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陰核 (いんかく、英 :Clitoris )は、哺乳類 における雌 (女性 )の外性器 の一部である。解剖学的には体内に広がる海綿体組織(陰核体、陰核脚など)が本体であるが、一般的には体外に露出し、外部から確認できる陰核亀頭 部を指すことが多い。陰梃 (いんてい)とも呼ばれる[ 注釈 1] 。発生学的には男性 における陰茎 に相当する。男性の生殖器 と同様に充血 して膨張 し、硬さが出てくる(陰核の勃起 )[ 1] [信頼性の低い医学の情報源? ] 。陰核亀頭 部に刺激が与えられると性的興奮 を感じる。英語のクリトリス は、ギリシア語におけるクレイトリス(κλειτορίς,kleitoris )に由来し、鍵またはネジのような封じるものを意味するクレイス(κλείς )を語源 とする。
陰核 この図(桃色の部分)は、陰核の全体像(陰核体、陰核脚、陰核亀頭、陰核前庭球)を示している。一般に「陰核」と呼ばれるのは、このうち体外に露出し、画像上部の明るい点で示される
陰核亀頭 の部分であることが多いが、解剖学的には大部分が体内に存在する。
陰核の外観
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女性器 の上部にある器官である。従来の教科書などでは体外に露出した陰核亀頭 のみが小さく描かれることが多かったが、近年のMRI を用いた研究などにより、陰核が複数のコンポーネントから構成される、広範で立体的な(多平面的な)器官であるとする見解が提唱されている[ 2] 。
伝統的な解剖学では、陰核は体外に露出する陰核亀頭 (Glans clitoris)、その内部に続く陰核体(Corpora cavernosa)、そして陰核体が恥骨 弓に付着する一対の陰核脚(Crura)から構成されるとされる。
一方、O'Connellらが提唱する広義のモデルでは、これらに加え、膣 口を囲むように存在する一対の前庭球 (Vestibular bulbs)も「陰核球 (Clitoral bulbs)」として陰核の構成要素に含めている[ 2] 。しかし、この拡張された定義や「陰核球」という用語には解剖学的な正確性(特に発生学的な起源)について異論も存在する。Vincenzo Puppoらは、前庭球 は陰核とは発生学的に異なり、解剖学的に別の器官であること、また陰核と膣 には直接的な解剖学的関係はないと主張し、O'Connellらが提唱する「陰核-尿道-膣 複合体 (clitoris-urethrovaginal complex)」という概念を批判している[ 3] 。
O'Connellらのモデルによれば、陰核体(陰核脚)と前庭球(陰核球)が勃起 性の海綿体組織であり[ 2] 、陰核は尿道 や膣 と解剖学的に密接に付着しているとされる[ 2] 。
大きさ 成人女性では、陰核体の上端から陰核亀頭 先端までの長さは通常3 - 5cmほどであるが個人差が大きく、稀な例では幼小児の陰茎ほどにもなる[要出典医学 ] 。陰核体から左右の陰唇内部に続く海綿体組織である陰核脚も陰核の一部であり、陰核全体としては10cm前後の大きさを持つ生殖器官である。 亀頭部 陰核亀頭は小陰唇 が合わさるところにあり、陰核の構成要素のうち唯一、体外に露出している部分である[ 2] 。 性的感覚を伝達する神経終末が極めて高密度に分布しており、その神経幹は乳児期においても直径2mm以上あり、ほぼそのまま亀頭に到達する[ 2] 。神経終末の総数は8000本を超えるとする研究報告もあり、人体において最も敏感な部位の一つとされる。 O'Connellらの研究によれば、陰核亀頭の組織自体は、陰核体や前庭球とは異なり、勃起 性組織(erectile tissue)ではない(non-erectile)と定義される[ 2] 。 亀頭部の色はピンクから暗褐色まで様々であり、性的興奮により変化する。陰核亀頭 のサイズは個人差もあるが、成人女性で5 - 7mmくらいである。 陰茎の亀頭とは異なり尿道口は開口していないものの、尿道口の至近距離にあるため排尿 の度に汚れやすい。