの改善、DisplayPort 1.3 HBR3への対応、ドルビー・ビジョンのサポート、HDMIケーブルの不良検出機能の追加、Wattmanの対応GPU拡大、インストーラの刷新、フィードバックおよびアンケート機能の追加などが図られている[31]。
Windows 8.1のサポートは、2017年7月10日にリリースされたバージョン17.7.1を最後に終了した[32]。
2017年7月27日に公開されたバージョン17.7.2では、「Enhanced Sync」が追加。ReLiveのビットレート引き上げやRadeon ChillのDirectX 12およびVulkan対応、FRTCのDirectX 12対応、WattManの機能追加も行われた[17]。
2017年12月12日にバージョン17.12.1として公開。オーバーレイ機能の「Radeon Overlay」や、スマートフォン連携機能の「AMD Link」が追加。Radeon ReLiveはストリーミング時のコメントのオーバーレイ表示やサウンドの別トラック化、ボーダーレスキャプチャ、クロマキー撮影、ソーシャルアカウント連携が追加され、Vulkanに対応した。Radeon Chillは全ゲームタイトルに対応し、WattManにはプロファイル書き込み/読み出し機能が追加。Enhanced SyncはVulkanやノートPC向けGPU、マルチGPU構成、Eyefinity環境に対応。FRTCはVulkanをサポートした。AMDはCrimson ReLive Editionがリリースされた約1年前と比べて、多くのタイトルで10%以上の性能向上を実現したと謳っている[33]。
32bit版OSのサポートは、2018年9月26日に公開されたバージョン18.9.3を最後に終了した[34]。
2018年12月13日にバージョン18.12.2として公開。AMD Linkにゲームストリーミング機能が追加され、スマートフォンでPCゲームのリモートプレイが可能になった。Radeon ReLiveには「インスタントGIF」や「ゲーム内リプレイ」が追加。WattManにはワンクリックオーバークロック機能やグラフィックボードのファンコントロール機能が追加された。Radeon Chillも省電力機能が改良されたほか、ゲームタイトルごとにEnhanced SyncやFreeSyncのオン・オフを設定できるようになった[35]。
2019年7月7日に公開されたバージョン19.7.1では、「Radeon Image Sharpening」と「Radeon Anti-Lag」が追加。また、設定のスナップショットをインポート/エクスポートする機能が追加された[36]。
2019年12月10日にバージョン19.12.2として公開。2015年のリリースから踏襲されてきたユーザーインタフェースが、本バージョンでは大幅に刷新された。「Radeon Boost」や「AMD Integer Scaling」が追加され、AMD LinkがAndroid TVやtvOSに対応。Radeon Anti-LagはRX 5000シリーズ以前のGPUにもDirectX 9サポートが追加された。Radeon Image SharpeningはDirectX 11に対応したほか、シャープニングエフェクトの強度を調整できるようになった。インストーラも刷新され、AMDはインストール時間が34%以上短縮されたと謳っている[9]。
2020年7月9日に公開されたバージョン20.7.1では、「AMD Bug Report Tool」が追加された[37]。
2021年4月20日にバージョン21.4.1として公開。AMD LinkのWindows版クライアントが追加され、パフォーマンスタブではRyzenプロセッサのステータス表示に対応した。また、ドライバのインストール時に3種類の追加オプションが用意され、インストールする機能を絞り込むことが可能になった[24]。
2021年6月21日、AMDはWindows 7のサポート終了を発表。同日公開のバージョン21.6.1からはサポートしていない[38]。
2021年9月13日に公開されたバージョン21.9.1にて、Windows 11に正式対応した[39]。
2022年3月17日にバージョン22.3.1として公開。AMDは、「CPUとGPUのより緊密な連携が求められているため、名称から『Radeon』を外した」としている。「Radeon Super Resolution」が追加されたほか、AMD LinkのWindows版クライアントが他社製GPUに対応した。また、Radeon Image Sharpningがゲーム以外でも利用可能になった[3]。
2022年7月26日に公開されたバージョン22.7.1では、新たに「AMD Noise Suppression」が追加された。また、OpenGLを利用するゲームが最適化され、Minecraftではパフォーマンスが最大92%向上すると謳っている[26]。
2024年1月23日に公開されたバージョン24.1.1では、「AMD Fluid Motion Frames」および「Video Upscale」が追加された[16]。なお、代替ソフトウェアの普及により、同バージョンをもって「AMD Link」のサポートが終了した[40]。
| 開発元 | AMD |
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| 最新版 | |
| 対応OS | |
| 前身 | AMD Catalyst Pro |
| 公式サイト | www |
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AMD Radeon PROシリーズを対象としたソフトウェアパッケージ。以前は「AMD Radeon Pro Software」という名称だった[42]。
ユーザーインターフェースはRadeon PROのイメージカラーである青色を基調とし、ドライバは四半期ごとに更新される。ワークステーションクラスの性能や機能、およびアプリケーション認定は一般消費者向けのRadeonには適用されず、Radeon PROビデオカードを利用する場合にのみメリットが得られるが、一般消費者向けのRadeonでも利用可能である。このサポートは、企業が一般消費者向けのRadeonを業務や商用として利用している実態を反映した対応である[43]。反対に、Radeon PROでもAdrenalin Editionを利用できる[43]。