| 高見泰地 七段 | |
|---|---|
| 名前 | 高見泰地 |
| 生年月日 | (1993-07-12)1993年7月12日(32歳) |
| プロ入り年月日 | 2011年10月1日(18歳) |
| 棋士番号 | 284 |
| 出身地 | 神奈川県横浜市 |
| 所属 | 日本将棋連盟(関東) |
| 師匠 | 石田和雄九段 |
| 段位 | 七段 |
| 棋士DB | 高見泰地 |
| 戦績 | |
| タイトル獲得合計 | 1期 |
| 2019年5月11日現在 | |
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高見 泰地(〈髙見 泰地〉たかみ たいち、1993年7月12日 - )は、将棋棋士。石田和雄九段門下。棋士番号は284。神奈川県横浜市出身。立教大学文学部史学科卒業[1]。
幼稚園のときに父親に買ってもらったボードゲームセットに将棋が含まれていたことをきっかけに将棋を覚えた[2]。
2005年4月、6級で奨励会に入会。以後順調に昇級・昇段を続け、2010年1月に三段に昇段し、2010年度前期(第47回)より三段リーグに参加。3期目となる2011年度前期(第49回)で、前半9局を8勝1敗でトップ独走の状態から逃げ切り、最終的に13勝5敗・1位の成績を修め、四段昇段(プロ入り)。また、奨励会三段として第1回加古川青流戦に参加し、2回戦で田中悠一、3回戦で西川和宏に勝利し、ベスト8に進出した。
2017年度、第3期叡王戦本戦で豊島将之、渡辺明、丸山忠久を破り、決勝七番勝負に進出。叡王戦は第3期からタイトル戦に昇格したため、決勝戦進出がタイトル挑戦に準じる扱いとされ、六段に昇段した[3][4]。金井恒太との決勝七番勝負を4連勝で制して初タイトルとなる叡王を獲得した[5][6][7]。タイトル戦に昇格してから初めての叡王になったため、初代叡王と呼ばれることもある[注釈 1][注釈 2][注釈 3][注釈 4]。また、昇段規定「タイトル1期」を満たして七段に昇段した[6]。順位戦C級2組在籍者のタイトル獲得は、1992年に王位を獲得した郷田真隆以来の2人目だった。
2018年、第4期叡王戦は永瀬拓矢の挑戦を受け、0勝4敗でタイトルを失冠した。
順位戦ではプロ入りから昇級と縁のない期間が続いていたが、2020年度に第78期で9勝1敗の好成績でクラス1位となり、C級1組に昇級した。さらに2021年度の第79期においても8勝2敗の成績でクラス3位となり、B級2組への昇級を決めた。昇級決定後のインタビューではタイトル経験者でありながらC級に留まっていた期間について、プレッシャーと負い目を感じていたと述懐している[12]。
2024年度、第82期順位戦B級2組では8勝2敗で2位の成績をあげ、B級1組へ昇級。
プロ入り以降、竜王戦においては6組に在籍していた2013年度(第26期)ランキング戦を4回戦で敗北後、昇級者決定戦を勝ち抜き5組昇級。続く2014年度(第27期)ではランキング戦を勝ち続け、準決勝の村田顕弘戦(2014年5月23日)に勝利した時点で4組昇級を決定、同時に竜王戦の昇段規定に基づき五段に昇段。当期竜王戦では決勝の菅井竜也戦(2014年5月26日)にも勝ち、初のタイトル戦本戦出場を決めた[13]。2019年度(第32期)は4組昇級者決定戦で谷川浩司戦(2019年11月7日)に勝利し、3組への昇級を決めた。2022年度、第35期竜王ランキング戦3組決勝で菅井竜也を破り、27期(2014年度)以来のランキング戦優勝を果たし、決勝トーナメント進出と2組昇級を決めた。
2013年度、第63回NHK杯の予選を通過して本戦出場[14]。2016年度(第66回)でも予選を通過して本戦に出場した。1回戦でA級八段の稲葉陽に勝ち、棋士人生6年目で初めてA級在位中の棋士からの白星を挙げると同時に、全棋士出場棋戦の本戦において初白星[15]。
2014年度、第22期銀河戦においてブロック内で最多連勝(3連勝)を記録し、決勝トーナメントに出場[16]。2022年度、第30期銀河戦では決勝戦に進出するも藤井聡太に敗れ準優勝となった。
居飛車党[17]。プロ入り時には矢倉と居飛車穴熊を得意戦法として挙げていた[18]。のちに先手番で相掛かりも多用するようになった[19]。第3期叡王戦の後手番では横歩取りを多用してタイトル獲得の原動力となった[20]。
以前は序盤が得意ではなく終盤で逆転を目指す棋風は「妖術」とも呼ばれていたが[21][22]、2022年ごろから序中盤にも力を入れるようになった[21][19]。
本来の名前の表記は「高」の字が「はしご高」の「髙見」である[23][1][24]。
横浜市立田奈小学校[25]、立教新座中学校・高等学校[26]、立教大学文学部史学科卒業[1][27]。
ライバルとして同い年の八代弥、三枚堂達也、斎藤慎太郎を挙げている[28][29][30]。
横浜市の出身で、森内俊之が設立した「青葉将棋クラブ」での指導も行なっている[31]。2018年度神奈川文化賞未来賞を受賞した[32]。また、横浜DeNAベイスターズファンで、三浦大輔のを憧れの人として挙げている[33]。
2019年4月から2022年3月まで、都成竜馬・向井葉月(乃木坂46)とともにNHK Eテレ「将棋フォーカス」の司会を担当した[34]。
昇段規定は将棋の段級を参照。
| 開始 年度 | (出典)順位戦 出典[36] | (出典)竜王戦 出典[37] | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 0 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T | ||||
| 1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
| 2011 | 70 | 四段昇段前 | 25 | 6組 | -- | 4-2 | ||||||||||||
| 2012 | 71 | C242 | 5-5 | 26 | 6組 | -- | 3-1/昇3-0 | |||||||||||
| 2013 | 72 | C223 | 6-4 | 27 | 5組 | 0-1 | 5-0 (1位) | |||||||||||
| 2014 | 73 | C215 | 5-5 | 28 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2015 | 74 | C221 | 6-4 | 29 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2016 | 75 | C215 | 7-3 | 30 | 4組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2017 | 76 | C209 | 6-4 | 31 | 4組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2018 | 77 | C213 | 8-2 | 32 | 4組 | -- | 3-1/昇1-0 | |||||||||||
| 2019 | 78 | C208 | 9-1 | 33 | 3組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2020 | 79 | C130 | 8-2 | 34 | 3組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2021 | 80 | B222 | 5-5 | 35 | 3組 | 1-1 | 4-0 (1位) | |||||||||||
