龍谷大学(りゅうこくだいがく、英語:Ryukoku University)は、京都府京都市伏見区深草塚本町67に本部を置く日本の私立大学。1639年創立、1922年大学設置。大学の略称は龍大、龍谷、龍谷大。
寛永16年(1639年)、西本願寺13代宗主良如が、本山本願寺阿弥陀堂の北に僧侶の教育機関として設立した学寮(学林)を起源としている[2]。
建学の精神(校訓・理念・学是)は、浄土真宗の精神であり、真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする人間の育成を目指す。2012年、「You, Unlimited」が大学のブランドスローガンとして制定された。
1991年に設立された「龍谷エクステンションセンター」(通称:REC)は、日本初となる大規模なレンタルラボ施設を有している。この施設を拠点として、産業界と大学が連携した研究活動が活発に行われ、多くの実績を上げている。
国際交流においては、年間約500名の学生が海外へ留学する制度が整備されている。学生交換協定締結大学数は、2023年3月現在で136大学、45の国と地域に及ぶ。これらの協定校への交換留学では、留学期間中の学費および宿泊費が免除される。また、留学中に修得した単位は、本学の単位として認定される。
過去においては、各界の著名人を招いた講義が開講された。1987年4月から1993年9月にかけては、住友商事元会長の植村光雄による「総合商社論」が、また1984年から1989年4月にかけては、元大蔵大臣で旧新党さきがけ代表の武村正義(当時は滋賀県知事)による「地域政策論」などが提供された。さらに、社民党元党首の土井たか子や、弁護士の中坊公平といった政界・経済界の著名人が、本学の客員教授として講義を行った。
情報環境の整備も進んでおり、情報メディアセンターの情報実習室やセルフラーニング室などには、2500台以上のコンピューターが配置されている。これらのコンピューターは、教育研究用ネットワークであるDREAMに接続されている。情報リテラシー講座では、表計算ソフトの利用方法などを学ぶことができ、eラーニングをはじめとする多様な教育活動が展開されている。
龍谷大学は、380年を超える伝統を有する一方で、滋賀県の誘致に応じ、琵琶湖文化ゾーンに理工学部、農学部などを開設している。これは、伝統を重んじながらも、社会の要請に応じた新たな学部を積極的に展開する姿勢を示すものである。
2015年4月には、国際文化学部が国際都市京都の深草学舎に移転し、国際学部と改名された。また、農学部は瀬田学舎に新設された。この再編は、国際化の進展と食料問題への関心の高まりに対応したものであり、大学の教育研究体制の進化を象徴している。
伝統仏教宗派である浄土真宗の宗祖、親鸞の教義を全学的に重視する点は、龍谷大学の大きな特色の一つである。例えば、大宮キャンパス正門横には親鸞の言葉が選ばれ、墨書として掲げられている。これは、建学の精神を常に意識し、教育活動の根幹に据える姿勢の表れと言える。
1887年(明治20年)に普通教校の学生有志により発刊された「反省会雑誌」は、1899年(明治32年)に「中央公論」と改題され、発展を遂げた。この事実は、龍谷大学が社会に貢献する人材育成という観点においても、長い歴史を有することを示唆している。
大宮図書館には、大谷探検隊がシルクロードから将来した品々をはじめ、国宝・重要文化財を含む国内外の貴重書が多数所蔵されている。これらの貴重な資料は、研究活動の深化に大きく貢献している。また、深草図書館の「長尾文庫・コレクション」は、明治期から1985年までに全国で刊行された社史(会社史)の70%以上を収集しており、経済学部や経営学部などの教育に活用されている。これは、実社会との連携を重視する龍谷大学の特色を反映している。
企業へのインターンシップは、日本において1981年に元龍谷大学経済学部長であり、前兵庫大学学長の大塚圭介によって最初に実施された。その実績は高く評価されており、「大学ランキング 2016年版」(朝日新聞出版、2015年4月発行)におけるインターンシップ参加学生数において、全国7位(学生数20,000人未満の私立大学の中で1位)に位置している。これは、龍谷大学が学生のキャリア形成支援に積極的に取り組んでいる証左と言える。
2001年4月1日には、学生起業家による新規事業の創出を目的として「プレゼン龍(ドラゴン)」が設立された。インキュベートオフィス1に拠点を置き、実行委員が主体となり、ビジネスコンテスト「プレゼン龍」の開催をはじめ、インキュベーション事業や専門家による起業相談などを展開している。これは、学生の起業家精神を育成し、社会に新たな価値を生み出すことを目指す龍谷大学の先進的な取り組みである。
(2025年5月現在)
(沿革節の主要な出典は公式サイト[4])
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同学の大学歌は「校歌」ではなく「学歌」と言う。作詞は学歌作製委員会、作曲は山田耕筰。
