おおつか ほうちゅう[1] 大塚 芳忠 | |
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プロフィール | |
本名 | 大塚 芳忠 (おおつか よしただ)[2][3] |
愛称 | ほっちゅん[4]、芳忠さん[5] |
性別 | 男性 |
出身地 | ![]() |
生年月日 | (1954-05-19)1954年5月19日(71歳) |
血液型 | A型[4][1][7] |
職業 | 声優 ナレーター[8] |
事務所 | クレイジーボックス[9] |
配偶者 | 弥永和子(2014年死別)[3][10] |
公式サイト | 大塚 芳忠|crazybox |
公称サイズ(時期不明)[11] | |
身長 / 体重 | 173cm / 63kg |
活動 | |
活動期間 | 1980年代 - |
デビュー作 | 不明[12] |
声優:テンプレート |プロジェクト |カテゴリ |
大塚 芳忠(おおつか ほうちゅう[1]、1954年[13]5月19日[6][12][14][15] - )は、日本の男性声優、ナレーター[8]。岡山県苫田郡阿波村(現在の津山市阿波)出身[6]。クレイジーボックス所属[9]。
幼少期は野山を駆けまわる少年だったという[6]。算数はからっきしだったが、国語は好きで、朗読だけは教師に褒められるため、少し自慢だったという[6]。子供のころから漫画が好きで、小学校に入学後は近所の子供たちに読み聞かせをしていたという[16]。
津山市立加茂中学校を経て[6]、岡山県立津山高等学校に進学した[12]。ここで少し挫折感を味わい、目の前には同高等学校はハイカラで、同級生達は皆あか抜けて見え、かなりのコンプレックスに陥ったという[6]。同高等学校卒業後、特にあても就職する気もなく上京した[6]。当時のアルバイト先の飲食店での接客相手がテレビ局の吹き替えのプロデューサーで、自身のやりたいことが芝居と思った[6][17]。
川路夏子演技研究所にも行っていた[5]。その後は舞台や歌の仕事を経験[18]。
最初に参加していた作品はまったく覚えていないという[12]。その時は毎週スタジオに行っていたが、「ただただ、怖い現場だ、怖いおじさんたちがいる」と震えており、「ワァ!」と叫んでやられたり、殺されたりなどの役ばかりであったことから、作品の内容までは頭に残っていなかったという[12]。
声優を本格的に活動してからは洋画に多く出演していたが、それが2年経った1984年、『重戦機エルガイム』のミラウー・キャオ役でアニメでの初レギュラーを果たす[18]。その時、『重戦機エルガイム』の出演が決まった時は嬉しく、キャオ役は大塚が「やりたい」と思っていたような役だったと語る[18]。
以前はアーツビジョン[14][19]、同人舎プロダクションに所属していたが[15][2]、その後、アイムエンタープライズ系列のクレイジーボックスに所属している。
2017年には、第11回声優アワードで助演男優賞を受賞した[20]。
元は本名(よしただ)で出演していたが[2]、各所で名前を「ほうちゅう」と呼ばれることから、現在の芸名に変えた(ほぼ同時期に事務所を移籍)[5]。『SoltyRei』では自らの名から付けられたホウ・チュウを演じている[4]。
祖父も父も大工だったため、残りの木端で工作をして遊んでいたという[6]。弟がいる[12]。妻は声優の弥永和子(2014年に死別)[3][10]。『特捜刑事マイアミヴァイス』、『フルハウス』では夫婦で共演した。また、『ジュラシック・パーク』や『トータル・リコール(テレビ朝日版)』など洋画吹き替えでも夫婦共演をしている。『タイタンの戦い』のアフレコ時のコメントで「業界の「神」は?」という質問に対し「キャリア的にも大先輩の妻」と返すとともに「神の怒りは本当に怖い」と答えるなど、インタビューなどで妻の話題に触れる際、愛妻家らしい一面を見せている[21]。
カメラなどのメカ好きにして愛猫家であり、ゴルフの腕前もプロ級とのこと(しかし本人はラジオでプロ級だというのは大嘘だと否定している[22])かつては、自転車を趣味にし、仕事場に行くなど一番長く続けたスポーツとして挙げている[17]。その他の趣味はカラオケ[14]。
洋画の吹き替え、アニメのほか、報道やバラエティ番組におけるナレーションも多い。
一番思い入れの強い作品にはテレビアニメ『NARUTO -ナルト-』の自来也役を挙げており、テレビアニメになると知り、出演できないか考えていたそのタイミングで師匠役という重要なキャラクターに抜擢され、嬉しくて興奮したという[6]。
自身の声の特徴を、日曜洋画劇場『ホステージ』のアフレコ時のコメントでは、「低く深く滋味あふれるところから、高くシャウトするような狂気まで」と評している[24]。また、海外ドラマ専門チャンネルのスーパー!ドラマTVのインタビューでは、「ほとんどの声は、自分ではあまり好きではなく、低音のソフトな声を出したい」と答えるとともに「高音のシャウトしたような叫び系の声」も特徴として挙げ、こちらは「結構、自分では好き」と答えている[17]。