| 2022 | 81 | B215 | 7-3 | 36 | 2組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2023 | 82 | B207 | 8-2 | 37 | 2組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2024 | 83 | B112 | 5-7 | 38 | 2組 | 0-1 | 3-1 (2位) | |||||||||||
| 2025 | 84 | B110 | - | 39 | 1組 | -- | - | |||||||||||
| 順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 (x当期降級点 / *累積降級点 /+降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 | ||||||||||||||||||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 通算成績 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2011年度 | 6 | 1 | 5 | 0.1666 | [38] | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2012年度 | 41 | 26 | 15 | 0.6341 | [39] | |||||
| 2013年度 | 42 | 27 | 15 | 0.6428 | [40] | |||||
| 2014年度 | 36 | 18 | 18 | 0.5000 | [41] | |||||
| 2015年度 | 36 | 21 | 15 | 0.5833 | [42] | |||||
| 2016年度 | 43 | 27 | 16 | 0.6279 | [43] | |||||
| 2017年度 | 50 | 36 | 14 | 0.7200 | [44] | |||||
| 2018年度 | 35 | 24 | 11 | 0.6857 | [45] | |||||
| 2019年度 | 41 | 21 | 20 | 0.5121 | [46] | |||||
| 2020年度 | 37 | 22 | 15 | 0.5945 | [47] | |||||
| 2011-2020 (小計) | 367 | 223 | 144 | 通算成績 | ||||||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2021年度 | 31 | 18 | 13 | 0.5806 | [48] | 398 | 241 | 157 | 0.6055 | [49] |
| 2022年度 | 40 | 26 | 14 | 0.6500 | [50] | 438 | 267 | 171 | 0.6095 | [51] |
| 2023年度 | 41 | 28 | 13 | 0.6829 | [52] | 479 | 295 | 184 | 0.6158 | [53] |
| 2024年度 | 36 | 18 | 18 | 0.5000 | [54] | 515 | 313 | 202 | 0.6077 | [55] |
| 2021-2024 (小計) | 148 | 90 | 58 | |||||||
| 通算 | 515 | 313 | 202 | 0.6077 | [55] | |||||
| 2024年度まで | ||||||||||
{{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ){{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)タイトル 【7名】保持者 |
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 九段 【27名】 (引退1名) |
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| 八段 【34名】 (引退2名) |
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| 七段 【45名】 (引退3名) |
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| 六段 【30名】 |
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| 五段 【19名】 |
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| 四段 【14名】 |
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2025年度 引退者 【6名】 | |||||||||
| 日本将棋連盟所属(現役棋士 171名 / 2025年度引退者 5名、2025年7月10日時点) △は2025年度の昇段(期中の昇段月。月表記なしは期首4/01付)。引退者の(日付)は引退日。 これまでの引退棋士・退会者についてはTemplate:日本将棋連盟引退棋士参照。詳細は将棋棋士一覧を参照。 2026年度 >> | |||||||||
第38期竜王戦ランキング戦 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 竜王 | |||||||||
| 1組 【 ▼降級 4名 】 | |||||||||
2組
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3組
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4組
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5組
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| 6組 【 △昇級 5名 】 |
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| 次期から出場 | |||||||||
| ★挑戦者 / ◎本戦出場 / △次期昇級 / ▼次期降級 /初 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。 | |||||||||
| 名人 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A級 | |||||||||
| B級1組 | |||||||||
| B級2組 | |||||||||
| C級1組 | |||||||||
| C級2組 | |||||||||
フリー クラス |
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次期から 出場 |
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| 先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの(数字)は在籍可能残り年数(2025年度開始時点) B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点2回で降級、C級2組は降級点3回で降級) 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照 | |||||||||
| 将棋棋士番号・女流棋士番号 一覧 | ||||
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| 番号一覧には退会者の番号を含む / 詳細は将棋棋士一覧 および将棋の女流棋士一覧 を参照 | ||||