1991年設立の「龍谷エクステンションセンター」(通称 REC)は、日本の大学では初となる産官学連携のインキュベーション施設[要出典]。2005年には経済産業省「広域新事業支援ネットワーク拠点重点強化事業」に採択された。
RECでは、滋賀を拠点として京都と東大阪に分室をもち、日本最大規模のレンタルラボを設置[要出典]している。銀行との連携による企業への融資制度などを設け、共同の研究開発による企業育成にも努めており、大学発ベンチャー企業数では2000年度トップとなり、以後も常に上位にある[要出典]。公開特許件数は27件[要出典]。
一般市民を対象とした取り組みでは、「RECコミュニティーカレッジ」を開講し、瀬田キャンパスや東京を会場に年間約350講座開かれている。
文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業における採択事業の一覧。
学友会という龍谷大学の全ての学生によって構成される組織があり、学友会に、宗教局、体育局、学術文化局、放送局の各局、および各委員会がある。各局に所属する団体として野球、アメフト、ラグビー、端艇など80を超えるサークル(部)がある。また、学友会組織ではないが大学公認のサークル(一般同好会)が深草・瀬田キャンパスに多数存在する。
学友会の最高執行機関は中央執行委員会である。また、最高機関として学生大会、それに準じて学生の選挙で選ばれた委員による中央委員会が組織運営の評議を行っている。
学友会組織の学生代表者と大学教職員の代表者が話し合う会議として「全学協議会」が開催されている。
浄土真宗の寺院出身者が多いが、入部については他の学友会団体同様龍谷大学生(学部生)であれば誰でも可能であり、寺院出身ではない学生も少なくない。
また、宗教局は大学の機関である宗教部職員とも連携して学内外に建学の精神(浄土真宗)の普及(伝道)に努めている。
紫朋館運営委員会、学友会館運営委員会、イヤーブック作成委員会は2021年頃までに解散済。
キャンパスに関して、「-キャンパス」という呼称のほか「-学舎」という名称も使われている。
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龍谷大学のメインキャンパスである。
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七条大宮にある大学の元祖の学舎。
近代建築である本館や北黌(コウ)、南黌、旧守衛所は重要文化財に指定されており、実写映像作品でのロケーションなどにも使用されている。
本館は、地上二階建て、設計者は不明。設計や施工に西洋人が係わった記録が無い。明治天皇行幸の休憩所とするため建築途中で大幅な設計変更を行なった。木に石を貼り付けた木造石貼りで、屋根は瓦葺き。浄土真宗の寺の造りに合わせて西側の窓は無い。内壁は柱を漆喰で塗り込めた西洋式。
2階の講堂には本尊の阿弥陀如来像を安置し、20世紀半ばまでは大学の講義はすべてここで行われていた。窓がやや低いのは正座で学ぶ場であったため。北黌(コウ)、南黌も当時は学生寮として北寮、南寮と呼ばれていた。

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なお、深草学舎と瀬田学舎・大宮学舎間にはスクールバスが運行(大宮と瀬田のシャトルバスは無い)


2005年3月、行政と私立大学が締結した協定で、産業の振興や環境の保全、地域活性化、福祉事業など幅広い分野で協力協定を結び、新しい事業を生み出すことなどを目的としている。
2006年10月、教育委員会と大学が締結した協定で、相互の人的・知的資源の交流・活性を図り、相互に連携協力して研究・協議を行い、その成果を双方の教育の充実・発展に寄与することを目的としている。
1998年、京都府弁護士会と協定を締結している。
龍谷大学は他大学に先駆け、自治体(鳥取県、徳島県、広島県、香川県、愛媛県、島根県、長野県、高知県、鹿児島県、岡山県、山口県、石川県、滋賀県、熊本県、三重県、福岡県)との連携による就職支援事業に積極的に取り組んでいる
龍谷大学が2009年3月に明治大学と、同年9月には広島大学と、2020年1月に立正大学とそれぞれ協定を締結したことにより、すでに関係を有していた上記3大学間を含めた4大学間相互の協力体制の確立を進めている。
以下の大学と学生交換協定ないしは学術協定を締結している。
高大連携協定校
以上の工業系高等学校と高大連携に関する協定を締結。
西本願寺系の関係学校法人で構成する龍谷総合学園に加盟する各教育機関とは関係が深い。北海道から九州まで27の学校法人と、それらが設置する71の学校加盟数は日本最大で、龍谷大平安高等学校、他多数加盟している。
北陸高等学校(福井県)・崇徳高等学校(広島県)・神戸龍谷高等学校(兵庫県)・相愛高等学校(大阪府)と 、教育連携に関する協定を締結して、様々な教育連携事業を展開。
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| 関連施設 | |||||||
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