鈴木 亮平(すずき りょうへい、1983年〈昭和58年〉3月29日 - )は、日本の俳優。
兵庫県西宮市出身。ホリプロ所属。東京外国語大学外国語学部卒業。
西宮市立津門小学校高学年の頃、アニメを観て声優に憧れた。児童会長を務めていた小学校6年の時に、1995年1月17日の阪神・淡路大震災が起こる。幸いなことに鈴木の家や家族には少しの被害も無かったが、震災後に父親と阪神電車に乗った際に車窓から見た自身の生活圏内である西宮市と比べて遥かに被害の大きかった神戸市内の悲惨で救いのない光景を見た父親から「この景色を覚えておきなさい」と言われた経験が今の役者業に活きていると語っている[1]。また、その年は小学校の卒業式を校庭で行い、児童会長として答辞を読んだ[1]。
西宮市立今津中学校時代には映画を好きになり、俳優になりたいと思うようになった。同級生の中で役者志望は珍しく、周囲に「何言ってんの?」というような目で見られていたのでかえって負けず嫌いに火が付いた[2]。
兵庫県立芦屋南高等学校(現・兵庫県立国際高等学校)卒業後、東京外国語大学外国語学部入学。大学では演劇サークルに入り、サークルの同期には声優の利根健太朗、脚本家の山岡潤平がいた。最初の公演時に観客に褒めてもらったり感動して泣いてもらった経験などから役者の仕事を一生の仕事にしようと決意。そこから大学生活は演劇漬けになるが、3年時に自分は「このままで本当に役者になれるのか?」と疑問を抱くように。このままではプロになれないと思い、芸能事務所・制作会社に履歴書を持って回ったが50社以上に断られる。キャスティング会社も回り始め、背が高いからということでモデル事務所を紹介してもらえることになり[2]、友近亮平の名でモデルをしていた時期もある[3]。芸名については「鈴木」という姓が平凡に思えたため、当時好きだったタレントの友近から拝借したという。そのためモデル時代の友人からは今でも"ともち"と呼ばれているという[4]。
在学中はNHKでアルバイトしていた[5]。又、学校や住まいから近い調布のピナコラーダでバイトをしていたが、本人的に芸能界にコネがあると思って当時働いていたと爆買いスター恩返しで言っている。2006年3月同大学欧米第一課程英語専攻卒業。英検1級所有。同年、演技学校アクターズクリニックに所属し[6]、塩屋俊の下で演技を学んだ[7][8]。5月には、東レとデサント共同開発の男性用水着をPRする初代のキャンペーンボーイに選出される。東レによると、業界史上初の「水着キャンペーンボーイ」であるとのこと。7月、テレビドラマ『レガッタ〜君といた永遠〜』(テレビ朝日)で俳優デビュー。
2007年12月公開の『椿三十郎』で映画デビュー。
2011年7月28日、大学時代から交際を続けていた一般女性との結婚を発表[9]。同年11月17日、第1子女児が誕生[10]。12月4日に開催された「サントリー1万人の第九」第29回公演に、一般の合唱参加者に混じって、テノール・パートにて合唱参加。公演本番に至るまでの一連の行動が、BS-TBSにて放映されたドキュメンタリー番組『【1万人の第九】公式ガイド 大合唱はこうしてつくられる!〜舞台ウラ公開〜』にて紹介された[11][注釈 1]。2014年度上半期に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』では、吉高由里子演じるヒロインの夫・村岡英治役を演じた[13]。2015年10月31日に公開された映画『俺物語!!』では、型破りな高校生の主人公である剛田猛男役を演じた。[14]
2024年8月16日、ORICON NEWSにて「第7回 男性が選ぶ“理想のボディ”ランキング」の1位に輝いた[15]。
- 自らの家庭環境についてはまあまあ裕福で恵まれていたと振り返っており、小学生の頃に家族水入らずでアメリカのロサンゼルスなどに何度も旅行に連れて行ってもらったり、「留学に行きたい」と頼めば一切惜しまず留学費用を全額負担してくれるなど、そういった形で培われた豊かな経験のおかげで日本にいる自分はなんて世間知らずでちっぽけな存在なんだという広い視野や価値観を獲得することができたと語っている[16][17]。また、兄は海外で研究者の職に就いている[18]。
