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1988年-1989年のJSL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1988年-1989年のJSL(第24回日本サッカーリーグ1部および第17回日本サッカーリーグ2部)は、1部が1988年9月23日から1989年5月1日まで、2部が1988年9月15日から1989年4月29日まで行われた。

優勝は、1部が日産自動車サッカー部で2部が東芝サッカー部であった。

JSL1部

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日本サッカーリーグ(JSL)1部
シーズン1988-89(第24回)
優勝日産
降格住友金属JSL2部
三菱重工JSL2部
試合数132
ゴール数292 (1試合平均2.21)
1試合平均
ゴール数
2.21[1]
得点王アディウソン(ヤマハ)
合計観客動員664,800人
平均観客動員5,036人[1]

このシーズンから勝ち点制度が変更され、勝利は3、引き分けは1になった(従来は勝利に2、引き分けに1)[2]。引き分けの価値を低くし、積極的な試合を増やすという狙いがあった[2]

日産が開幕から11連勝して前期終了時点で独走状態に入った[2]。しかしヤマハとの後期開幕戦を1-2で落として連勝が終わり、その後も鳴かず飛ばずで後期は3勝4分4敗という成績だった[2]。一時期は2位以下のチームに僅差にまで追い上げられたが[2]、4月26日、三ツ沢球技場での本田技研戦に1-0で勝利して初優勝を決めた[2]。日産は前年に加入した元ブラジル代表キャプテンのオスカーを中心とした守備が固く、スポーツニッポン社が制定してこの年から始まった最優秀選手賞には柱谷哲二が選ばれた[2]

1989年2月26日に国立競技場で行われた読売クラブ三菱重工、日産対ヤマハのダブルヘッダーによる後期開幕戦は、リーグ活性化のために入場料を無料とし、事前に入念な宣伝を行った[2]。その結果、試合当日は雨が降り寒い気候だったにもかかわらず、4万1000人を集め、21年ぶりにリーグ記録を更新した(従来の記録は1968年の三菱重工対ヤンマーの4万人)[2]

大会概要

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参加クラブ

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このシーズンから日本鋼管サッカー部が会社の名称変更によりNKKサッカー部に名称を変更した。

成績

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年間順位

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[2]

順位クラブ勝点勝利引分敗戦得点失点得失差
1位日産自動車4614443217+15
2位全日空クラブ4012463722+15
3位ヤマハ発動機3912373121+10
4位フジタ工業3610663420+14
5位読売クラブ328862523+2
6位古河電工298592119+2
7位松下電器298592630-4
8位ヤンマー287782322+1
9位本田技研工業277692023-3
10位NKK1931091731-14
11位住友金属1947111237-25
12位三菱重工14111101427-13
優勝・アジアクラブ選手権出場
自動降格
  • 住友金属(JSL1部11位)と三菱重工(JSL1部12位)はJSL2部へ自動降格。
  • 東芝(JSL2部優勝)と日立製作所(JSL2部準優勝)はJSL1部へ自動昇格。

得点ランキング

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[2]

順位選手名所属クラブ得点数
1ブラジルの旗アディウソンヤマハ発動機11
2日本の旗前田治全日空クラブ10
3日本の旗柱谷幸一日産自動車9
日本の旗小林幸一フジタ工業
日本の旗山口正信松下電器
日本の旗草木克洋ヤンマー
7日本の旗木村和司日産自動車8
8ブラジルの旗アンドレヤマハ発動機7
日本の旗黒崎久志本田技研
10日本の旗浜田秀樹全日空クラブ6
バルバドスの旗ハインズフジタ工業
日本の旗菅野将晃古河電工

アシストランキング

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[2]

順位選手名所属クラブアシスト数
1日本の旗和田昌裕松下電器9
2日本の旗水沼貴史日産自動車8
アルゼンチンの旗ホルヘ全日空クラブ
日本の旗後藤義一古河電工
5バルバドスの旗ハインズフジタ工業7
6日本の旗松浦敏夫NKK6
7ブラジルの旗ロペス日産自動車5
日本の旗前田治全日空クラブ
日本の旗吉田光範ヤマハ発動機
日本の旗矢藤敏則本田技研

表彰

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[3]

選手名所属クラブ受賞回数
得点王ブラジルの旗アディウソンヤマハ発動機
アシスト王日本の旗和田昌裕松下電器
得点王 ゴールデンボール賞ブラジルの旗アディウソンヤマハ発動機
アシスト王 シルバーボール賞日本の旗和田昌裕松下電器
最優秀選手賞日本の旗柱谷哲二日産自動車
新人王日本の旗前田治全日空クラブ_
ベストGK賞日本の旗松永成立日産自動車
優秀監督賞[要出典]日本の旗加茂周[要出典]
年間優秀11人賞日本の旗松永成立
ブラジルの旗オスカー2
日本の旗堀池巧読売クラブ
アルゼンチンの旗モネール全日空クラブ
日本の旗佐野達日産自動車2
日本の旗和田昌裕松下電器
日本の旗水沼貴史日産自動車4
日本の旗木村和司
日本の旗長谷川健太
日本の旗前田治全日空クラブ
日本の旗柱谷幸一日産自動車3