洋画の吹き替えではジェフ・ゴールドブラムをはじめ、ジャン=クロード・ヴァン・ダムやドニー・イェン、レイ・リオッタ、ティム・ロビンス、ブレント・スパイナー、ケヴィン・クライン、ヴィゴ・モーテンセン、ヒューゴ・ウィーヴィング、ロバート・パトリック、ルトガー・ハウアー、マイケル・シーンなどが代表的な持ち役。過去にはキーファー・サザーランド[25]やジョン・C・マッギンリー、ウィレム・デフォー、ウディ・ハレルソン、クリストファー・ランバート、ケビン・コスナー、ショーン・ビーン、スティーヴ・グッテンバーグ、トム・サイズモア、ビル・プルマン、ジェフ・ダニエルズなどの吹き替えも担当していた。
自身が声を担当した作品の中でも代表作として『評決のとき』(フジテレビ版)のジェイク(マシュー・マコノヒー)、『ショーシャンクの空に』(ソフト版)のアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)、『マトリックス シリーズ』(フジテレビ版)のエージェント・スミス(ヒューゴ・ウィーヴィング)、『北斗の拳』劇場版のシュウ、『新スタートレック』のデータ(ブレント・スパイナー)、『仮面ライダー電王』のデネブの役を挙げている[24]。
特撮では『激走戦隊カーレンジャー』のシグナルマン・ポリス・コバーンの声で「スーパー戦隊シリーズ」で正義のヒーローを演じた数少ない声優のひとりであり、『仮面ライダー電王』でも味方側の怪人であるデネブおよび彼を基本人格とした仮面ライダーゼロノス・ベガフォームの声で正義のヒーローの声を充てた。
『海外ドラマNAVI』でのインタビューにおいて、「『フルハウス』をきっかけに声優としてのポジションを確立できた」とみずから『フルハウス』が出世作であることを語っている[26]。また、『ランゴリアーズ(ソフト版タイトル『スティーヴン・キングのランゴリアーズ』)』のクレイグのようなエキセントリックな役の評判から、以降は一癖ある悪役の声を演じることが増えたと語っている[26]。やってみたい俳優を訊かれた際には『ダークナイト』でヒース・レジャーが演じたジョーカー役をやりたいと答え[24]、クリント・イーストウッドの吹き替えにも意欲的である[24]。その後、2012年6月24日放送の、日曜洋画劇場『ダークナイト』において、念願かなってジョーカー役を担当した[27]。
007シリーズのDVD版の吹き替えで『リビング・デイライツ』、『消されたライセンス』でティモシー・ダルトンを担当した。『リビング・デイライツ』においては過去にTBSで放送された当時はフェリックス・レイター役を吹き替えている。
かつてユニバーサル・スタジオ・ジャパンに存在したアトラクション『E.T. アドベンチャー』のキューラインビデオではスティーブン・スピルバーグの吹き替えを担当しているが、これは担当者が送ったボイスサンプルの中からスピルバーグ自身が指名して起用されたものだった[28]。
デビュー当時は声質が安原義人に似ていると言われることが多かったという[30]。
また同年代の俳優、声優である山路和弘とも親交が深い[31]。
かつてユニバーサル・スタジオ・ジャパンに存在したアトラクション『E.T. アドベンチャー』ではスティーヴン・スピルバーグ監督の吹替を担当したが、これはボイスサンプルを聞いたスピルバーグ本人が大塚を推薦したことで起用されたのだという[32]。
『真相報道 バンキシャ!』では、2006年春ごろからの一時期を除き、冒頭で「どうも、福澤さん、菊川さんこんばんは」と挨拶するのが恒例となっている。
『仮面ライダー電王』で共演している声優陣との座談会では、普段はあまり台本を熟読しないが、この『電王』については熱心に読んでいると語っている。また、同番組の挿入歌「Action-ZERO」収録にまつわるインタビューにおいて、「普段自分が歌うといっても演歌なのに、何か経験したことがないような激しいリズムの曲」で苦労したとのこと[33]。そんな大塚の歌う本作はオリコンデイリー3位にランクインした。また、大塚は自身が演じたデネブに深い愛着を持っており、「デネブは今まで演じた中でベスト4に入る位、好きなキャラクター」[34]、「関連商品のサンプルは仕事仲間の子供のいる方にあげてしまったが、手元に残ったデネブの人形の付いたキーホルダーは誰にもやるまいと思ってるんですけど(笑)」[35]と公言し、デネブを自身の代表作の1つにも挙げている[24]。
ラジオのパーソナリティはポッドキャスト『ラモン・ガルベス・メナの「ガルラジ。」』(『カズヒラ・ミラーの「カズラジ。」』第8回)が最初で、現パーソナリティの杉田智和とパーソナリティ争奪戦を3連戦で行い、「報道で培った技術」を駆使して早口言葉対決は制したものの、その他のお悩み相談対決と幸運対決では勝つことができず、パーソナリティにはなれなかった[36]。