- 英語が堪能で、英語検定1級を取得しており、アメリカへの留学経験もある。留学先はオクラホマ州のウシ60頭を飼育している農家で、同級生の男子生徒はみなカウボーイであった[19]。また、高校生時代には、全国高校生ドイツ語スピーチコンテストで優勝した経験ももつ。
- 世界遺産検定1級の合格者である[20]。
- 趣味はボクシング。また、自身の筋肉による肉体美を度々披露している[21]。
- トランプマジックが得意(NHK椿三十郎スペシャル)。いつでもマジックができるよう、常にトランプを持ち歩いているとも[22]。
- 好みの女性像として、容姿端麗で頭の良い女の人が多い丸ノ内OLを挙げている。また、女性のノースリーブ姿にそそられると明かしている[23][24]。
- 生きる上で影響を受けた本として矢沢永吉の『成りあがり』を挙げ、「若き日の僕は血気盛んだったので、『成りあがり』を読んで、夢を叶えるためには人の何十倍もの情熱が必要だということを学びました。もし芝居の神様というものが存在するのであれば、身も心も捧げる覚悟で生きて行こうと決心をした、そんな一冊です」と話している[25]。
- 自身が主演を務める『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』シリーズにおける当初の推しは音羽尚(演・賀来賢人)だったが、『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』の出演を経て牧志秀実(演・江口洋介)に推し変したことを明かしている[26]。
- 子供の時から唐揚げが好きで、ベストカラアゲニスト(日本唐揚協会)俳優部門を2017年から2019年まで連続受賞(#受賞歴を参照)。また、大の餅好きとしても知られており、15年もの間理想としていた「究極の餅」を探求するため、餅消費量日本一である新潟県へ赴いたことがある[27]。
- モデルのミカエルは高校の同級生で親友。また、大学の同期には声優の利根健太朗がいる。映画『俺物語!!』への出演を機に、アニメ版で主人公を演じた江口拓也とはイベントで共演したりプライベートで食事をしたりなど交流がある[28]。
- 西宮市出身であることもあり阪神ファンである[29]。
- 役者としての原点は阪神・淡路大震災にあると語る。「あの時の経験のおかげで、今の仕事に繋がっている」と心境を述べており、震災後の神戸を描いた『ふたたび swing me again』に出演するなどし、「(神戸市ではなく西宮市に住んでいた自身や家族や自宅に全く被害が無かったとしても)悲劇を経験した自分にしか演じられないものがある。天災や悲劇の経験から俳優として何かを伝えたいというものがある」と語っている[1]。
- モデルと俳優の違いについて「モデルを経験したことで、オーディションに落ちることに慣れました。モデルって顔、容姿しか見られないんです。行って4秒で落とされることもある。でも、役者の場合、オーディションなら芝居そのものを見てくれる」と語っている[2]。
- 『西郷どん』で相撲シーンを演じた時間を「贅沢な時間」と述べていて、さらにテストでは相手を投げたものの本番では自分の足が先に出ていたなどということがあったと述懐している。人生初の相撲に挑んだ鈴木がこの撮影のために習った相撲技術は、立合いにぶつかって右四つで組んで左上手投げ、後は土俵際のうっちゃりだけであり、後は子供の頃から相撲を経験していた相手役が技術面で盛り上げてフォローしたという。鈴木は撮影に協力してくれた早稲田大学相撲部の選手たちが皆どこか怪我をしているのを知って、相撲というのは大変なのだと痛感したと語っている[30]。
- 演じる人物に合わせるため太ったり痩せたりする場合も有り、カメレオン俳優と評されている[31]。
- 『HK 変態仮面』では主人公・色丞狂介を演じるため、体重を15kg増量した[32]。
- 『天皇の料理番』では主人公の兄・病弱な周太郎を演じるため、体重を20kg減量した[33]。
- 『俺物語!!』では巨漢の主人公・剛田猛男を演じるため体重を30kg増量した[34]。