JSL2部

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日本サッカーリーグ(JSL)2部
シーズン1988-89(第17回)
優勝東芝
昇格東芝JSL1部
日立製作所JSL1部
降格NTT関西関西リーグ
藤枝市役所東海リーグ
試合数192
ゴール数468 (1試合平均2.44)
1試合平均
ゴール数
2.44[注 1]
得点王カルバネッセ(東芝)
1987

JSL2部大会概要

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今シーズンから2部も1部同様のシーズン表記へ改められた。

  • 前期:16チームを東西ブロックに分け、2回戦のリーグ戦で行われた。
  • 後期:前期の東西ブロックそれぞれの上位4チーム(計8チーム)で上位リーグを行い、下位4チーム(計8チーム)を東西ブロックに分け下位リーグを行う。
    • 下位リーグ順位決定戦:下位リーグの東西ブロックそれぞれの1-4位が直接対決により、9・10位、11・12位、13・14位、15・16位決定戦を行った。
  • 開催期間:

JSL2部参加クラブ

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このシーズンから川崎製鉄水島サッカー部が川崎製鉄サッカー部に名称を変更した。

JSL2部成績

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JSL2部年間順位

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順位クラブ
1位東芝
2位日立製作所
3位田辺製薬
4位富士通
5位マツダ
6位トヨタ自動車
7位NTT関東
8位大阪ガス
9位甲府クラブ
10位新日本製鐵
11位コスモ石油
12位川崎製鉄
13位帝人
14位東邦チタニウム
15位NTT関西
16位藤枝市役所

1位-8位は上位リーグ、9位-16位は下位リーグ・順位決定戦の結果による。

自動昇格
自動降格

前期

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東ブロック
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[4]

順位クラブ勝点勝利引分敗戦得点失点得失差
1東芝23950387+31
2富士通208422213+9
3日立製作所19752189+9
4NTT関東166441612+4
5甲府クラブ147071924-5
6東邦チタニウム93381024-14
7コスモ石油82481325-12
8藤枝市役所31112729-22
西ブロック
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[4]

順位クラブ勝点勝利引分敗戦得点失点得失差
1マツダ22941246+18
2トヨタ自動車21851278+19
3田辺製薬198332011+9
4大阪ガス187432018+2
5新日本製鐵124461619-3
6川崎製鉄8167815-7
7帝人82481832-14
8NTT関西41211731-24

後期

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上位リーグ
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[4]

順位クラブ勝点勝利引分敗戦得点失点得失差
1東芝218512010+10
2日立製作所18824139+4
3田辺製薬176531713+4
4富士通166441615+1
5マツダ14545169+7
6トヨタ自動車125271818±0
7NTT関東123651820-2
8大阪ガス20212529-24
下位リーグ・東ブロック
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[4]

順位クラブ勝点勝利引分敗戦得点失点得失差
1甲府クラブ209292429-5
2コスモ石油176592530-5
3東邦チタニウム1345111733-16
4藤枝市役所824141138-27
下位リーグ・西ブロック
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[4]

順位クラブ勝点勝利引分敗戦得点失点得失差
1新日本製鐵207672525±0
2川崎製鉄1421081522-7
3帝人1345112642-16
4NTT関西933141742-25

下位リーグの成績は前期からの累計

下位リーグ順位決定戦
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[4]

名称東ブロックスコア西ブロック
9・10位決定戦甲府クラブ1-1(PK3-1)新日本製鐵
11・12位決定戦コスモ石油0-0(PK3-2)川崎製鉄
13・14位決定戦東邦チタニウム2-3帝人
15・16位決定戦藤枝市役所0-3NTT関西

JSL2部表彰

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選手名所属クラブ備考
得点王カルバネッセ東芝22得点
アシスト王ペレス9アシスト
ベスト11ディド・ハーフナーマツダ
石崎信弘東芝
西野朗日立製作所
沖宗敏彦富士通
信藤克義マツダ
八木裕二東芝
ゼ・セルジオ日立製作所
沈祥福富士通
カルバネッセ東芝
向島建
呂洪祥富士通

[5]

得点ランキング、アシストランキングは前後期(東西・上位下位)通算であったが、個人タイトルとしては表彰されなかった[5]

注釈

[編集]
  1. ^試合数・ゴール数は、下位リーグ順位決定戦はカウントしていない

出典

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  1. ^ab「観客動員数/総得点数」『日本サッカーリーグ全史』 259頁。
  2. ^abcdefghijkl「1988/89 第24回大会」『日本サッカーリーグ全史』 168-169頁。
  3. ^「歴代ベスト11」「歴代表彰選手」『日本サッカーリーグ全史』262-263頁。
  4. ^abcdef『日本サッカーリーグ全史』 221頁。
  5. ^ab千野圭一「第17回日本リーグ2部(1988-89)総評」『JSLイヤーブック1989-1990』南雲堂、1989年、127頁。ISBN 4-523-31029-7 

参考文献

[編集]
  • 『日本サッカーリーグ全史』日本サッカーリーグ、1993

関連項目

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日本サッカーリーグ(JSL)のシーズン
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
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