青野武は駆け出しのころからの恩師で、毎日呑みにつれてってもらいお酒をおごってもらったり、プライベートで遊びに連れってもらうほどの間柄で、芳忠自身青野は「大好きな先輩」であったと振り返っている[37]。洋画の吹替で『チャイニーズゴーストストーリー』や『赤ちゃんのおでかけ』、『ダ・ヴィンチ・コード』、『キックボクサー』など師弟関係役や凸凹コンビ役で共演することも多かった。『宇宙戦艦ヤマト2199』、『D.Gray-man HALLOW』、『銀河英雄伝説 Die Neue These』では、青野が原典および前作で演じていた真田志郎、ブックマン、ムライ役を新たに担当した。芳忠は青野が演じていたキャラクターを自身が担当することについては、尊敬する青野のイメージを崩さない事を気をつけていると答えている。
田中真弓から懇願されて三ツ矢雄二(ゲイであると公言している)と1回だけ男同士のデートをしたことがある[38][39]。
太字はメインキャラクター。
発売日 | 商品名 | 歌 | 楽曲 | 備考 |
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1990年12月19日 | からくり剣豪伝ムサシロード 音楽篇 | ゼニガタン(大塚芳忠) | 「男人生綱渡り:ゼニガタンのテーマ」 | テレビアニメ『からくり剣豪伝ムサシロード』挿入歌 |
1999年3月5日 | 機動武闘伝Gガンダム GUNDAM FIGHT-ROUND 5 | チボデー・クロケット(大塚芳忠) | 「チャンピオン・チボデー」 | テレビアニメ『機動武闘伝Gガンダム』関連曲 |
2007年9月5日 | Action-ZERO | 桜井侑斗(中村優一)、デネブ(大塚芳忠) | 「Action-ZERO」 「Action-ZERO 侑斗&デネブ セリフVer.」 | テレビドラマ『仮面ライダー電王』挿入歌 |
2008年4月16日 | Double-Action CLIMAX form | モモタロス(関俊彦)、ウラタロス(遊佐浩二)、キンタロス(てらそままさき)、リュウタロス(鈴村健一)、デネブ(大塚芳忠) | 「Double-Action CLIMAX form」 | 映画『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』主題歌 |
2010年5月26日 | Action-ZERO 2010 | 桜井侑斗(中村優一)、デネブ(大塚芳忠) | 「Action-ZERO 2010」 | 映画『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル』主題歌 |
デネブ(大塚芳忠) | テレビドラマ『仮面ライダー電王』関連曲 | |||
2016年10月19日 | THE IDOLM@STER PLATINUM MASTER 03 アマテラス | 音無小鳥(滝田樹里)、高木順二朗(大塚芳忠) | 「飛べない鳥は夜に鳴く」 | ゲーム『アイドルマスター プラチナスターズ』関連曲 |
2021年10月13日 | 死神坊ちゃんと黒メイド サウンドトラック&キャラクターソングアルバム | 坊ちゃん(花江夏樹)、アリス(真野あゆみ)、ロブ(大塚芳忠)、ヴィオラ(水瀬いのり)、カフ(倉持若菜)、ザイン(神谷浩史) | 「Make a wish」 | テレビアニメ『死神坊ちゃんと黒メイド』挿入歌 |
代表取締役 | |||||
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所属ナレーター・声優 |
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旧・所属ナレーター・声優 | |||||
関連会社 | 日本ナレーション演技研究所(付属養成所) -アーツビジョン -アイムエンタープライズ -ヴィムス -澪クリエーション -アライズプロジェクト | ||||
関連項目 |
スーパー戦隊シリーズ歴代戦士役俳優(その他の色) | |
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第16作-第25作 | |
第26作-第35作 | |
第36作-第45作 | |
上記以外の作品は不在。 |
声優アワード助演男優賞 | |
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主演男優賞 | |
主演女優賞 | |
主演声優賞1 | |
助演男優賞2 | |
助演女優賞2 | |
助演声優賞1 | |
新人男優賞 | |
新人女優賞 |
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新人声優賞1 | |
歌唱賞 | |
パーソナリティ賞 | |
外国映画・ドラマ賞 | |
ゲーム賞 |
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インフルエンサー賞 | |
MVS | |
海外ファン賞 | |
1第17回より各男女部門を統合。 2第1・2回は「サブキャラクター賞」。 3「もってけ!セーラーふく」の歌唱者として受賞。 |