- 大河ドラマ『西郷どん』では晩年の西郷隆盛を演じるため体重を約100kgまで増量したと語っている[35]。
- 自身のキャリアを代表する作品には2016年時点で『HK 変態仮面』を挙げている[36]。
- 少年期から漫画『シティーハンター』を愛読しており、主人公・冴羽獠には思い入れがある。俳優を志した頃から「獠を演じたい」と周囲にも話していた。念願が叶い、2024年公開の映画『シティーハンター』で獠を演じるにあたり、体格づくりに拘った。また、原作で特に気に入っているシーンの獠の横顔に近づけるべくフェイスラインもシャープに絞ったという。劇中でミニクーパーを運転するため、自動車運転免許もマニュアル(MT)に変更した[37]。
- 映画『エゴイスト』では宮沢氷魚との同性間での激しいセックスシーンを披露、制作にはインティマシー・コレオグラフィーやLGBTインクルーシブ・ディレクターが参加し細部にも渡ってリアリティを追求した[38]。
※主演は役名を太字表記
- 鈴木亮平『行った気になる世界遺産』(+act. mini(プラスアクトミニ)2014年Vol.25 - 2015年Vol.30 / +act.(プラスアクト)2015年12月号 - 2020年5月号、ワニブックス)
- 『中学英語で世界一周 鈴木亮平×スティーブ・ソレイシィ』(an・an(アンアン)2015年5月7日号 No.1953 - 2020年12月25日号 No.2231、マガジンハウス)
- 『シネマで英会話 鈴木亮平×スティーブ・ソレイシィ』(an・an(アンアン)2021年1月6日号 No.2232 - 、マガジンハウス)
- ^「1万人の第九」第29回公演に伴って開設されたサイト内に特設[12]。
- ^「友近亮平」名義。
- ^2020年7月18日に死去した三浦春馬の後任。
|
|---|
| グループ会長:堀義貴、代表取締役社長:菅井敦 |
| HORIPRO | | 男性タレント | |
|---|
| 女性タレント | |
|---|
| 男性お笑いタレント | |
|---|
| 文化人・芸術家 | |
|---|
| キャスター・DJ | |
|---|
ホリプロ アナウンス室 | |
|---|
| スポーツ | |
|---|
| 音楽アーティスト | |
|---|
| その他 | |
|---|
| 旧所属タレント | |
|---|
| |
|---|
プロダクション パオ | |
|---|
ホリプロ・ ブッキング・ エージェンシー | |
|---|
| ホリプロコム | | 役員 | |
|---|
| 男性所属タレント | |
|---|
女性所属タレント (ホリプロ本体から移管) | |
|---|
| 業務提携 | |
|---|
| 旧所属タレント | |
|---|
|
|---|
Depeche (男性モデル) | - 明日光栗栖
- 睦
- 石岡剛
- 出井はるき
- 瓜生昇
- EIKICHI
- 勝岡信幸
- 惠介
- 関口圭二
- 瀬山修
- 唯文
- DANIEL
- チャーリィ湯谷
- 津端清司
- TOCO
- 中臣竜也
- 西村裕
- 原靖
- HIROHITO
- 藤本幹夫
- 前田寛之
- 萬浪大輔
- 宮脇雅朗
- 柳秀雄
- LUPIN
- RAY WEST
|
|---|
Booze (女性モデル) | |
|---|
ホリプロ インターナショナル | |
|---|
ホリプロ デジタル エンターテインメント | |
|---|
| 関連項目 | |
|---|
| 関連人物 | |
|---|
公式サイト:ホリプロ、ホリプロコム
カテゴリ |
業績 |
|---|
|
|---|
| 1970年代 | |
|---|
| 1980年代 | |
|---|
| 1990年代 | |
|---|
| 2000年代 | |
|---|
| 2010年代 | |
|---|
| 2020年代 | |
|---|
|
|
|---|
| 1950年代 | |
|---|
| 1960年代 | |
|---|
| 1970年代 | |
|---|
| 1980年代 | |
|---|
| 1990年代 | |
|---|
| 2000年代 | |