陰核亀頭と陰核包皮 の間には恥垢 が溜まりやすく、不潔にすると炎症を起こすことがある。野外 などトイレットペーパー のない場所でやむを得ず排尿してしまった場合はティッシュペーパー で性器を拭くことが重要である。 包皮 男性のペニスの場合と同様に、陰核亀頭が包皮に覆われ完全に露出していない状態を包茎 と呼ぶ場合がある。成人女性では通常、亀頭部は包皮や陰唇によって保護されており、性交時などの場合にのみ露出する、いわゆる仮性包茎 の状態であることが多い。しかし、一部の女性は陰核の露出が極めて困難な、いわゆる真性包茎 の状態である場合がある。これにより性交時に痛みを感じる場合、不衛生になり炎症を起こしやすい場合、あるいは性的快感が得にくいとされる場合などには、包皮切除手術等の治療が検討されることがある[ 4] [信頼性の低い医学の情報源? ] 。 小陰唇 に繋がる部分であり、至近距離に尿道口 が位置するため、排尿に伴い汚れやすく、小陰唇、尿道口、陰毛 、会陰 などと同様に排尿後にはトイレットペーパー で拭く必要がある[ 5] 。露骨な
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陰核は存在場所とその構造上、胎内 での発生過程から性的興奮を高める機能に特化した器官と考えられ、相同器官である男性のペニス(陰茎)が泌尿器 および生殖器 としての両方の機能があるのと大きく異なっている。陰核には泌尿器としての機能はない。O'Connellらは、陰核が尿道 や膣 と解剖学的に密接に関連して一つの組織群(クラスター)を形成しており、このクラスターが女性の性的興奮 やオーガズム の座(locus)であると提唱している[ 2] 。しかしこの見解(特に陰核と膣の解剖学的関連性)については、前述の通りPuppoらに代表される反論もある[ 3] 。男性のペニスと同様、陰核の勃起性組織も心理的あるいは直接的な刺激により充血し勃起 する。
勃起時には、陰核の勃起性組織である陰核体(陰核脚)が充血 によって膨張し、硬くなる。O'Connellらのモデルに従えば、前庭球 (同モデルの「陰核球」)も同様に充血・膨張するとされる[ 2] 。 これに対し、陰核亀頭 の組織自体は勃起性ではない(non-erectile)が、その内部にある陰核体の末端が充血・膨張することにより、結果として亀頭部も膨張し、外部から観察可能となるとO'Connellらは説明している[ 2] 。 オーガズム 陰核亀頭に物理的刺激が与えられると、性的快感 を感じる。自慰 による意図的な刺激はもちろん、排尿後のトイレットペーパーの使用や入浴時のシャワーの水流なども性的快感を引き起こしうる。 一定の性的刺激が継続すると、やがてオーガズム (性的興奮の最高潮)に達する[ 6] [ 7] 。 男性のペニス同様、睡眠 時(レム睡眠 )に性的興奮とは関係なく勃起することが知られている[ 8] 。心理的な性的刺激によっても勃起する。身体的な性的刺激としては、陰核亀頭部への直接的または間接的な物理的刺激などが挙げられる。 肥大 陰核はペニス同様男性ホルモンの濃度に敏感な組織であり、多嚢胞性卵巣や副腎皮質過形成、薬物投与(アナボリックステロイド を使用した女性ボディービルダーなど)等で肥大 する。 中世、キリスト教 社会では女性の性的快楽は禁止されたとされ、貞節 な女性には陰核がないと信じられていたという説がある[要出典 ] 。1593年 の魔女裁判 で、裁判官(男性)は被告(女性)の陰部を詳細に観察し、陰核を見いだしてそれを「悪魔の乳首」と信じ、有罪を宣告したとも言われる[要出典 ] 。
宗教的、民族的な習慣として、陰核の一部または全部を切除する行為が多くの民族に見られる。現在でもいくつかの民族においてこの習慣は残っており、女性への重大な人権侵害 であるとして問題視されている。
^ 上品な言い方として、実 (さね)もある。(おさね、と丁寧に言うこともある) ^ 心拍数が上がり、女性器周辺の血圧が低くなっている状態。血管に血液が貯まることで赤く色付く。男性器の挿入待ち状態であり、著しく敏感になっている。