|---|
| 2010年代 | |
|---|
| 2020年代 | |
|---|
|
|---|
| 1970年代 | |
|---|
| 1980年代 | |
|---|
| 1990年代 | |
|---|
| 2000年代 | |
|---|
| 2010年代 | |
|---|
| 2020年代 | |
|---|
|
|---|
| 1970年代 | |
|---|
| 1980年代 | |
|---|
| 1990年代 | |
|---|
| 2000年代 | |
|---|
| 2010年代 | |
|---|
| 2020年代 | |
|---|
|
|
|---|
| 1980年代 | |
|---|
| 1990年代 | |
|---|
| 2000年代 | |
|---|
| 2010年代 | |
|---|
| 2020年代 | |
|---|
|
|---|
| 1980年代 | |
|---|
| 1990年代 | |
|---|
| 2000年代 | |
|---|
| 2010年代 | |
|---|
| 2020年代 | |
|---|
|
|---|
| 2000年代 | |
|---|
| 2010年代 | |
|---|
| 2020年代 | |
|---|
※2017年度は授賞式中止 |
|
|---|
| 1970年代 | |
|---|
| 1980年代 | |
|---|
| 1990年代 | |
|---|
| 2000年代 | |
|---|
| 2010年代 | |
|---|
| 2020年代 | |
|---|
|
|---|
| 1970年代 | |
|---|
| 1980年代 | |
|---|
| 1990年代 | |
|---|
| 2000年代 | |
|---|
| 2010年代 | |
|---|
| 2020年代 | |
|---|
|
|---|
| 1940年代 | |
|---|
| 1950年代 | |
|---|
| 1960年代 | |
|---|
| 1970年代 | |
|---|
| 1980年代 | |
|---|
| 1990年代 | |
|---|
| 2000年代 | |
|---|
| 2010年代 | |
|---|
| 2020年代 | |
|---|
|
|
|---|
| 1回 - 10回 | |
|---|
| 11回 - 20回 | |
|---|
| 21回 - 30回 | |
|---|
| 31回 - 40回 | |
|---|
| 41回 - 50回 | |
|---|
| 51回 - 60回 | |
|---|
| 61回 - 70回 | |
|---|
| 71回 - 80回 | |
|---|
| 81回 - 90回 | |
|---|
| 91回 - 100回 | |
|---|
| 101回 - 110回 | |
|---|
| 111回 - 120回 | |
|---|
| 121回 - 130回 | |
|---|
|
|---|
| 1回 - 10回 | |
|---|
| 11回 - 20回 | |
|---|
| 21回 - 30回 | |
|---|
| 31回 - 40回 | |
|---|
| 41回 - 50回 | |
|---|
| 51回 - 60回 | |
|---|
| 61回 - 70回 | |
|---|
| 71回 - 80回 | |
|---|
| 81回 - 90回 | |
|---|
| 91回 - 100回 | |
|---|
| 101回 - 110回 | |
|---|
| 111回 - 120回 | |
|---|
| 121回 - 130回 | |
|---|
|
|---|
| 1 - 10作 | |
|---|
| 11 - 20作 | |
|---|
| 21 - 30作 | |
|---|
| 31 - 40作 | |
|---|
| 41 - 50作 | |
|---|
| 51 - 60作 | |
|---|
| 61 - 70作 | |
|---|
| その他(NHK新大型時代劇) | |
|---|
カテゴリ |
|